子供との時間

生命保険営業の本質!

 家を建て変えるので、4ヶ月ぐらい、仮住まいでの暮らしになります。


 昨日は人生初の引っ越しを行って、夜は豪華メンバーと店で飲んで記憶をなくしました。
 今日は、まだガスが開通していないので、銭湯に行って、帰りに一杯飲んで(最高だった!)帰宅し、仮住まいで鼻にティッシュを詰めて、今これを書いています。

 昨夜はジョニーちゃん、北條ちゃん、スウ3という超スーパーな顔ぶれに加え、入院・手術前ということで、久々の人も多数来てくれて、とっても嬉し楽しく賑やかな店内でした。

 そんな中、ジョニーちゃんが、会社の後輩の29歳の青年を連れてきてくれたのですが、ジョニーちゃんが帰った後も彼は残って、私にかなりキツイことを言われたみたいです。
 大いに反省していますが、ただし、ジョニーちゃんが帰ったことすら記憶に無いので、彼と喋った記憶は・・・もちろんありません。
 そういうことはしてはいけないのだけれども、人間ができていないせいで、やってしまったようです。
 青年、スマン!

 でも、北條ちゃんによれば、言っていたことはごく正しかったそうなので(当然だ!)、大人げないおっさんが言ったことではあっても、ほんの少しでも役に立ててくれれば幸いです。


 ということで、昨日から始まった仮住まい生活ですが、家から徒歩30秒の、自治会の顔見知りの人(10年前の会長)のアパートなので、周囲の風景も、利便性も、何も変わりません。
 すでに、近所の人3名(自治会業務の引き継ぎがある)、受講生1名(昨日の女将の長谷川)が、仮住まい先に訪ねて来てくれました。

 昨日の朝8時から引っ越しが始まって、仮住まい行きの荷物がすべて到着したのが10時半。
 何しろ移動距離と時間がほとんどないから、そこまではあっという間でした。
 まあ、それほど近所への引っ越しだということですよ。

 一時預かりのコンテナ行きの荷物の積み込みもすぐに終了。
 時間が掛かったのは、仮住まいの荷物の整理と、廃棄物の処理です。

 廃棄物については、ホントに大量の不要なものを置いてきたので、トラックに載り切らないことが途中で判明しました。
 でも、建設業者には3回ぐらい言ったんですよ。「押入れの中のものとかは、開けずに置いて行くからね」って。
 引越し業者は建設業者の斡旋で、いわば下請け業者だから、それは伝わっていると思ったのです。
 もちろん引越し業者との打ち合わせの時にも、担当の営業と全部の部屋を見て回って、タンスなどの不要な大物家具についてはちゃんと伝えました。
 でも、「この押し入れは、中身が全部不要!」は、聞かれなかったし、伝わっていると思ったから、引越し業者の方では把握していなかったのです。

 こういうことが、私たちの仕事の役に立つのですよ。

 営業の兄ちゃんも、引っ越し作業に来た兄ちゃんたちも、とっても礼儀正しくて、力持ちで、仕事が早くて、かなり好感を持てましたが、でも、私だったら、素人である顧客に対して、質問を1つプラスしたと思いますよ。
 「その他に、細々とした廃棄物はありますか?」って。
 それを聞かれたら、「この押し入れの中身は全部廃棄物」って、私は絶対に言ったはずです。
 でも、営業の兄ちゃんと各部屋を回って見た時には、目に入る物(タンスなどの大きな家具)についてのみ、「これは廃棄」と言いました。
 廃棄物は8つまで無料で、その時は8つ以下でした。
 でも、実際は、8つどころじゃなくて、おそらく30~50くらいはあったのだと思います。
 結局、当初の見積もりよりも10万円ぐらいの費用がプラスになりました。

 私にとっては、10万円で4トントラック1台分の廃棄物を処理してくれるのなら大歓迎なのですが、逆に考えると、私の言う「正しいFF=売れるFF」ができるかどうかで、10万円のプラスの売上を引き出せるかどうかかが決まると言うことですよ。
 だから、会社の教える通り一遍のFFじゃなくて(それはそもそも嫌われる!)、「売れるFF」ができないとダメなのです。


