何ための「生保セールス」の仕事?

生命保険営業の本質!

 昨夜は久々に庭のカエルがず〜っと鳴いていました。

 もう繁殖期は終わったのかと思っていたけど、昨夜はまさにギャン泣きしていたから、さらなるオタマジャクシの大発生があるのかもしれません。
 また楽しみが増えました!

 ということで……。

 昨日、久々に「7つの習慣」を開きました。
 8月号のマーケティング・レターを書いていて、引用しようと思ったからです。

 まあ、現代人の必読図書ではありますが、「会社や周囲のレベルが低すぎて、存在すら知らなかった」という人もいるので、一応言っておきます。
 「必読図書だぞ! 読んでいない人は終わっちゃってます!」って。

☆「7つの習慣」

 今見たら「7つの習慣 TEENS」ってのもあるんだね!
 お子さんに読ませて下さい。
 人生が良い方向に大きく変わるはずです。

☆「7つの習慣 TEENS」

 で、「7つの習慣」の中には、「役割を定義する」ということが出て来ます。
 本に出ている例の1つは、こういうもの。

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(例2)

 1、自分を成長させる
 2、妻
 3、母親
 4、プランナー
 5、情報発信
 6、PTAの役員
 7、料理の名人
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 これを見て分かるように、あなたには「生保セールス」という役割があると同時に、親であるとか、配偶者であるとか、その他、自分の生活に関わる重要な役割がいくつかあるのです。
 そして……

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 ……しかし、個人のミッションや自分の生活の役割とのかかわり合いを考えないで、活動に優先順位をつけようとすることは効果的ではない。もともとする必要のなかったことを優先順位を立てて達成しようとしている可能性が、依然として残ってしまうからである。
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 この文章は、後半の「もともとする必要のなかったことを優先順位を立てて達成しようとしている可能性が、依然として残ってしまうからである」に主旨があるのですが、ここでは触れません。
 私が言いたいのは、あなたには、あなたの人生にとって重要な「役割」がいくつかあって、それらは単独で存在するのではなく、混在して、相互に関連し合っているということなのです。
 そりゃそうですよ。あなたという1人の人間がやることなのだから。

 例えば、シングルマザーだったら、「妻」という役割はないけれども、まず「母親」という最重要の役割がある。
 同時に「一家の稼ぎ手」という重要な役割がある。
 だからあなたは生保セールスという仕事をしている。

 「稼ぎ手」としての手段は、べつに生保セールスである必要はないのですよ。
 でも、多くのシングルマザーの生保セールスは、「子育てに最適の仕事なのよ」という嘘に騙されて、生保セールスという手段を選択した……。
 つまり、「母」「生保セールス」という「役割」は、そもそも深く関連し合っているのです。
 だから、本来は「どちらかを犠牲にする」ということはあり得なくて、相互作用によって、
「さらなる良い結果」をもたらさなければならないのです。

 ところが、そういう誘い文句を言う会社ほど、「詐欺が本業」だから、身を置いてしまうと、「こんなはずじゃなかった」になる。
 今年に入って聞いた最もヒドい話は、シングルマザーの生保セールスに、「保険を売りたかったら、子供を捨てろ」と言った「一刻も早く地獄に堕ちろ!」のガイキチ腐れ外道がこの世に存在するということ。
 しかもこのクソ会社、「家族への愛」などということを常にホザイている(=ジブっている)!

 ホント、ただただ「死ね!」と言いたいです。

 シングルマザーの話は、例としてとっても分かりやすいけれども、独身者であろうと、妻のいる夫であろうと、会社の教えの根底(=「活動量」という、人を不幸にする言葉)には、常に「他の役割を犠牲にしろ」という洗脳がある。
 そう言われたら、生保セールスなら誰でも「実感」できるよね。

 でもそれは、シングルマザーの例を見るまでもなく、明らかに「人を不幸にする教え」でしかありません。

 ソニー生命時代の私には、「生保セールス」という役割の他に、「父親」「書家」という役割がありました。
 もちろん「父親」という役割を二の次にしたら、人間失格です。
 そして「書家」という役割を果たすために、「生保セールス」という「手段」を選択したのです。だから、「生保セールス」という「手段」のために、「書家」という役割に支障をきたすなら、何の未練もなくそれを捨て、別の手段を選択したはずです。

 ただし、幸いなことに、私は当時から「正しい理論」の断片を知っていたから(=「この会社、バカなんだ」ということを研修4〜5日目で認識できたから)、ちゃんと売れるようになったし、売れるようになるほどに、子供との時間、書のための時間が増えたのです。

 その結果、「幸せの量」を増やすことができました。


 コヴィー博士が言うように、「個人のミッションや自分の生活の役割とのかかわり合いを考えないで、活動に優先順位をつけようとすることは効果的ではない」のです。
 でも、会社の教えは「生保セールスという役割が最優先」という洗脳にある。
 会社によっては、それを、「愛」だの「使命」だのという言葉に置き換える……。
 
 これはまさに「地獄の教え」であり、「活動量」という言葉こそが「悪魔の呪文」なのです。


 「私は何のために生保セールスという仕事をしているの?」

 その解なき世界に、幸せはありません。