「戦略的に休む」ための理論と技術

【読まずに売れるか!】必読図書

 私は、ソニー生命時代、「外出して働いていた時間」は週に2日でした。

 そもそも「なぜ保険屋になったのか」の最大の理由が、「月曜と木曜の朝だけ出社すれば済む。これはまさに神様が『こっちに行けば書家になれるぞ』と言ってくれてるってことじゃないか!」でしたから・・・週に4日以上保険の仕事をする(=「筆を持つだけの日」が、週に3日以下になる)ということは、収入の額とは関係なく、明らかな「失敗」だったのです。

 そして無事に、週2日の外出で、300週間連続の挙績を達成しました。

 あなたは、しっかりと休めていますか?
 自分の趣味に没頭したり、家族と過ごす時間がしっかりある生活ができていますか?


 プロのバイオリニストが、日々、何時間ぐらいバイオリンの訓練をしていると思います?
 8時間? 10時間? それとも12時間?

 答えは「長くても4時間まで」。
 これは、各分野の超一流の人たちについて、長年研究している第一人者が1993年に発見した事実だそうです。

 超一流のバイオリニストは、訓練以外の時間は、読書をしたり、趣味に没頭したり、運動したり食事を楽しんだりしているそうです。
 理由は「それがもっとも効果が高いから」。
 彼らはこう言うそうです。
 「4時間以上訓練しても、意味が無いどころか逆効果になる」って。

 つまり彼らは、「戦略的に休む」ことによって(しかも楽しみながら)、健康的な日々を送りながら、最高のパフォーマンスを出している」ということ。
 スポーツでも、将棋やチェスでも、その道の超一流の人たちは、「1日の訓練時間を長くても4時間までにしている」と言う人が多いという研究結果が出ている・・・当然、ビジネスでも同じなんですよ。


 「休むことは大切?」・・・そう訊くと、みんな「そう思います」と言うんですよね〜。
 でも、ほとんどの人は「あまり休んでいない」「ちゃんと休めていない」・・・。

 理由を聞くと・・・色々言うけど、結局のところ、その真意は「休んでいると不安になる」なのです。
 生保セールスマンなら、会社からは常に、「休んでいる暇があったら1件でも多く契約をとってこい!!」「アポを取れ! アポを!!」と言われ続けている・・・。
 でもね、誰だって分かるように、街をうろつき回ったってアポなんか取れないし、契約なんか取れるはずもありません。

 そして、「心穏やかに休めない」「家族と一緒に過ごせない」「趣味は放置しちゃった」「・・・でも、金もない」になっちゃう・・・。

 なぜそうなってしまうのか・・・これも「理論不在だから」ですよ。

 もしも、休んだ方がもっと成果が出るということを、理論的に知ったら・・・
 休みながら、今よりも大きな成果を生み出す方法があることを知ったら・・・

 例えば、人間には、1週間でのエネルギーレベルの変化に明確なパターンがあることがわかっています。
 「何曜日のある時間帯には、エネルギーレベルがピークになって、最も成果を出しやすい」とか、逆に「何曜日のある時間帯には、エネルギーレベルが最低になって、仕事に集中出来ないとがあらかじめ決まっている」とかね。
 だから、そのパターンに沿って仕事と休みを入れ、そして各曜日のエネルギーレベルに合った業務を優先的に入れて行けば、ムダな労力と時間を掛けずに、最大限の売上を得られる・・・ってことなんですよ。

 そして「正しい理論」を知るから、例えば、

・火曜日の午前中は頭が冴えてるから、「お勉強」及び戦略構築に使う。
・木曜の午後は、頭を使わなくて済む事務作業をやる。出社日だから丁度いい。
・土曜の3時〜5時くらいは、なぜか絶好調になる時が多いから、ここにプレゼンを入れる。その後は祝杯をあげる。
・日曜は「笑点」のテーマ音楽が聞こえたら酒飲んじゃう。
・月曜はやる気がでないから、ミーティングが終わったら、コピーとプリントアウトの時間にして、1週間分のツールを作る

 ・・・みたいにすると、「時間あたり売上」が上がるということ。
 たったこれだけのことで、今よりももっと楽に、短い時間で売上が増えるんですよ!

 ただし、最初は「休むこと」に罪悪感を感じるものなんですよね〜。特に日本人は。
 周りからは「怠けている」ように見えるしね。

 でも、それは一瞬のこと。
 サラリーマンならともかく、私たちは、契約を取ってくれば「働いた」ってことになりますからね。
 「なんでそれしか仕事しないのに・・・毎週契約取ってこれるんですか?」の一言で、罪悪感どころか、高揚感を得られちゃいますから。

 ということで、「しっかり休んでしっかり仕事。しっかり稼げる楽しい毎日」を得たいなら、この本でしっかりとその「理論と技術」を学んで下さい。