「なんでできないの!」

セミナー受講者の声

 生き方(思考法でもある)へのアプローチ(=研究)は、21世紀に入ってから「ビッグバン的」と言ってもいいほどに、急速に進化しつつあります。
 その点であなたは、この上なく恵まれた時代に生きていると言えます。

 だって……「7つの習慣」の刊行が1996年だよ?
 そこからまだ四半世紀しか経っていないんだぜ?
 ビジネスマンとしてマトモに学んでいる人なら、「ああ、そうか〜」になるだろうし、若い人なら「だったらその前は……石器時代?」のような感覚を抱くかもしれないよね。

 そして、その四半世紀は、私が生保セールスとして、多くの生保セールスとともに過ごした四半世紀でもあるのです。
 だからこそ、2021年刊行の本の中の、こういう文章に行き当たると「トホホだよな〜」と思うんだよね〜。

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「なんでできないの!」……あなたの自信と意欲を奪うモノの正体

 標準化されたシステムでは、個人が自分にとって最適な戦略を見定められるようになってはいない。反対に、万人が従うべき戦略をひとつだけ選定している。
 (中略)
 あるひとつの戦略を「最高の実践法」や「黄金の標準モデル」などと呼んでありがたがることによって、明らかに経営者や管理者は楽になる。
 (中略)
 ……標準化されたシステムにおいては、様々な形で個人に自分の能力を過小評価するように仕向けるものだが、そのなかでも、われわれから徹底的に自信と意欲を奪うのは、組織が「あなたは、自分に合わない戦略でも採用すべきだ」と主張した上で、実際、うまく適応できないのを見ると、「あなたの失敗は、才能の欠如に起因する」と言ってわれわれを叱責する場合だ。
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 この一節は、章の冒頭に出て来る。
 「こういう前時代的かつ非人間的なやり方・考え方が、1980年代で完全に終わっちゃってるってことは、誰でも分かってるよね。では今は……」と、話は展開して行くのよ。
 これはあくまで「前提」なのです。

 ところが!
 生保セールスの世界は……まさに「そのまま」でしょ?
 標準化された(しかも非科学的な)「こうすれば売れる」に万人を嵌め込もうとし、「なんでできないの!」と叱責し、あなたの自信と意欲と幸せをいまだに奪い続けている。

 なぜそうするのか?
 会社や管理者が楽になるから。

 以下は私の本「人生、変わりました!〜セミナー受講生の変革と進化の軌跡」からの引用。

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森崎:気持ちの面ではどう変わったとかありますか? セミナーの前と後で。

寺岡:気持ちの面ですか? 前はとにかく環境が悪かったです。「あれしろ、これしろ、これしなきゃダメだ」っていう概念ですね。(中略)

寺岡:私、前の会社では「あなたは素直じゃない」って、すっごい言われてたんですよね〜。

森崎:え〜? そうかな〜?

寺岡:そうなんです。素直じゃないって。「何を言っても言い訳ばっかり」とか。言い訳っていうか、「自分の考えはこうなんだ」っていうところを伝えても、それがすべて「言い訳」になっちゃうんですよ。

森崎:あ〜、そうか。言うことを聞かないからでしょ? 聞かせたいことが向こう側にあって、「全然この子は言うとおりにせんな〜」っていうのを「言い訳」って呼んでるんだよね。

寺岡:そういうことですね。だけど、その環境の中にいると「そうなんだろうか」とか「私は素直じゃないんだ」というふうに思っちゃって……でもやっぱ、どこかしら「それは違うんじゃないかな?」っていうところで三洞先生のセミナーを受講して……「私はそのまんまでいいんだな」って。
 先生は「お前は素直だよ」と言ってくれて。
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 まさに前の引用の「前時代的で、非人間的なやり方」そのままの情景だよね。
 低劣な「あれしろ、これしろ、これしなきゃダメだ」で、美貴のような素直な子の心まで歪めようとする……。
 そういうことをする人間は……ホント、クズ。
 悪の手先。不幸の伝導者。早く地獄に堕ちればいい。

 みんな、こういう世界にいちゃダメだよ。
 地獄社であろうと外資系であろうと関係ない。
 標準化された「活動量」なる実体なき言葉で、セールスの思考を歪め、幸せを奪う……。
 それが「あっち側」の世界。

 対して、「こっち側」だと、こうなる。

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寺岡:あのね、旦那さんのことを……何て言うんだろうな〜。「なんでこうしてくれないんだ」とかあるじゃないですか。「なんでこうなんだ」とか、「なんで出来ないの」とか。そういう「なんで」っていうのがなくなってきたんですよね、最近。

森崎:あ〜、すごい。

寺岡:売れる人との出会いもあるんでしょうけど。「旦那さんはこうだから」っていうのを一旦受け取って「だから私はこうする」みたいな。「こうしてあげよう」とか。だから自然と「なんでこうしてくれないんだ」とか思ってた時は、イライラしていることも多かったんですけど、それもなくなりました。

森崎:それも地獄社を抜けたことと関係があると思うんですよね。
 地獄社にいた時は、そんな言葉のシャワーをずっと浴びていたわけでしょ。「なんでこうしないんだよ」っていうことを言われ続けてて、それがもう当たり前になっちゃってるから、家に帰ってもそれが出ちゃうわけじゃないですか。
 どんな言葉のシャワーを浴びるのかってすごい大事だし、自分が、起業家意識を持って、「自分が商品だ」ってことがわかった時から、思考回路が「なんでできない」じゃなくて、「どうしたらできる」に変わって来ると思うんだよね。
 そのスイッチが入ったことによって、自分が発する言葉だったり、相手の発しているものへの捉え方ってのが変わるのかなって思うんですよ。

寺岡:まさにそうですね。変わりますね。

森崎:そうね、ほんと本質だよね。
 私もセミナーを受けて、どか〜んって売れるようになったっていうことよりは、こっちの方は実は言いたかったんですよね。人生が変わったということも言いたくて……今日はそんな話が聞けてほんと嬉しい。

寺岡:ホントそうですよ。人生変わります。
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 この本……イイ本だよな〜(笑)。
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 まあ、一番イイのはセミナーに来ちゃうことですよ。
 一刻も早く「こっち側の世界」に来ちゃって、「人生、変わりました!」と言っていただきたいです。