非常に腹が立つんですよ!

生命保険営業の本質!

 昨日、美女とイタリアンのお店に行ったら、いきなり店主とお客(知り合い)が、私を見て、「あっ!」と言って、驚いているのです。

 「何故に?」と面食らっていたら、「ダーちゃん(オレのこと)、たった今、テレビに写ってたよ!」。

 たった今、テレビに写っていた人が店に入ってきたら・・・そりゃ驚きますよね。

 それで思い出しました。
 ちょっと前の12時間セミナーの昼飯時に、入った店でテレビの取材を受けたのですよ。
 それがちゃんと使われて(取材されたから必ず使われるというワケではない。使われるのは、ほんの一部)、放映されたということ。

 今日は、そのことに関連して書きます。


 テレビで、「新橋駅前の酔っ払ったサラリーマンに聞きました」みたいなインタビューが流れることがあるけど、あれって、「50人に聞いて、使えるのが3本」・・・くらいが相場なんですよ。

 要するに、テレビ的に使えるもので、かつ、番組で言いたいことと合った意見のみを使っているのです。
 だから、あれが世間の意見だなんて思ってはダメなのよ。
 テレビは恣意的にそう見せようとして、番組を「作って」いるのだからね。

 この日は12時間セミナーで、受講生と昼食に、このお店に行ったのよ。
 そうしたら若社長が厨房から出て来て、「社長、お願いがあるんですよ!」と私に言うのです。
 聞けば、取材が入ってるんだけど、「ロクなコメントが取れない」と、ディレクターさんが困っているとのこと。
 だから、「一発、カマしていただきたいんですよ!」と言うから「任せておけ!」と言ったのです。


 私、ソニー生命に入ったばかりの時の研修で、「AP→FF→P→C→N」とホワイトボードに書かれたのを見て、こう思いました。
 「え??? もしかしてこの会社・・・バカ?」
 マーケティングプランナーを10年間やっていた私からすると、一瞬で「大間違いじゃん?」だとしか思えないのですよ。
 そして翌日、「ああ・・・この会社、完全にバカなんだ」と気付くことができました。


 マーケティングを知らないと、そこに気付けないままに、「死んじゃうセールス」を続けることになるのです。
 ・・・アワレですよ。

 何が間違っているって、プレゼンの後に「クロージング」なる「完全に意味のないステップ」があること。
 マーケティングを知っている人からすれば・・・単なるガイキチなのです。


 なぜかと言うとね、私はセミナーで「最初の13秒」って言ってるし、ダイレクトマーケティング界の大御所のドレイトン・バードという人は「最初の20秒」と言ってる。
 バード先生クラスになると、その20秒をさらに細分化して認識しているのですよ。「8秒・4秒・8秒」なんですって。

 プロの仕事ってのは、こうしたレベルなんですよ。
 「たくさん時間をもらえ」みたいな、超クソバカ&理論と正反対な世界は、ただのゲロなのです。もう、話にもなりません。バカ丸出し!!!

 私、去年の11月に月払い25万の保険を売りましたが・・・プレゼンの時間は40秒でした。
 去年、「この道40年」の白石お姉さまが、「三洞さん、今日、これ、3件売ったのよ〜」と言って、目の前でそのプレゼンをしてくれましたが・・・40秒くらいでした。
 私が一番心配していた受講生の1人は、つい先日、私に会いに来て、たくさんダメ出しされて、その結果、立て続けに4件売れましたが・・・教えたプレゼンは40秒です。

 番組で「特別扱い」で取り上げられた私のインタビュー・・・なぜ取り上げられたと思います?
 もちろん喋っている内容が他の人たちと一味違っていたし、喋りも表情もインパクトがあるからです。
 あと、ものすごく大事なことだけど「普通の会話っぽいから」。
 これ、受講生は「なるほどね〜」と思うよね。未受講の人はわからないと思うけど。

 でも、最大のポイントは、最初の一言が「非常に腹が立つんですよ!」ってところ。
 
 イイですか。
 「最初の13秒で決まる」のですよ。

 だから、最初に「非常に腹が立つんですよ!」って言うのと、それに続く言葉を先に言って、最後に「だから、非常に腹が立つんですよ」って言うのとでは、全〜然違うのですよ。

 一番大切なこと(=顧客のメリット)を最初に言わなきゃ、売れない。
 それを知らないアホどもは、パソコンの電源を入れて、重た〜い会社の設計ソフトを立ち上げるだけで2〜3分経っちゃう・・・。

 「最初の13秒」も「最初の20秒」も、とっくに終わっちゃってるの。
 もはやその時点で、セールスは終焉を遂げるのです。


 こんなバカなことを平気で繰り返すバカばっかし。
 だから93%が3年以内に廃業するのですよ。