あなた、いつから「仕事始め」なの?

あなたを売れなくする「間違った教え」

 ウチの会社は自由出勤ですが、さすがに12/31〜1/2までは誰も出社しませんでした。
 息子のトシくんもいなかったので、1人きりの年末年始でした。

 でも今日は、秘書のノンちゃんが出社して来ました。
 今、階下で音がしています。
 今日出て、明日・明後日は休み。きっとスキーに行くのでしょう。


 で、あなたはいつから「仕事始め」なのかな?
 ……って聞かれて、答えられるっていう感覚が、私にはもはやありません。

 いや、例えば「5日のミーティングから仕事始め」のように自分で規定しているのなら、問題はないのですよ。
 でも、私のセミナーの受講生だと、そういう感覚も薄れていると思うんだよな〜。
 「5日には今年1回目のミーティングがある」というだけで、それが「仕事始め」という感覚はない……これが正しい(=売れる)状態ですよ。

 そもそも「仕事始め」っていう言葉自体、サラリーマンか店舗経営者に限定された言葉だしね。
 その上で、前時代的な言葉だと思わない?
 だって、例えば子育て中のママさんだったら、大晦日だって元旦だって、常に仕事をしているのだからね。
 亭主は会社に行って仕事をして、それが世帯収入のすべてで、奥さんは家事をするだけ……そういう家庭の方が今は稀でしょ?

 ましてや生保セールスの場合は……私は最初はソニーの一社専属だったけれども、年末年始に「いつまで?」「いつから?」と聞かれても、返答に困っていましたよ。
 だって、起業家にとっては、オンとかオフなんてないのだから。
 起きているか寝ているかの区別しかありません。

 事実、暮れも正月も、受講生のママさんセールスとはLINEであれこれとやり取りをしていました。
 彼女たちは、大晦日も元日も、ちゃんと仕事をしていたのです。


 結局、私のセミナーを受講していないほとんどの生保セールスは、自分がやるべきことを知らずに、毎日、切迫した気持ちに背中を押され、着替えて靴を履き、外に出て行く……それが「仕事」だと認識しちゃってる……。

 でも、見込み客がいないのに靴を履いても、作業はできません。
 そして、時間とお金を浪費し、ますますお金をなくして行きます。

 こうした人たちは、頭の中が混乱しているのですよ。
 同時に、起業家として自分の時間を正しく管理できていないのです。

 彼らは、色々な方向に引っ張られます(大抵は、アホなマネージャーか、売れない先輩か、嘘つきの有績者に)。
 そして、あなたも毎日目にしているように、放し飼いの鶏のように、狭い庭の中をコッココッコと鳴きながら(泣きながら)右往左往しています。

 お金は、こういう人が嫌いなので、寄ってきてはくれません。
 起業家であるならば、決してそんな風に仕事をしてはいけないのです。

 あなたがやるべきことは、あなたにとって最も効果的なやり方(=強みを生かした「勝てるゲーム」)を見つけ、効果的かつ無理のない費用で、最も価値の高い顧客を引き寄せ、できる限りたくさんの保険料を、顧客が満足する形で取ることです。

 これが、あなたの仕事なのですよ。
 「靴を履いたら単なる作業」。
 仕事は、常に頭の中でしているのだから、「仕事始め」なんて言われても「は?」になってしまうのが、正しい姿なのです。