50%は「売る資格がない人」なんだな〜

三洞の「これが言いたい!」

 家を建て替えたのはもはや4年前のことになるけれども、建て替える前からトイレには本棚があって……これがなかなか色々な面で便利なので、建て替えの際にはトイレの書庫をかなり大きくしました。
 ウォークイン書庫&トイレ……といった感じのトイレなのです(笑)。

 で、トイレでの読書というのは必然的に毎日行うから、ごく短時間であっても分厚い本を読み終えることができてしまいます。
 まさに「継続は力なり」。
 それを日々、便座で実感している三洞なのです(笑)。

 この先の話をどんどん書きたくなったのだけれども、とっても長くなりそうなのでここでやめて、今日の「お勉強」の話から。


 今日は「誠実さという永遠の価値」という章を読んでいたのだけれども……自己啓発本でもなく、禅僧が書いた本でもなく、ジェイ・エイブラハムの本だから、ゴリゴリのビジネス本です。
 最初に「誠実さが欠けていた男の末路」という実話が出て来るのだけれども……読んでいて、生保セールスの脅威的な廃業率の高さの理由がよ〜く分かりました。


 私はいつも「3年以内廃業率93%」という数字を使うけれども、これ、現時点では計算の仕方によってかなり違う数字になるはずなのよ。
 でも、この93%という数字が「実体」に近いんだよね〜。

 こういうことは、古くからいる人間(生損保相乗り前で、もちろん銀行窓販解禁前)じゃないと分からない。
 例えば、銀行窓口での生保販売が解禁になった時には、銀行員は一斉に一般課程試験を受けて生保販売資格を取らされた……。
 その数は膨大ですよ。
 解禁当初は膨大だったろうし、今だって銀行の新入社員はみんな試験を受けさせられるのだから、毎年の資格取得者数の中に占める割合はハンパじゃないはずなのです。

 でも、銀行員たちは廃業しないからね。
 微々たるサラリーしかもらえないかわいそうな人たちだけれども、保険が売れないから銀行を辞める……なんてことはあり得ない。

 これは、損保系代理店のオッサンたちも一緒。
 生損保相乗りになったから、一応生保の販売資格は取得したけれども、ほとんど生保は売れていない。
 でも、損保の仕事があるから、廃業はしない。
 この数は……銀行員よりも多いんじゃないのかな?
 まあ、そのくらい多いってことですよ。

 だから、この人たちを廃業率の計算の母数に入れちゃうと……廃業率はもっと低くなるはずなんだよね〜。
 廃業率93%というのは、銀行窓販もなく、生損保相乗りでもなく、世の中で生命保険を売っている人のほとんどが地獄社のセールスレディだった時代に言われていた数字なのです。
 この数字は、おそらく第一(初めて会ったスイス人が「The First is the worst of the world!」と英語で言った会社)が出したものだと思うから……ほぼ実態に近いのです。

 でも、今になっても地獄社はしっかりと膨大にあるし、その後、外資系カタカナ生保が出て来て、損保系ひらがな生保が出て来て、今はそこから転出した人が集まる代理店がスタンダードの時代になったけれども……「その結果、売れなくて苦しんだ挙句に辞めちゃう人の数が激減した」なんてことがあり得ないってことは……日々、この業界に身を置いているあなたなら、ごく普通に実感しているはずです。

 オレの感覚だと、地獄社が「ほぼすべて」だった30年前よりも数字は多少は改善しているはずだから、3年以内の実質廃業率は、今はまあ90%くらいなのかな……と思っていました。
 で、この90%という数字を、今朝、「誠実さという永遠の価値」という章を読んでいて、「正しいよな、きっと!」と思えたのです。


