良い上司とダメな上司の違い

生命保険営業の本質!

この前、ダン・ケネディの「億万長者の不況に強いセールス戦略」をちょっと引用しましたが、以前にもブログに記事を書いたことを思い出して、読んでみました。

リンク切れがあったので、それを直して、再度アップしたら、もう、大反響!

本はこちら。
☆「億万長者の不況に強いセールス戦略」ダン・ケネディ

再掲になりますが、こんなことが書いてある。

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 人間の死因の1位は入院することだが、営業をだめにする一番の原因はセールス・マネージャーだ!
 そういう駄目なセールス・マネージャーが部下たちに言っている最も愚かしいセリフを、以下に挙げていこう。

【駄目な上司のたわ言】(以下、5つの「愚かしいセリフ」のみ引用)

1、「答えは簡単だ。もっと電話しろ」

2、「あらゆる人間が見込み客だ」

3、「興味を持つ人間を見つけるより、興味を持っていない人間に売るほうが簡単だ」

4、「問題は君にやる気がないということだ」

5、「ただの数字ゲームじゃないか。根気よくやれ」
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本の内容は、もうホント、何度読んでも痛快で、とってもわかりやすいのですが、しかし、ほとんどの人がこのレベルの大馬鹿野郎と日々接しなければならないという、とっても悲しい状況に直面しているワケです。

で、昨日、グルコンをやったのですが、皆さん、折角10時間セミナーを受講したのに、なかなか前に進めていない様子。
だから来てくれたんでしょうけど、その原因は明らかで、「自分がやらなかったから」に他なりません。
だって、やった人はまさに一気に、目の覚めるような結果を出しているから。

とは言え、できていない原因も明らかで、それは上記のような「世界が認める愚かしいセリフ」を払拭・排除・消毒できていないから。
だから、前に進めない。

私、参加者の方々の声を聞いていて、2つのことを思ったんですよ。

一つは、多くの人は、とってもナイーブで優しいんだなって~ってこと。
世界が認める愚かしいセリフだとわかっているのに、それを口に出す人間の言うことも尊重しちゃう。
私だったら、すぐに完全無視あるいた攻撃しちゃうでしょうからね。
ホントは、「はいはい、わかりましたよ」で受け流すのが正解なのでしょうが、性格だから仕方ありません。

もう一つは、まあ、わかりやすい言葉で言っちゃうと「覚悟が足りない」ってこと。
どういう覚悟かと言うと、「起業したのだ! 売れなかったら倒産なのだ!」という覚悟ですよ。

「会社が何とかしてくれる」なんて、私、最初から全然思ってませんでしたから。
そりゃ、最低限の教育はしてくれるだろうけどとは思ってましたが、でも、最初にマニュアル見た途端に「何じゃこりゃ?」でしたからね。
もう、チープでレベル低すぎで話にならない。
その瞬間に、「教えは無視。自分で入手するか、考える」って決めました。

で、「億万長者の不況に強いセールス戦略」の、上記引用「駄目な上司のたわ言の章の最終ページを引用します。

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【良い上司と駄目な上司の違い】

 良いセールスマネージャーは、戦略を教え、スキルをコーチする。あなたと一緒に問題を解決し、あなたのチャンスをともに生かす。これまで挙げた5つの決まり文句を馬鹿の一つ覚えのように繰り返すようなことは決してしない。あなたが新規見込み客開拓を洗練されたやり方で行おうとするのを理解し、時間を有効に使えるようにサポートしてくれる。(中略)

 悪い上司は、さっきの5つの決まり文句を、まるで誰かが後ろで糸を引いてでもいるかのように、あるいはコンピューターのチップが脳に埋め込まれてでもいるかのように、何度でも繰り返す。
 そういう人物の下にいる人がとれる選択肢は2つしかない。彼を無視するか、そこを辞めて別のもっとよいチャンスを探すことだ。
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でね、その日にたまたま「滅多に存在しない良い上司」であるササイ大支社長様のインタビュー記事を見たんですよ。
そこに、私がいつもボロカスに言っている「活動量」という言葉があったので、ハッとして読んでみた。

読んだらすぐに納得!
ササイさんは、「これをやるとイイよ」って具体的なことを言ってる。
それはまざに、ダン・ケネディが常々言ってる「顧客リストのセグメント化」でした。
そして、それをやることによって「活動量の低下を防ぐことができる」って書いてあったのです。

「売れないんです。どうすれば?」「活動量だ!」というアホアホな会話とは、180度違ってましたよ。
「これをやるから、こんな風にこれが見えて来る。そうなったら『行くとこない、会う人いない』という『活動しようにも、できない』という状況から脱出できるでしょ?」と言っていたのです。

これが「良い上司」。

でもね、そんな人は滅多にいないのであって、だからダン・ケネディも、わざわざ自分の本に「駄目な上司のたわ言」なんて章を設けて書いているのです。

そういう「駄目な上司」の「愚かしいたわ言」の被害を受けないためには、何よりしっかりと「起業家意識」を持ち、「たわ言」なんかに揺れない心を持つこと、そしてそれを完全に否定できるしっかりとした理論を知ることが必要なのです。