「社会的リテラシーの欠如」という問題

三洞の「これが言いたい!」

 昨夜は、「村上御大」という方がご来店。

 この方・・・御大です。
 あまり前に出る方じゃないけれども、知ってる人はみんな知ってる、生保系代理店の先駆者。
 代理店を立ち上げた時に、日経が記事にしたんだからね〜。
 まさにレジェンドです。

 私は、幸いなことに、この方が在籍していた営業所に入った。
 そして、隣の隣の席に、笹井さんが座っていた。

 だから、入社4日目にして「この会社・・・バカなの?」と思い、5日目にはそれが確信に変わったけれども、「わからないことは笹井さんに聞けばイイ」と思い、笹井さんがわからないと、「村上さんに聞きに行きましょう!」と言ってくれたから、その他大勢の「廃業レベル」とはまったくレベルの違う世界で、物事を考えることができるようになったのです。

 昨夜も「すげ〜な〜!」と思える話をたくさん聞いたけれども・・・ここには書きません。
 意地悪じゃなくて、書いてもわからないと思うし(私ですら「ヨクワカンナイ」の話が多々ある)、ニュアンス的な部分も多いからね〜。
 まあ、いずれ整理して、マーケティング・レターのネタにさせていただきます。

 でも、当時は、笹井さんと一緒に話を聞いていても、「この人、何を言ってるの?」といつも思っていたけれども、今は、「イソやん、どう思うよ?」と言われ、素直に答えると、「そう! そうなんだよ!」と言って下さる事も多く、「ああ、オレも成長できたんだな〜」ということを実感できて、嬉しくなります。

 同時に、「ああ、この人は、1995年頃、既にこういう思考で仕事をしていたんだな〜」と思うと、ホント、頭のいい方だな〜と感服せざるをえないのですよ。


 ということで、話は一気に低レベルになりますが、前回、前々回と、「地獄社」に関することを書きました。
 なぜかと言うと、受講生のLINEグループ「パワスポ三洞」で、地獄社を辞めることを決めた受講生に、無事に脱地獄を行った人からのアドバイスがあったからです。

 アドバイスは実に素晴らしいもので、「さすが!」「嬉しいな〜」と思ったけれども、常に気になるのは、地獄社在籍の人のほとんどが、「辞められるだろうか」「辞めるのが大変だと思うけれども・・・」という言葉を発すること。

 地獄社の契約者というのは「ファイナンシャル・リテラシー(金銭的能力)」の低い人。
 そうじゃなかったら、地獄社の保険は買いません。

 同時にそれは、セールスレディーにもあてはまる。
 ファイナンシャル・リテラシーが低いから、自分が売っている商品が「腐った1000円のレタス」であることに気付いていない。
 ほとんどが善良な人なのだから、分かっていたら売れるはずがないからね。

 さらに。

 「辞められるだろうか」「辞めるのが大変だと思うけれども・・・」などと思うのは、社会的リテラシーが低いということ。

 だってそうでしょ?
 辞意を伝えれば、そりゃ、最低限の「なぜなの?」「もう1回頑張ろうよ」の引き止めが出るのは、あなたが優秀であればあるほど、当然のことです。
 でもそれは、「個人的な、1回限りのこと」であって、それ以上の引き止めや、監禁しての説得や、ましてや「なかなか手続きしてくれない」なんてのは、「犯罪行為」なのよ。

 それは「世間の常識」。
 「辞められるかわからない」なんて、「お前は吉原の女郎なの?」って話でしょ?
 現代の日本の普通の社会においては、「辞めるのが大変」なんてのは、ヤクザと地獄社ぐらいのものですよ。

 つまりはどっちも「非合法組織」なのです。

 社会的リテラシーが「普通レベル」だったら、過度の引き止めや、なかなか手続きをしてくれないなんてのは、明らかな非合法行為だとわかっている。
 そんなもん、労働基準局と金融庁に訴えたら、やったヤツは「一発左遷」になる。

 本社から来た大学出の社員は、その程度のことは分かってますよ。
 ただ、セールスレディーをバカにして、「どうせアイツらは、そんなことは知らないし、できね〜だろ」としか思っていないから、自分が薄氷の上に立っていることすら気付かずに、単なる「員数」の都合で、引き止めたり、なかなか手続きをしないということなのです。

 ただね、問題は、やめようとしている当事者に、その「社会的リテラシー」が欠如しているということ。
 金融リテラシーが低く、おまけに社会的リテラシーも低い人が、1000万単位の支払いが必要になる金融商品を売り歩くって・・・無茶苦茶だよね。

 そんな世界で、情報統制されたまま、「生命保険とはこういうもの」「ウチの商品は最高」などという大嘘を信じて、あなたを信じてくれた契約者に、甚大なる金銭的被害を与える商品を売ってしまう・・・そんな人が、幸せになれるはずがありません。


 社会的リテラシーが低いってことは、「常識を知らない」ってこと。
 常識を知らないから、非常識な会社に所属しちゃって、非常識なやり方で、非常識な商品を売っちゃうのよ。

 地獄社の人は、自分がそういう状態にあるのだということを認識しましょうね。