ストレス少ないセールス

生命保険営業の本質!

 尊敬する池波正太郎先生が、こんなことを書いています。

 「つまるところ幸せというのは、一杯の味噌汁、一膳の白米を美味いと思い、そういう日常に幸せを感じられることだ」

 あなたにも「そう思え!」なんて言うつもりはありませんよ。
 私はプルプル教ではありませんから、セールスや顧客に「幸せの形」まで押し付けるようなことは、する気もありません。

 でもね、幸せの量を増やしたかったら、「あなたにとっての幸せ」を定義する必要があります。
 だって、明文化されていなかったら、それはまさに「雲をつかむようなもの」にならざるを得ないですからね。

 で、私は、12時間セミナーを開催するよりもはるかに前から、「我慢なしでも幸せになれる」というストレス軽減のセミナーを行っていますが、そこでは「幸せの量を増やす方法」について、明確に喋っています。

 日本って、非常に残念なことですが・・・ストレス大国です。
 かつては「1000人あたりの60歳以上の人の自殺率」が、先進国ではダントツに高かった。
 ワースト10に入っている国は、日本以外は「これ、どこにある国? 地域名じゃないの?」と思うような知らない国。
 しかも「ニュースで名前だけ聞いたことがある紛争国」ばっかり。

 でも日本は、アベのような人物が首相をやっていても紛争が起きないし、自民党に投票する人間がたくさんいる超能天気平和ボケ国家。
 年金制度だって、医療制度だって、治安だって世界最高水準なのに・・・。

 だからこそ日本においては、幸せの量を増やす「目安」はわかりやすい。
 それは「ストレスの量を減らすこと」なのです。

 生保セールスもまったく一緒。
 生保セールスとして幸せ多く生きたいのなら、ストレス少ないセールスをしなければならないということなのです。

 では、ストレス少ないセールスとはどんなセールス?
 それは・・・人によって違います。

 例えば私にとっては、電話が鳴ること自体がストレスだし、着替えて靴を履いて家から出ることもストレスです。
 でも、電話が鳴っても何とも思わない人が大多数だろうし、部屋から出ないで閉じこもっている方がストレスだと感じる人の方が多いはずです。

 私は、生命保険を売るために、5年間1日も休まずに、日々約10000文字のブログを更新しました。
 それは、ストレスどころか楽しみでした。
 それが私の「強み」であり、そこから導き出される「私なりのやり方」こそが、私にとっての「ストレス少ない、幸せ多いセールスのやり方」なのです。

 でも・・・私のセミナーを受講していない、ほとんどの生保セールスは、「会社が押し付けるやり方」を受け入れてしまうでしょ?
 そして日々、「活動量」なる「不幸になる言葉」を浴びせられる・・・。
 それは、足のサイズに合っていない革靴を履いて日々ジョギングをするような行為ですよ。
 ものすごいストレスだし、体を壊しちゃう・・。

 セミナーを受講していないあなたは、日々、そんなことをしているのです。
 ・・・怖いですよね。

 あなたは、あなたに合ったビジネスを構築しなければなりません。
 それがストレス減少に直結し、あなたに幸せをもたらすのです。

 1ヶ月ほど前に、セミナー受講生が店に来てくれたので、「どうよ?」と仕事の様子を聞いたら、「この1ヶ月、全然売れていません」と堂々と言ったのです。
 私が驚いて「え~っ!」と言うと、彼はこう言いました。

 「いや、そういうことじゃなくて・・・三洞さんから色々とアドバイスをもらったので、今月は人と会うのをやめて、家に引きこもって考えて、本を読んだりネットで調べたりして、準備ばっかりしていました」

 私、「エライ!」と絶賛しましたよ。
 だって、セミナーを受けても、その後の行動が中途半端な人が非常に多いから。
 しかも作業進行スピードが驚くほど遅い人が大半だしね。

 自分のビジネスの「システム」を持たない内の外出なんて、散歩以下ですからね。
 「会社の都合」に合わせて行動して無駄な時間を費やし、自分のシステム構築がなかなか進まないなんてのは、根本的な姿勢が全然できていないということ。
 それは起業家として失格だし、「ナメてんのかい?」の世界だし、売れるはずがないし、幸せの量が増えるはずなどありません。

 私のソニー時代の所長で、マブダチのササイさんは、入って来た若い衆に、
 「街をうろついたって、契約なんか取れネ~んだよ!」と言って、研修室に10時間カンヅメにしました。
 説教やリンチをしていたワケじゃないですよ。彼の強みを発見するために、質問攻めにしていたのです。
 おかげで、彼はその8年後ぐらいにしっかりとエグゼに昇進し、今では昔からエグゼだったような顔をして、若い衆に偉そうに説教しています。

 「事務所に居たって契約は取れない。街に出て人と会え」・・・これが一般的なクソバカ指導者の教えです。キャッチセールス以下の行動を強要する。
 こんな教えに従ったら、一瞬で「売れない80%」の仲間入りです。
 全社の売り上げの20%を、80%のセールスで分け合う程度の報酬しか得られないことになります。

 だから、「売れる20%組」に入りたかったら、その真逆をやればイイだけのこと。
 それは「システムができない内は外に出ない」。
 だからササイ組は全員が「売れる80%」に入っているし、16年連続でソニーの最優秀営業所になれたのですよ!

 私は、自分で「名言」だと思っている言葉があります。
 その中でも、

 「靴を履いたら単なる作業」

 は、自分でもかなりの名言だと思っています。

 システム構築ができていないということは、工場で生産ラインができていないのと同じです。
 「滅多に存在しない」正しい指導者は、生産ラインができていなかったら製品(=契約)は生まれないという「普通の人なら誰でもわかること」を、当然のこととして指導します。

 しかし、「業界の常識は、世間の非常識」である生保業界においては、ほとんどすべての指導者が、「生産ラインなんかどうでもいい。その前に製品を作れ!」という無茶苦茶な指導をします。
 そんな非常識を受け入れてしまう人が大半だから、93%が廃業してしまうのです。

 製品(=契約)を生み出すためには、「あなたに合った生産ライン(=セールスのシステム)」を作ることが必要です。
 つまり、私たちが最初にするべき仕事は、「私に合った」を見つけること。
 合わないビジネスは、ストレスを生み、不幸を増やすばかり。
 しかも、徹底的に売れません!

 自分に合わないやり方は、そもそも長続きするはずがないからね。
 それをやっちゃう人が大半だから、93%が廃業する・・・っていう明確な事実があるのだから。