原因と結果の法則

三洞の「これが言いたい!」

 今は、朝の8時過ぎです。

 「起きた時が起床時間」の私ですが、既に「お勉強」を終え、洗濯物を干し、こうしてメルマガを書いています。
 毎朝きちんと起きている人からすれば、「それがどうした?」なのでしょうが、私としては非常にスッキリした気分なのです。

 お勉強は、「ニューロマーケティング」の本を読み終えたので、「システム思考」の本に突入しています。
 この本、読むのは2回目なのですが、マーケティング・レター12月号の「この一冊が効く!」で取り上げたことで、本質的な部分を認識できていなかったことを知り、じっくりと再読を始めました。

 もちろん、「これは役に立つぞ!」と、再読の必要性を確信したからです。
 まだ読んでいない人は、ぜひ読んでみて下さい。
 マーケティング・レターを購読している人で、持っていない人は買って下さい。

「社長の生産性を上げるシステム思考術」
 
 この本、邦題が良くないんだよね~。
 「社長」とか「システム」とかいう言葉を見ちゃうと、多くの人が誤解をするから(私もそうでした)。
 何か具体的な「やり方」ばかりが書かれているように感じてしまうけれども、それは大きな間違いで、筆者としては「自己啓発」の部分に重きを置いているのですよ。
 「7つの習慣」で言うところの、「緊急ではないが重要」な「第2領域」の事項に注力するための「悟り」を与える本なのです。

 ただし、「悟り」を得る方法が、具体的に書かれているんだよね~。
 で、「はじめに」に、こんな一文があります。

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 ・・・もしあなたが、自由と望み通りの収入を手に入れるには、エネルギーと判断力、情熱があれば十分だと考えているなら、ちょっと考え直したほうがいい。もちろんエネルギーや判断力、情熱は大事だが、そうしたものを発揮する前に、まずは何らかの骨組みを整える、つまり機械的なシステムを整える必要がある。自由になるとか高収入を得るとかいうのは、システムがつねに整備された状態になってからの話なのだ。
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 まさにその通り。
 あなたが「ビジネス」を行って収入を得ようとしているのならば、「システム」が不可欠なのです。
 そしてそれを「整える」ことによって、収入を増やすことができる。

 ところが・・・会社の教えには、そんなものは皆無だよね。
 しかも、「悪い結果を糾弾して、間違った解決策を示す」という、誰もが不幸になる方法を取るケースが大半・・・。

 分かりやすく言うと、「今月は◯円しか売れなかった」という結果には、いくつもの原因が考えられます。例えば、

 ●見込み客が◯人しかいなかった
 ●アプローチからプレゼンに行けた率が25%だった
 ●プレゼンの成功率が25%だった
 ●契約になった提案の平均単価が◯円だった
 ●子供がインフルエンザにかかり、実質10日間の稼働だった

 で、上記で注意して見て欲しいのは、すべてに数字が入っているということ。
 「見込み客が少なかった」とか「プレゼンがあまり上手く行かなかった」ではないのよ。それだと、ビジネスとは呼べないレベルなのです。

 ところが、ほとんどの会社でやっていることは、数字どころが、上記のような「原因の特定」すらせずに、「やる気がないんだろ!」「使命感が足りないんだ!」、そしてお決まりの「活動量が足りないのだ!」で終わらせちゃう・・・。

 これって、不具合をおこしたベルトコンベアに向かって、「何やってんだよ!」と怒鳴って、蹴飛ばしているのと一緒です。

 あなた、いつまでそんな世界に居るつもり?・・・って話なのよ。

 もはや、自己啓発書の「バイブル」となっている「原因と結果の法則」という本があるけれども、著者のジェームズ・アレンは、1864年に生まれた人。
 150年前に生まれた人が、「結果にはすべて原因がある」と言っているのに、原因をすっ飛ばして「お前が悪い!」とだけ言うのは・・・「雨乞いかよ!」のレベルなのです。

 まあホント、こういうやり方は人を不幸にするだけなのですよ。