見込み客発見のための7つの気付き(その2の前編)

あなたを売れなくする「間違った教え」

 私はいつも「普通に考えようよ」と言っています。

 誰もが最初は、生保営業未経験で、何〜も分からない状態でこの業界に入る。
 そこに、「自分は、この業界のことは何でも知っている!」のような態度を取る人が現れて、「生保セールスとはこういうものなのだ」「こうやれば売れるのだ」とエラそうに「教育」を行う……。

 私だって、28年前にソニーに入った時は、もちろん生保営業未経験でしたよ。
 それどころか、営業自体が未経験だったし、お客さんと電話で喋ったことも、1対1で喋ったこともなかった……ここまでの「完全なる未経験者」は滅多にいないと思います。

 でも、私の場合は、幸いなことにマーケティングを知っていた。
 「マーケティングしか知らなかった」と言った方が適切でしょうね。

 だから、その「教育」なるものに対して、瞬時に「え? 違うだろ?」と思えたし、「もしかしてこの会社、バカなの?」と思えたし、その数時間後には「バカなんだ!」と確信が持てたし、「言う通りにやったら死ぬ」と思うことができました。
 その結果、週3日の営業で、300週間連続で契約を入れることができました。


 私がいつも「良くないよな〜」と思うのは、その「教育」なるものが「生保セールスとは」という「洗脳のための前提」からスタートしていること。
 いや、教育者はそこまで分かってはいないのよ。
 考えて洗脳できるほど頭が良くないからね。

 ただし、相手が未経験者だから、「何も知らないお前らに、何でも知ってる私が教えてやる!」という態度(ポジション)を取れば、「そうなのか〜」と信じ込ませることは容易なのです。

 問題なのは、「生保セールスとは」の前に、本来は「マーケティングとは」「ビジネスとは」……さらにその前に「人として」があるべきなのです。
 その延長線上に、整合性が取れた「生保セールスとは」がある……これが正しい姿なのですよ。
 ところが、「マーケティングとは」「ビジネスとは」「人として」といったことなしに、こうした原理原則のようなこととは乖離した(真逆の)「生保セールスとは、こういうもの」「こうすれば売れる」という教育(洗脳)が「いきなり」出て来る……。


 私が「普通に考えようよ」と言うのは、こういうことなんだよね〜。

 いわゆる「会社の教え」は、「マーケティングとは」「ビジネスとは」「人として」といったことを完全に無視して、「生保セールスなのだから」という、イレギュラーで、極めて特殊なスタンスからスタートする。
 その結果、一般社会ではま〜ったく通用しないことを、「生保セールスなのだから」と、さも「当然のこと」のように思わせる……。

 そこに、多大なるストレスと、不幸が生まれるワケですよ。
 「売れない」「嫌われる」という現実が生まれるワケですよ。
 だから私は「普通に考えようよ」と言うのです。

 (後編に続く。明日をお楽しみに!)