 でも、今日言いたかったのは、そのことではありません。
 息子と2人の仮住まい生活のことです。

 仮住まいに荷物が到着して、運び終えた時には・・・私と息子は、ボーゼンとして身動きができませんでした。
 今まで、7部屋+キッチン+風呂の家で暮らしていた時に使っていた物が、2Kの部屋に運び込まれたのです。
 もちろん、仮住まいで使わないものは、大量にコンテナ行きにしましたよ。でも、7部屋から2部屋ですからね。文字通り、「身動き取れない」ほどに、床一面にダンボールと家具・・・。
 「ど~しよ・・・???」という感じでした。

 幸い、私も息子も、あまり物事に動じないし、焦ってテンパるような性格とは真逆ですから、ゆったり構えて、動く前にちゃんと考えました。
 考えてから、少しづつ2人で動き始めたら・・・のんちゃんとトモミちゃんが帰る夕方頃には、普通に生活できる状態になっていました。

 今、2部屋の家で、2人で暮らしています。
 仮住まい前も部屋は隣同士でしたが、家の作りと広さが違うので、襖1枚を隔てて、お互いの息遣いまで聞こえるような環境の暮らしが始まりました。

 思えば、生保セールスの世界に飛び込んだ頃は、息子は生後半年だったのですよ。
 だから「父ちゃん、売れなかったよ」で済まされる状況ではありませんでした。
 でも、幸いなことに、正しいマーケティング理論を知っていたおかげで、「週3日だけ保険の仕事をする。それで全社員平均の数字を挙げる」以上の結果を出し続けることができました。

 いつも言っていますが、私の何よりのプライズは、「子供が小さい時に、こんなに子供と一緒にいた父ちゃんって、滅多にいないだろ?」なのです。
 しかも、専業主夫をやっていたワケじゃなく、30台半ばにして年収が1200万になって、以降もコンスタントに1200~1600万を稼ぎつつ、週に2日外出する以外は、いつも息子と一緒にいましたからね。
 飲みに行くときも抱えて行ったし。
 BARの床をハイハイしていたこともありました(笑)。
 幼稚園の迎えも、週に3日はオレだったしね。

 私以外のすべてのセミナー講師は、「自称売れる方法」しか伝えられないのですよ。
 ましてや、目標設定とモチベーションアップなどという、神田昌典さんが「1999年にもはや終焉を遂げた」と著書に書いているような低劣なセミナーを拠り所にしているから、ジョニーちゃんが連れてきた青年を「記憶なきままに罵倒」したのです。

 子供がいる人なら誰でもわかるように、子供との時間を減らすような教えは、私がセミナーで言う「不幸に根ざした考え方」でしかありません。
 だって、あなたも、一番大切なのは自分の子供じゃないの?
 ウチのとしくんは今は25歳になったけど・・・子供って、すぐに大きくなっちゃうのよ。
 だからこそ、「オ父タン!」「オ母シャン!」「パパ!」「ママ!」って言ってすがり付いてくる小さい時に、一緒にいてあげられる時間を増やす教えこそが正しいと思わない?
 それをすり減らすような教えが、正しいはずがないでしょ?

 セールスなんだから、売れなきゃ話になりません。
 でも、「何のために売るの?」って聞かれたら、子供がいる人だったら、迷わず「子供のため」って答えるよね?
 だからこそ、「単に売れればイイ」ってもんじゃないのよ。
 その先の、「たくさん売って、しかも、子供との時間を増やす」が必須なのです。
 そして、それが一番大切だと思い、その方法を教えている私だけが正しい講師なのだと、子供のことを思えば、堂々と言い切ることができるのです。


 たった今、トシくんは、燃えないごみを出しに行きました。
 引っ越し直後なので、ゴミも大量にあります。ゴミ出しの準備をしているのは、襖1枚向こうですから、すぐにわかります。
 だから私は、襖を開けて、「1人で平気か?」と聞きました。そうしたらトシ君は、「全然大丈夫。ついでにメシ食ってきます」と言って、出て行きました。

 今また、思いがけず、父子の濃密な暮らしが始まって・・・とっても楽しく、そして幸せな私なのです。