「三洞のハッピー生命保険セールス Marketing Letter」の10月号に書いた、私が常に言っていることを書いてみたいと思います。
受講生の方は聞き飽きているかもしれませんから、一読したら、周囲の方々に見せてあげて下さい。
では、行きます。
「活動量」・・・本当に憎むべき言葉です。
そりゃそうですよ、この言葉は、生保セールスへの転身を決意した、ごく普通の能力を持った善良な人たちの93%を廃業に追い込んだ、「理論とは真逆の、あなたを不幸にする教え」を代表する言葉なのですから。
これは、明らかな事実なのだから、否定しようがありません。
否定できる人も、いるはずもありません。
だって、他の業種に就けば普通に仕事ができる人たちの93%が廃業に追い込まれるということは、会社の教えが「売れない教え」だからに他なりません。
それ以外に、どんな理由があると言うのでしょうか?
活動量・・・この言葉こそが「悪」なのです!
「活動量だ!」という人は、その「活動」の中身さえ言えません。
質問しても「お客様に会うことだ」といった程度の言葉が返って来るばかり。
「では、どうしたらお客さんに会えるの?」についての言及は一切なしに・・・。
あなたは、月曜から金曜まで、朝から晩まで働いています。
時には土日祝日でさえ、仕事に出かけます。
そんなあなたに、会社は「活動量だ!」「もっと!」「たくさん!」「頑張れ!」と言いますが・・・それは、
「家族? 子供? そんなものは放っておけ!」
「趣味? レジャー? ふざけるな! 布教のためには人生を捧げろ!」
「余暇? 休息? お前のいるのは戦場だぞ! そんなこと言ってると、死んじゃうぞ!」
と言っているのと変わりません。
そんな世界に幸せがあるはずがありません。
それは、人を不幸にする教えでしかないのです。
ビジネスとは、理論に沿ったシステムがあり、数字があり、収益アップのためにその改善を続けることを言います。
「活動量!」「もっと!」「たくさん!」は、ビジネスではありません。
インチキ宗教が「功徳」「殉教」「お布施」と言うのと同じです。
私のセミナーは、ビジネスのセミナーです。
だから、「量」などという測定不能のことは言いません。
数字をたくさん提示しますが、すべて、根拠と計算式を示します。
そして「活動」の具体的な中身と、その活動が仕事時間の95%を占めることを伝えます。
なぜ?
・・・ビジネスだから。
そもそも「活動量」という言葉は、砂と岩の不毛の地の生まれた、唯一絶対神を持つ思想の元に生まれた言葉です。
四季があり、清き水が流れ、緑があり、稔り豊かな土壌の中に、800万もの神が存在する国に育った私たち日本人に押し付ければ、無理が生じ、痛みを発するのです。
あなたはどちらの世界に行きたいですか?
暗い森の中を、出口もわからぬままに歩き続けるのか・・・
それとも、青空の下をカーナビ付きの車で走るのか・・・
選ぶのは、あなたです。
<追伸>ついでに一言
「花さか爺さん」と「隣の悪いお爺さん」・・・。
「花さか爺さん」は働いていないからお金がない。
「隣の悪いお爺さん」は「毎日働いて、金を貯めるのが好きな人」。
活動量は「隣の爺さん」の方がはるかに多いけど、幸せになるのは「花さか爺さん」。
「わらしべ長者」・・・若いのに働いてない!
活動量ゼロのくせに、観音様に「幸せが来ますように」ってお願いした。
それで、手に触れた藁に、顔の周りを飛び回っていた虻を結び付けて遊んでいたら、どんどん良いものと交換できて・・・最後には屋敷をもらって、余生裕福に暮らしましたとさ・・・。
こういう話が、紙も印刷も交通機関もない時代に、日本全国に流布されている。
つまりは、日本人の気性に合った話だから。水戸黄門と同じ。
まったく同じような昔話が、ブータンにもあるそうです。
「まず、安らかで穏やかな暮らしありき」のブータンに。
日本人には、「活動量」という言葉は受け入れられないのです。
無理に受け入れるから、体と心と人生を壊すのです。