見た目で優位に立つ(9)

生命保険営業の本質!

前回の続きです。

前回は、「優位に立つ見た目」を準備するための具体的な方法5つ(2つの基本と、3つの即効性のあるアイデア)の内の1つ目「ターゲット+1(プラスワン)」について書きました。

それに続いて「私の場合はこんな感じだった」を紹介しましたが、当然、「でもさ~、三洞さん。あんた、おしゃれのセンス、あるの?」と思う方がいても不思議じゃないわけですよ。
五十田はマーケティングプランナーではあるけど、スタイリストじゃないですからね。
そこで、「次回は『はい、こうすれば大丈夫!』の記事を書きます」の一文で締めたわけです。

ということで、今回は、私が常に実行していた方法を紹介します。
かなり以前からセミナーでも喋り、本にも書いていて、多くの方がその効果を実感している「即効性のある方法」です。


<2>服装と髪型は「お任せ」にする

この方法は、ある日、思いついたんですよ。
ジャケットを買って、それを洋服箪笥にしまった時、「あっ、似たようなジャケットがある!」と気付いたのです。

結局、自分で選ぶと、似たようなものを買っちゃうのも当然なんですよね。
で、こう思ったわけですよ。

「他人からどう見えるかが大事なんだから、服だって他人に選んでもらうべきだ。そして、選んでもらうなら、プロに選んでもらうべきだ」って。

そもそも男なんて、服を買うのが苦手・嫌いという人が多いですからね。
私なんか、その典型。
好きじゃないどころか、苦手なんだから、今まで「上手にできていた」はずががないのです。

それに気付いて「ヤバイヤバイ!」と思いました。

でも、自分で選ぶのをやめちゃえば、面倒が減るし、「いつも似たような服」から脱却できるし、客観的な目で選んでもらえるし、センス良く見えるだろう・・・と思ったので、すぐに実行しました。

幸い、家から徒歩5分のところに丸井があります。
そこにはたくさんの服屋が入っています。

で、服を見るんじゃなくて、服屋を見る。
中に入らないから、ウザい店員も寄って来ません。
店先のマネキンを見れば、好みに合っているお店を見つけることができます。

結局、丸井大宮店の紳士服売り場には、そういうお店が4店舗あることがわかりました。

次は、店の外から、服ではなくて店員を見る。
で、「カッコイイじゃん!」って思える店員を見つけたら、店に入って行って、服を見ずに、彼を呼んじゃう。
そして、こう言うのです。

「2パターン、選んでよ。どっちか1つ、必ず買うから」

この時の鉄則が2つ。

1つは、決して事前にあれこれ注文を付けないこと。せいぜい「仕事着です」ぐらいにとどめなければなりません。
「あんまり派手なのは・・」とか「堅い商売だから・・」とか、余計なことは言っちゃダメ! 覚悟、決めなさい!

もう1つは、「どっちか買う」って言っちゃったんだから、絶対に買うこと。
買うって言ったのに買わないような人は、自分のセールスでも同じ目に遭いますよ。ホント、そういうものです。

これをやるようになってからですよ。
それまでは、せいぜい「その服、いいですね」だったのですが、「三洞さん、おしゃれですよね」とか「センスいいですよね」と言われるようになりました。

これは、ものすごく大きな違いです。

「見た目で優位に立つ」というのは、潜在意識下の部分が非常に大きくて、「小さな意識の積み重ね」の結果として、「負けてる」「かなわない」「この人の言う事、聞かなきゃ」といった意識に収束されて行くものです。
だから、「その服、いいですね」が「センス、いいですよね」になるのは、ものすごい進歩なんですよ。


そう言われるようになると、安心できるし、仕事に行く時に服を選ぶ手間も減るし、自信が持てるから雰囲気も変わる。

つまりは、「売れる方向」に明らかに進んだ・・・ということなのです。


・・・いや~、結構長くなっちゃったな~。
続きは次回にしますが、やっぱり10回では終わらないかもしれません。

まあ、ご容赦いただいて、次回をお楽しみに。