未来を「宝」にするために

生命保険営業の本質!

 朝を「お勉強の時間」、就寝前を「読書の時間」にあてています。

 今は、学生時代はもちろんのこと、サラリーマン時代、ソニー生命時代よりも読書量が大きく減ってしまっています。
 理由は「アウトプットが増えたから」。

 これは、ビジネスの発展にとっては非常に重要なことなのだけれども、難しい話になるから、ここには書きません。
 受講生の中には、「え〜っ、三洞さんでも、読書量が減ってるの?」と思う人もいるかもしれないけれども……ソニー時代の3分の1程度になっちゃってますよ。
 その結果、「積んどく本」が増える一方なので、今年に入ってから、ほんの少しだけ読書量を増やしているのです。

 「本との出会い」を感じさせる本には、年に何冊かしか出会えないけれども、今年に入って2冊、そうした本にめぐり合うことができました。
 1冊はマーケティング・レターでも紹介した「1兆ドルコーチ」。
 もう1冊は「食えなんだら食うな」という本です。

 「食えなんだら食うな」は、関大徹さんという禅僧の書いた本。
 読み始めた時は「まあ、なるほどね」程度だったけれども、どんどん引き込まれて、あっという間に読了してしまいました。

 「食えなんだら食うな」というタイトルもインパクトがあるけれども、各章のタイトルも、見ただけで興味が湧きます。
 そんな中に「若者に未来などない」という章があって、そこにはこんなことが書かれていました。

〜〜〜〜〜〜
 ……私は、吉峰寺時代から、成人式など若い人の集まりに招かれて、お話をする機会に恵まれた。そういう席で、私は「未来」に希望いっぱいの若者を前にして、むやみに「未来」に幻想を抱くのではないとたしなめることにしてきた。
 未来を思うなら、今日をより善き人間として生きよ……といってきた。
 今日を荘厳することこそ、若者にとって未来がほんとうの「宝」になるのである。
〜〜〜〜〜〜

 私はセミナーでこう言っています。

 「生保セールスはあくまで『ありたい姿』を手に入れるための『手段』であって、目的ではないし、ましてや『使命』なんてことはあり得ない。
 例えば『今年は2000万売る!』と言って、1年後、それができたとしても、そのために心身を壊しちゃったとか、女房が子供を連れて実家に帰っちゃったとか、子供との時間が全然取れなかった……なんてのは何の意味もない。MDなんたらに行くと、そういうことを自慢するアホなヤカラがたくさんいる。愚劣すぎて話にならないからオレは嫌いなのよ。
 そうではなく、幸せな今日、幸せな明日があって、その延長線上に『2000万できた』がある……これが『真の目標』なんだよね」

 例えば、「不幸の感染源」である会社の教えによって、あなたはテレアポを強要されるかもしれない。
 その日々は、あなたにとって苦痛に耐える日々になる。
 そこに幸せなんて、あり得ない。
 そもそもそんな愚劣なやり方で契約が取れるのなら、廃業する人なんているはずがない。
 あんなもん、やった瞬間に即死の方法なのよ。

 今、「売るのが楽しい」のではなく「売れるから楽しいのだ」という記事を書いているけれども、無理なく続けられる方法でないと続かないし、上手く行くはずがないし、「売れるから楽しい」という正しい境地にたどりつくことことはできません。
 要するに、「あ、自分は今、我慢してるな」と感じたら、その方法は間違った方法なのです。

 その方法は、あなたにストレスと金欠をもたらします。
 何より「我慢」は大敵なのです。
 今日を荘厳することこそ、あなたにとって、未来がほんとうの「宝」になるのだということを、誰もが明確に認識するべきなのです。