「最初の一言」こそが商品

セールストーク・プレゼンテーション

 先週はセミナーもあったけど、その前の2日間は、ず~っと複数の受講生と一緒に居ました。

 これ、1円の金にもならないのですよ。
 それどころか、メシや酒を奢ってやったりもするし、何よりその間、私のビジネスはお休みになる。
 オレ、時給高いからね(12,8万円)。大サービスですよ。
 でも、やらないと気が済まないから、やってしまうのです。

 こんなセミナー講師、他には居ないと自負しています。
 そして、だからこそ、これを改善(?)することなく、こっち方面の「与える努力」を増やして行って、「日本一のお人好し講師」になろうと思っているのです。


 で、受講生たちと一緒に居て、「失敗談」を連続で聞いて、はっきりと分かったことがありました。 
 セミナーで言った基本を、全~然認識できていない。

 ダイレクトマーケティング界の大御所で、ドレイトン・バードという大先生が居るのですが、この人がこう言っています。

 「最初の4秒・12秒・4秒の20秒間で決まる」

 私のセミナーでは「必殺13秒アプローチを準備する」・・・。
 分かっている人には、最初のほんの20秒ほどで、売れるか売れないかが決まるということが分かっているのです。

 つまり、13秒以内で発する言葉こそが、「あなたが売る商品」だということ。
 対して、その後の「パンフレットのチラ見せでしかない商品説明(=プレゼンテーション)」を「商品」だと思っている人は・・・いつまで経っても売れないのです。
 そりゃそうですよ。
 理論的に、根本的に間違ってるんだもん。

 私、受講生に言ったことがあるんですよ。
 「お前、独身OLを10人集めて、店の前に並ばせろよ。それで、制限時間10分で、8人に保険が売れたら100万くれよ。出来なかったら100万やる。やるか?」
 受講生はこう言いました。
 「三洞さん、やると思うから、その賭けは辞退します」。

 イイですか、受講生もそうじゃない人も、ちゃんと認識しておいてね。
 正しいセールスプロセスにおいて、契約が取れるかどうかは、最初のほんの何秒かで決まるのです。
 まずは「誰と喋るか」。次が「最初の一言」。
 紀州の小西さんも同じことを言っていました。「インタビューを重ねると分かるけど、見込み客は最初に決めている」って。

 「あなたを廃業に追い込む悪しき既成概念」に頭の中が毒されちゃってると、最後の最後の「パンフレットのチラ見せでしかない商品説明(=プレゼンテーション)」を商品だと思っちゃってる。
 もっとヒドい場合は、あり得ない「クロージング」なるプロセスで決まると思っている。
 全~然違うからね。
 そもそも、マーケティングを分かっている人からしたら、クロージングなどというセールスプロセスなんて、あり得ないのだから。

 正しいマーケティングの教科書にはこう書いてあります。
 「セールスに失敗する原因は、プロセスの最後ではなく、最初にある」。
 正解はいつも正解なのよ。
 だから、成功する要因も、セールスプロセスの最後ではなく、最初にある。

 これが「正しい理論」。

 最初の一言(ソニーだとアプローチ、プルジブだとOI、地獄社だと「声掛け」か「アンケート」)そのものが、あなたが売っている商品であり、それが売れるか売れないかによって、売上の大小が決まる・・・という「基本中の基本」を間違って認識していたら、偶然でしか売れないからね。

 このことを明確に認識して下さい。