3つの「典型的なダメ提案」

生命保険営業の本質!

 まだセミナーを受講していない人に向けて、とっても大事なことを書きます。

 「生保セールスの3年継続率:7%」

 ・・・これ、おかしいですよね。
 だって、新規開業のラーメン屋さんの5年継続率が8%なんですよ。
 ラーメン屋さんは、開業資金があって、家賃があって、仕入れがあって、人件費があって、創業時の広告宣伝費も掛かる。
 しかも、当然のことなんだけど、予定よりも売れなかったら赤字。

 一方、生保セールス・・・何〜もなし。
 ほぼ手ぶらでできちゃう。
 しかも、最初は最低限の固定給をくれるから、赤字にはならない。

 「起業家の3大リスク」って、知ってます?
 それは、「開業資金・家賃・仕入れ」。
 仕入れのない業種・業態の場合は人件費になる。

 生保セールスは・・・何〜もなし。
 だから、他の起業家からすれば、「それでなんで廃業するの?」だし、「生保セールスになろうなんてのは、やっぱし、バカばっかりなんだろうな〜」と思われても仕方がない・・・ってことですよ。

 でも、実際は、そんなことないよね。
 他の仕事に就いたら、普通に仕事をこなせる人が大部分ですよ。

 では、何がいけないの?
 そんなもん、明白ですよ。
 会社の教えが「果てしなく売れない教え」だということ。
 だから、93%の「普通に仕事ができる人たち」が、苦しみ、悩み、そして廃業してしまうのです。



 で、昨夜のこと。

 毎月発行している定期購読誌「三洞のハッピー生命保険セールス Marketing Letter」を書いていて・・・行き詰まってしまいました。
 普段は「筆に任せて」の状態になると、どんどん原稿が進むのですが、話が違う方に行ってしまって、収集がつかなくなっちゃったのです。

 書いていたのは「保険料をアップさせる方法」。
 考えも無事にまとまったので、これから編集しますが、その中で「初心者向け」の部分をアレンジして、このメルマガでお伝えします。

 この部分は、まだ「保険料アップ」ではなくて、その前の「基本中の基本」の部分。
 「こういう提案をすると、即死だよ!」という「念のため」の注意事項が書いてあります。

 【3つの「典型的なダメ提案」】

1、会社都合
2、業界の常識
3、顧客の言い値に振り回される


 1の「会社都合」は・・・典型的な地獄社の提案ですね。
 そもそも提案の選択肢がほとんどないのだから、仕方ありません。
 「会社はボロ儲け、契約者はボロボロ」の商品・・・社会悪でしかないのだから、廃業すべきなのです。

 2の「業界の常識」・・・これが、生保セールスだけでなく、ほとんどの事業者が満足な利益をあげられない最大の原因です。
 アール・ナイチンゲールという世界的思想家(エリザベス女王も尊敬していた)が、こんなことを言っています。

 「(もしも、正しいやり方がわからないのなら)それをやっている人たちの中に身を置き、彼らがやっていることは、すべてやらないこと。特にみんなが同意してやっていることは、やらないこと!」。

 しかも、私たちのいる場所は、3年以内に93%が廃業してしまう業界なのですからね。「みんなが同意してやっていること」は「93%が廃業になっちゃうやり方」だということですよ。
 だから、アホな会社、アホな指導者の「こういうもの」を信じちゃったら・・・廃業なのです。

 3の「顧客の言い値に振り回される」・・・これも話になりませんね。
 あくまで「念の為」に、プロとして食っていくための、「最低限守るべきこと3つ」をあげます。

●顧客の指示で提案しない

 「学資保険と医療保険見直しのお客さまが・・・」のようなLINEへの書き込みが時々あるけれども、相手がそう言ったから学資と医療の見直しをするのであれば、それはド素人の指示で動いちゃっている、ド素人以下の存在ですからね。
 ・・・食って行けるはずがありません。

●保険料を聞かない、気にしない

 「月々、いくら払えますか?」・・・地獄社のセールスレディの常套句だよね。
 これをそのまま口にしないとしても、今までの保険料を気にしてしまうのは、地獄社のセールスレディと同じレベル。これまたただのド素人です。

●ビビらない

 患者にビビるドクターって・・・おかしいし、信用できないよね。
 今、私は入院中で、あれこれと検査をされているけれども、ビビるのは私であって、検査をする先生ではありません。
 保険料についてだけではなく、とにかく「ビビる」なんてのは、プロを名乗る資格がないってことですよ。

 いかがですか?
 こんなレベルだから、3年以内に93%が廃業に至るのです。
 ・・・まあ、当然ですけどね。

 ということで、今日はこの辺で終わりにしますが、今、これを読んでいるあなたも、上記に該当するような態度でセールスをしちゃっていませんか?
 それは明らかに「93%の廃業組」のやり方ですよ。
 もしあなたが、ストレス少なく、楽しく長く売り続けたいという気持ちを持っているのなら、そんな世界とは即刻決別しなければなりません。
 現状のままで売れるなんて・・・絶対に無理ですからね。