生保セールスの3年以内廃業率、93%・・・。
これ、どう考えてもおかしいと思いません?
だって、新規開業のラーメン屋の5年継続率が8.2%なんですよ。
生保セールスは、ラーメン屋さんと違って、開業資金も、家賃も、仕入れも、人件費も不要。
それなのに、ラーメン屋さんよりも廃業率が高い!
ということは、生保セールスになろうなんて人は、余程のアホばっかしってこと?
そんなこと、ないですよね。
他の仕事に就いたら、普通に業務をこなせる人が大半ですよ。
それなのになぜ、こんな状況になっちゃってるの?
細かい理由はた~くさんあるけど、根本的な理由は明白なのですよ。
それは、会社の教えが、93%を廃業に追い込む教えであり、疑いもなくそれに従っちゃう人が大半だから。
そりゃそうでしょ?
他の仕事に就いたら、普通に業務をこなせる人が大半なのに、93%が廃業に追い込まれちゃうというのは、93%を廃業に追い込んじゃう教えが、常識として根付いちゃってるから・・・ってことですよ。
リッチ・シェフレン・・・私の3人の師匠の内の1人ですが、この人、私よりも10歳も若いのに、40歳そこそこの時に、グーグルとマイクロソフトから請われて顧問になっている・・・いわば、「世界の先生」です。
この人が、著書の中で、こう言っているんですね。
「ビジネスが破綻する94%の理由は、プロセスの欠陥によるものだ。人間の問題ではない」
生保セールス向けに、言い換えます。
「生保セールスのビジネスの93%が3年以内に破綻してしまう理由は、会社の教えるプロセスの欠陥によるものだ。人間の問題ではない」
どうです? いい言葉でしょ?
救われるでしょ?
多くの人は、根本的な勘違いをしているのです。
あのね、ビジネスっていうのは「苦痛に耐えること」ではありませんよ。
もちろん、努力は絶対に不可欠です。
でも、その「努力」ってのは、苦痛を減らすための努力でなかったら、間違いなのです。
そりゃそうですよ。苦痛が発生するってのは、生産ラインの歯車が錆びているということなのだから。
それを放置してラインを動かし続けたら・・・生産ライン自体が壊れちゃう。
つまり、苦痛が発生するというのは、やり方が間違っているということ。
それなのに何の企業努力もせずに耐えていたって・・・宝くじが当たるようなことは起きません。
こうした、誰にでも分かる原理原則を無視して、会社はあなたに苦痛を強いようとします。
こんな言葉を使ってね。
◇「営業の仕事は大変だ」「仕事なんだからツラいのも仕方ない」
◇「断られてナンボ」「断られてもくじけるな」
◇「足で稼げ」「活動量」
◇「たくさん電話しろ」「飛び込みをやれ」
◇「顧客第一」「保全は大切」
◇「要はやる気の問題だ」「気合と根性があれば売れる」
◇「たくさんの人と会え」「友好関係を築け」「情報を提供しろ」
◇「何度も会え」「時間を掛けろ」
◇「すぐに提案しろ」「たくさん提案しろ」「まずはアポを取れ」
これらの言葉こそが、他の仕事に就いたら普通に業務をこなせる人の93%を廃業に追い込む、「正しい理論とは正反対の、あなたを売れなくし、不幸にする、憎むべき言葉」なのです。
私、心からこれらの言葉を嫌悪しています。
セミナーでも、「フザケルな!」って、声を荒げて言いますからね。
感情が抑え切れないほど、腹が立つんですよ・・・。
大事なことだから、再度言います。
ビジネスってのは、苦痛に耐えることじゃありませんよ。
苦痛が発生するということは、やり方が間違っているということ。
人生における幸せの量を増やすためには、この根本的な原理原則を無視してはならないのです。