そのトーク・・・キモいぞ?

生命保険営業の本質!

 ありがたいことにやること山積なのだけれども、何年経とうと絶対に終わらないしな~。

 そう考えると、「まあ、そういうものだよな」としか思えないから、あたり前のことなのだけれども、優先順位を付けてやって行くしかないのです。

 でも、来週は2人の受講生が遊びに来て(1人は近所だけど、1人は北海道)、再来週は大好きな受講生が大分から来るから、優しい三洞さんは、どうしてもそっちの方が優先順位が高くなっちゃう。

 では、どうすればよいのかと言うと「光速でやる!」なんだけど・・・昨日の土曜日は何をしていたのかな~と思い出すと・・・午前中はゆったりと風呂に入って、昼飯食ったら眠くなったからたっぷり昼寝して、ほんの少し仕事をしたらラグビーワールドカップの日本戦の時間になったから、ワインを飲みながら楽しく見て、祝杯を挙げに近所の飲み屋に行って、帰って来て寝る・・・という1日でした。

 でもね、反省なんかしませんよ。
 だって、幸せだったもん。
 そういう日を過ごすために、仕事をしているんだもん。

 もちろん、いい気になってダラダラしているとすぐに窮状に陥る・・・ということは、経験上、わかっています。痛い目を見てますから。
 だからこそ、今は、「やること山積で、いつまで経っても終わらない」の状況なのです。


 さて、では「お勉強」。
 私のセミナーでは、

1、何を喋るかの前に、何を着て喋るか
2、何を喋るかの前に、何を喋らないか

 と言っています。

 まあ、この辺はものすご~~~く大事なのだけれども、いきなり言ってもわからないだろうからね。
 で、その後には「禁句」の提示がたくさんあって、そこでは「敬語のほとんどは禁句」と言っています。

 生保セールスにおける「禁句」はたくさんたくさんあるのですが、最も注意すべきは「敬語」なのですよ。
 なぜかというと・・・とってもわかりやすく言うと、売れる人のトークは、飲みながらの会話のように、ごく自然なんですよ。聞き手に違和感を抱かせない。

 ところが、会社のアホな教育及び、嘘っぱちの「顧客第一」という言葉のせいで、セールストークになると、いきなり「敬語だらけ」になってしまう人が大半なのです。
 誰だって、敬語だらけのトークを「自然な会話」だなんて感じません。だから「売られている」「売り込まれている」と感じ、成約率が下がるのです。

 この辺の「理論に基づいた日本語の精査」レベルの話は、慶応の文学部国文科で「天才イソちゃん」と呼ばれた私のレベルじゃないと、出来ないからね。私のレベルで、「日本語としてのセールストーク」を、ちゃんと理由を付けて精査できるセミナー講師は・・・いませんよ、絶対に。

 ということで、まずはごくカンタンなことなのだけれども、敬語の定義を。

●尊敬語
 話し手の動作の主体が、話し手よりも上位であることを表す言葉。

●謙譲語
 聞き手が話し手よりも上位であることを表す語

●丁寧語
 聞き手が話し手よりも上位であることを表す語尾の「です」「ます」「ございます」など、または上品とされる言い回し。

 以上を踏まえた上で、「売るためのポジショニング」。
 クソバカなすべての会社が真逆を教えちゃうからを、3年以内に93%が廃業に追い込まれるのだけれども、あなたが生命保険を売りたいのならば、「上から喋らなければ売れない。対等では売れない。ましてや下からでは、絶対に売れない」・・・これを実行しないとダメなのよ。
 これがわかっていなかったら売れないし、ここに反した言葉はすべて「禁句」なのです。

 ということは、わかりやすく言ってしまえば、尊敬語・謙譲語を使ってしまったら、絶対に売れないということ!

 敬語は、「丁寧語」の中の「上品とされる言い回し」以外は、「自分が下」になってしまう言葉です。
 だから、明白な「禁句」なのよ。
 一方、「上品とされる言い回し」は、唯一、「自分のポジションを上げる言い回し」だから、適切に使うことができなければならない・・・ということになる。

 結論・・・顧客とのトークで使ってもよい尊敬語は、丁寧語の範疇の中の、「上品とされる言い回し」だけなのです。

 その上で。
 丁寧語というのは、余程のバカじゃない限り、普通の人なら、相手との関係に応じて、さほど気にせずに適切に使えるものです。
 ただし、あくまで「相手との関係に応じて」ですよ。
 丁寧語ですら、「あなたを売れなくする」というケースがあるのです。

 5年くらい前に、福岡から来てくれたソニー生命の受講生がいました。
 彼は、元体育会剣道部で、コワモテの先輩として鳴らした男です。
 見た目も男らしくて、「いかにも!」といった感じでした。
 もちろん、普通にやれば、間違いなく売れるはずです。

 ところが!
 会社が教える「果てしなく売れないトーク」を信じて使ってしまったがために、全~~~然売れない。剣道部時代の後輩にさえ、売れない!

 でも、セミナー受講後は「簡単に売れました。ありがとうございます!」というメールをくれました。
 普通にやれば間違いなく売れるはずの彼が、なぜ「命令には絶対服従」の関係だった剣道部の後輩にすら保険が売れなかったかというと、「相手との関係を無視して丁寧語を使ってしまったから」。

 その時の彼からのメールは、こんな感じでした。

 「・・・社会人になってからも、福岡の飲み屋で後輩に偶然会ったりしたら、いきなり椅子ごと蹴倒して、相手が『何だこのヤロー!』ってなるから、『何だこのヤローって・・・誰に言ってんだ?』って言うと、『あっ、先輩! ごぶさたっす!』で、仲良く飲んでおごってやってたんですよ。
 それがいきなり、『○○君の生命保険についてさ~、一緒に考えようよ』なんて言ったら・・・後輩だって気持ち悪いだろうし、違和感のカタマリですよね。
 三洞さんに言われたように、『お前さ~、オレが今の仕事してるんだから、話、聞けよ。オレと同じ保険にすりゃ、損するはずがないんだから』って言ったら、簡単に売れました。
 もう、本当~に頭に来たから、今後は絶対に会社の言うことは聞きません!」

 はい、その通り。
 会社が教える、精査ゼロのアホトークを使ってしまえば・・・売れて当然の男だって、果てしなく売れなくなってしまうのです。
 ホント、怖いよね~。

 私たちはプロなんだし、起業家なのだから、3年以内に93%を廃業に追い込む教えなんて、断固として拒否しなかったら・・・そりゃ、廃業だわな~。
 ましてや私たち生保セールスの場合は「言葉こそが商品」なのだから、「精査ゼロの廃業トーク」なんか使ってたら・・・そりゃ、廃業だわな~。

 受講生のトークを聞いていても、ほとんどの場合、「・・・お前、キモいぞ」なんだよね~。
 ましてや受講生じゃない人のトークだったら・・・果てしなくキモくて、悲惨で、哀れなんだろうな~、きっと(笑)。