 なぜなら……こういう数字がある。
 「新規開業の飲食店の5年継続率:8.2%」。

 これ、前々からおかしいと思っていたのです。
 私は寿司屋のセガレだし、自分も実際に17年間飲食店をやっているし、オレの店は異常な店だけど、マトモな弟の店(マトモどころか超絶美味で安い!)の社長もやっていたことがあるから、飲食店の実態は一般人よりもはるかによく分かっています。

 だからこそ言うけれども、飲食店ってのは、開業資金も必要だし、家賃も必要だし、仕入れも必要だし、人件費だって夫婦2人だけでやっていたとしても、絶対に必要になる。
 対して生保セールスは……な〜んもない。
 設備投資ゼロ、家賃ゼロ、仕入れゼロで、無料で開業できちゃう。

 それなのに、新規開業の飲食店よりも廃業率が高いって……「おかしいだろ?」と思うのが普通だよね?

 そもそも飲食店なんて……好きじゃなかったらやってらんない商売なのよ(笑)。
 オレだって、やりたいからやっているだけ。
 だから17年間も続けていられる。
 だって……苦労は人一倍なのに、全〜然儲からないんだもん(笑)。

 受講生に、「夏美デラックス」こと、なっちゃんという子がいるんだけど、この子のお兄ちゃんが超〜絶おいしい高級なお寿司屋さんをやっているのよ。
 で、私は初めて行った時に、なっちゃんのお兄ちゃんに「敬意と称賛を込めて」聞いたんだよね。
 「この店……儲からないでしょ?」って。

 だって、出て来る料理や寿司のネタと、そこに掛ける手間に対して、格安の値段設定なんだもん。
 寿司屋のセガレだし、ウチの弟の店も同じような感じだから、それがよ〜く分かる。
 だから直接的な言葉で聞いてみたんだけど……対するお兄ちゃんの返事が素晴らしかったんだな〜。
 笑顔で瞬時にこう言いました。

 「イイんです。ボク、寿司オタクですから!」。

 こんな言葉を即答できるような人じゃないと、飲食店なんて、やってらんないのよ(笑)。


 で、言いたいことはここから。

 土曜日に無料のWEBセミナーをやりました。
 12人の人が申し込んでくれたんだけど……ちゃんと来たのは6人。
 50%です。

 無料のWEBセミナーを始めてから2年が経つけれども……出席率は常に、悪い時で4割、良い時でも6割。
 つまり、平均すると、生保セールスの50%が「ドタキャンするような人」なのよ。

 ドタキャンするって……飲食店だったらあり得ないよね。
 予約したのに店が閉まっていたとか、予約したのに「聞いてません」と言われるようなものだからね。
 家賃を払わないとか、仕入れの代金を払わないとかと一緒でしょ?
 そんなクズは、飲食店経営社にはほぼいない。
 でも、生保セールスには50%もいる……。

 生保セールスの廃業率が、新規開業の飲食店よりもはるかに高いのは、当然のことだったのです。
 「誠実さという永遠の価値」が、最初からカケラもない人が50%なのだから。


 でね、そこでゴリゴリの文科系の私が、簡単な計算をしてみたのよ。

 50%は、そもそも最初から「他人にモノを売る資格」なんか、カケラも持っていない人なんだな〜……ということが認識できた。
 ということは、まともな人間は50%。
 その中の20%が、パレードの法則で言うところの「食って行けるグループ」。
 つまりは全体の10%。

 生き残れる人は、全体の10%!
 つまりは廃業率90%という数字は、パレードの法則からしても「必然の数字!」だということが納得できたのです。



 イイかな、生保セールス従事者の50%は、売る資格がない人なのよ。
 「誠実さという永遠の価値」を、最初から持ち合わせていない人なのだからね。
 だから私は、それ以外の50%の人に情報を届けています。
 「その中の上位20%の、楽しく長く売り続ける人になってね!」という情報を。

 こういうことを書くと、メルマガを解除する人がたくさん出るのよ。
 大歓迎です。
 私は、誠意ある50%の人に向けてしか、話したくはないのだからね。

 ……ということ。