自分を変えるって……無理でしょ?

生命保険営業の本質!

 先週の三洞LIVEでは「あなたはあなたのままでいい」というタイトルで喋りましたが、今日の記事はその後追い。
 通常はメルマガに触発されてLIVEで喋るけど、今日は逆です。

 今朝から新しい本を読み始めました。
 脳科学系の本です。

 ダイレクト出版の「月刊ビジネス選書」というサービスで毎月本が送られて来ますが……脳科学系の本はホント増えました。
 読み始めた本は「脳と成功の法則」という「そのまんま」のタイトルだけれども、座卓の右にある「これから読む本棚」には、「誘導される脳」「脳が一生忘れないインプット術」という背表紙が見え、他にも「買う理由の作り方」「買わせる心理技術」「営業思考術」といった関連するタイトルが見えています。

 今朝は1時間ほど「脳と成功の科学」を読みましたが……脳科学系の本の進歩って、ホントにものすごいのよ。
 どんどん新しく、分かりやすく、実践しやすくなっている。
 そんな知識が手軽に入手できるのだから、実にありがたい世の中になりました。

 そして、こういう本を読むと……ものすご〜く嬉しくなるのです!
 なぜなら、セミナーをはじめ、私が常に言い続けていることが「正しい!」と、根拠やデータの裏付けとともに書かれているから、。

 今、ちょっとだけ例示をしようとして既読の本棚を見に行ったら……脳科学系の本、結構たくさんありました。
 その中の、私にとっての「古典」の本を引っ張り出して来ました。
 奥付けを見たら、刊行が2019年。
 この本も実に素晴らしいのですが……でも、わずか5年で「古典」と感じるようになる…… それほどまでに急速に進歩しているのです。

 その本を開いたら……付箋だらけ(笑)。
 そして、緑のマーカーだらけ。
 私は読書の時は、ピンクと緑のマーカーを使います。
 ピンクのマーカーの箇所は、私のビジネスに役立つ部分。
 緑のマーカーの箇所は、こうした記事を読んでくれる保険セールスのための部分。
 緑のマーカーだらけということは、保険セールスにとって役に立つ部分だらけだということです。

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 ……人は「選択肢はあった方が良いか? ない方が良いか?」と聞かれると「あった方が良い」と答える。(中略)
 ところが、臨床精神学医のバリー・シュワルツの実験結果では、選択肢が多くても幸福度は高くならず、それどころか、人は選択肢の少ない方を無意識のうちに求めていることが実証されている。
 意思決定プロセスでは原始脳が優位に働くため、選択肢が存在することで生じる時間、エネルギー、リスクを是が非でも避けようとするのだ。
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 これなんかはごくごく初歩的な部分。
 そもそも、脳科学未開の時代から、「世界の商いの3原則」は「短時間」「面倒なし」「選択なし」なのよ。
 この3原則、いわゆる「会社の教え」とは真逆でしょ?
 ところが会社は「それをやれ!」と言う。
 それをやっちゃうと、93%が廃業に至るということが「実証」されているでしょ?

 私は広告屋だったけれども、その頃(30年以上前)から、モノを売る会社にとって「選択なし」なんてのは常識だと思っていました。
 ところが保険屋さんになったら……2024年の今の時代になってさえ、「松竹梅持って行け」と指導する会社があると言うのだから……「どこまでレベル低いの?」と呆れるばかりです。

 軽く伝えておくね。
 松竹梅の価格設定は、多くの人が「松を買わせるため」だと思っているけれども、それは大いなる勘違い(無知)。
 正しくは松を買わせ、買わなかった人に梅を買わせるためのものなのよ。
 竹を売るためじゃなくて、竹を売れなくするため。
 完全に真逆なのです。

 もう1箇所だけ。

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 ……脳は、複雑な意思決定をすることを負担に感じ、好まない。それなのに商品のメリットをたくさん並べたてようとするメッセージがあまりに多い。しかし、メリットを並べたてられても、脳はその検討に必要なエネルギーを費やそうとしない。その結果、負担をかける迷惑な存在だと認識し、排除しようとする。
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 わかるよね。
 会社で強要されるロープレは、「売れなくなるための練習」なのよ(笑)。
 そうじゃなくて、商いの原則は「短時間」「面倒なし」。
 先週、久々にプレゼンしたけど、1分で終わったもんな〜。
 もちろん即時契約。
 相手にとって「短時間」「面倒なし」だから「好ましい存在」と脳は判断する。
 だから売れるのです。


 で、こうしたことは部分的かつ象徴的なことだけれども、何よりも大きな問題は、会社や指導者が「あなたは変わらなければいけない」という指導をすること。
 最も分かりやすいのは「断られることを恐れず挫けず、もっとガンガン行ける人にならないとダメ!」という指導が基本になっていること。

 でもね、私も松田くんも同様だけれども、多くの(ほとんどの)保険営業にとっては、顧客の脳以前に、自分の脳がそれを拒否しようとするのよ。
 それを無理してやろうとすると、脳と心にものすごい負担がかかることになる。要はストレスまみれの状態になる。
 その結果、「やりたくない」という気持ちと「やらねばならぬ」という相反する気持ちを抱えたまま、つらいこと、上手くできないことに時間と労力を費やすことになる。

 そもそも、ブレーキとアクセルを同時に踏んでいる状態なのだからね。
 進まないし、エネルギーの無題づかいだし……車、壊れちゃいますよ。

 正しい理論(マーケティング&脳科学)の「こっち側の世界」においては、「あなたに合った売り方じゃないと売れない」……これが正しい。
 つまりは、根本的に自分を変えちゃいけないのよ。

 そもそも、自分を変えるって……無理でしょ?
 それを無理やり変えさせようとするのが「活動量型の世界」。
 そこは、「売れない金太郎飴製造所」でしかないのです。

 ぜひあなたも、「あなたはあなたのままでいい」の「こっち側の世界」に来てください。