生保セールスの成功を阻む「絶対の禁句」

生命保険営業の本質!

新しい年を迎えた時というのは、誰でも心が引き締まるものですよね。
そして「よし、今年こそは!」と、自然に思えるし。

この気持ちが1年間ずっと続いたら、間違いなく売上はアップするでしょうし、幸せの量も増えるはずなのですが、人間、弱いもので、なかなかそうは行かない・・・。
私なんかも、その典型です。

でもね、私は昔からいつもとっても幸せだし、仕事も年々、徐々に上手にできるようになってきました。
それは、小さい頃から、自分と境遇に「ありがたい」って思うことができたのと、勉強(=読書)によって、そうなれる道筋が理論として理解・認識できるようになったからです。

 そんな本の典型を紹介しましょう。
 小林正観さん「ありがとうの神様」の序文からの抜粋です。

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【人生の目的とは?】

 私は、このように、40年ほど、宇宙の仕組み、構造などに興味を持ち、研究を続けて来ましたが、その結果、わかったことがあります。幸せというものは・・・

「今、足りないものを探して、手に入れること」ではなくて、「自分がすでにいただいているものに感謝し、自分が恵まれていることに気がつき、嬉しい、楽しい、幸せ・・・と生きていること」なのです。そして、そのために実践することは・・・

「思いを持たず」、よき仲間からの「頼まれごと」をただやって、どんな問題が起こっても、すべてに「ありがとう」と感謝する(受け入れる)こと。
「そ・わ・かの法則(掃除・笑い・感謝)」を生活の中で実践することであり、「ありがとう」を口に出して言い、逆に「不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句」を言わないこと。

すると、神様が味方をしてくれて、すべての問題も出来事も、幸せに感じて、「よき仲間に囲まれる」ことになり、「喜ばれる存在」になる。
 これこそが「人生の目的」であり、「幸せの本質」なのです。
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こういう文章って、実に素晴らしいですが、一部分だけ引用するのは少々危険だな〜って、今、思いました。
 正観さんの本や、他の有益な自己啓発書なんかをたくさん読んでいる人なら問題はないのですが、いきなりこの部分だけを読んでしまうと、いくらでも「揚げ足取り」をすることができます。

 例えば・・・

●「今、足りないものを探して、手に入れること」ではなくて

→売るため理論やスキルを知らないままでもイイってこと?

●「思いを持たず」

→売り上げ目標を持ってはいけないの?

●よき仲間からの「頼まれごと」をただやって

→仲間から「頼まれたい」とは思っているけど、頼まれないから困ってるんでしょ?

こうした思考に至ってしまう原因は「そうは言っても・・・」という言葉にあります。
セミナーでは、STEP1のマインドの部分で「そうは言っても・・・」は、生保セールス成功のためには、絶対の禁句だと言っています。

どんな事だって「そうは言っても・・・」って言えるんですよ。
「人は、できない、あるいは、やらない言い訳を考えることにおいては、誰でも天才である」みたいな言葉を、別の本で読んだことがあるけど、「そうは言っても・・・」という言葉・思考は、まさにそれを誘発するものです。
その結果は・・・自分で言葉に出した選択の通りになる。
「そうは言っても無理」・・・売り上げを増やすのは無理ということに、必然的になってしまうのです。


「今、足りないものを探して、手に入れること」ではなくて・・・って言われたって、それは「売るための理論やスキルを知らないままでもイイ」ってことのはずはありません。
プロとして食って行くなら、それだけの理論が必要です。
それは、プロスポーツ選手が、試合に耐えられるだけの体力・筋力を持っているのと同じ。

「思いを持たず」・・・って言われたって、私たちはビジネスとして生保セールスをやっているのですから、「年間〇円売る!」といった目標数値がなかったら、ビジネスとして成立しません。

よき仲間からの「頼まれごと」をただやって・・・って言われても、「頼まれないから困ってる」・・・そりゃそうですよね。
でも、これも「理論」の問題。
特にこの部分は「あなたを売れなくし、不幸にする、理論とは真逆の会社の教え」に直結します。
頼まれるのではなく、逃げられてしまうような「トーク」を「よき仲間」に喋ってしまうから「頼まれない」のです。


上記を踏まえた上で、「楽しく長く売り続けるためには、どう考えればよいのか」という、私の仕事の主旨の話をいたしましょう。

まずは「今、足りないものを探して、手に入れること」ではなくて、「自分がすでにいただいているものに感謝し、自分が恵まれていることに気がつき」の部分。

セミナー受講生ならお分かりのように、現在の日本で生命保険を販売するということは「世界最後の楽園」のようなものなのです。

私が、アメリカやカナダやイギリスで保険を売らないか?・・・と誘われたら、瞬時に断ります。
そりゃ、日本だって、22年前よりは競争は厳しくなっていますよ。でも、まだまだ楽勝の世界。こんなマーケット、先進国では日本以外には存在しません。

だから、生保セールスの仕事を選んだこと自体、「恵まれている」のです。
その理由を明確に知れば、今の境遇に「感謝」できるはずですよ。


そして「よき仲間からの頼まれごとをただやって」「どんな問題が起こっても、すべてに『ありがとう』と感謝する(受け入れる)こと」の部分。

これはね、「頼まれごと」、つまりは「オレの保険、頼むよ!」と言われる、あるいは「えっ、そんな話なら・・・聞きたいです!」と言われなかったら、そもそも「頼まれ」ません。
ということは、そうなるためには、頼まれるようなプロとしてのトークが「必要」なのです、


最後に「人生の目的とは?」。

それは、ストレス少なく、幸せ多く生きることです。
具体的には、例えば「家族との時間」であったり、「趣味の時間」であったり、「やりがいのある、楽しい仕事」であったりします。
そのためには「充分な収入」が必須なワケですよ。

だから、「売り上げ目標(こうなりたい)」と同時に「理想の日々(こうありたい)」を明確にすることが必要で、その後に「充分な収入を得るための理論」が必須になるのです。


この文章で作者が最も言いたいことは、国語の試験の問題みたいですが、「人生の目的とは?」です。
それは「よき仲間に囲まれる」こと、「喜ばれる存在」になること。

まさに生保セールスの理想の状態じゃないですか!

あなた、これに文句はないですよね?
まさか「そうは言っても・・・」なんて言いませんよね?

そうなりたかったら、「ありがとう」を口に出して言い、逆に「不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句」を言わないこと・・・なのです。
だからこそ「喜ばれる存在」になることができる。
それこそが「幸せの本質」なのです。


そのためには、やはり、理論が絶対に必要なんですよ。
つくづくそう思います。
だってね、例えば、高校野球で活躍できなかった人が・・・人間としてはイイ人であっても、プロとして「喜ばれる存在」にはなれないでしょ?

今の日本の生保セールス業界は、この点が甘すぎるのです。
だから楽勝なのです。
そしてその分、この点をクリアできなかったら、プロとして食っては行けませんからね。

こうした「本質」を理解して、2017年はぜひ飛躍の年にしていただきたいと願っております。