それって顧客蔑視だろ?

生命保険営業の本質!

 「顧客第一」……まあ、世にブラック企業はあまたあるけれども、どんな会社でもこの言葉を使いますよ。パンフレットにもホームページにも。
 要するに「単なるお題目」であり「それらしい綺麗事」であり「嘘八百」。

 生命保険会社もまさにその仲間。
 一応は「顧客第一」の言葉を掲げるけれども、口先だけの嘘っぱちであるケースがほとんどだもんね。

 もちろん地獄社は当然ですよ。
 売っている商品とやっていることが詐欺なのだから。
 アメリカだと実刑を食らう(これ、事実です)。

 つい先日も「ひどすぎるよね!」の話が2件、ありました。
 まあ、契約者とセールスレディーに金を払わないためなら何でもやる!
 そんなところにいたら、あなたは加害者であり被害者になっちゃうからね。


 で、地獄社は完全に「別格」だけれども、日本の生命保険会社は、どこの会社も「顧客第一」とは言えません。
 はっきり言って「顧客無視」「顧客蔑視」なのよ。

 セミナーで言うんだけど、私たち生保セールスの仕事にとってもよく似ているものが3つある。
 それは「農業漁業」「医者」そして「婚活」。

 「農業漁業」は分かりやすいよね。「どうすればたくさんとれるの?」だから。
 そして、生命保険が売れる瞬間とは、あなたと見込み客が「医者と患者」の関係になった時。

 最後が「婚活」。
 これもと〜っても分かりやすいのよ。
 「お相手は、どうすれば見つかるの?」という話だから。

 でね、私は常に「真の顧客第一」ということを言っているけれども、正しいマーケティングプランは、常に「本章1、顧客(ターゲット)」から始まる。
 「あなたのお客さんは、どういう人なの?」ということ。

 これ、とっても分かりやすいよね。
 最初に顧客が出て来る。
 だから「顧客第一」。

 ところが!
 会社に入って与えられたセールスマニュアルには、「顧客第一」というそれらしい言葉は書いてあったけれども、「では、どういう人がお客さんなの?」という具体的な話については、一言も書かれていてなかった!

 いや〜、驚いたな〜!
 瞬時に「この会社……バカなの?」と思い、不安になりましたよ。

 共産主義国家ならいざ知らず、世界のどこの国に行っても、「お客さんが見えていないビジネス」なんて……成立するはずがないのよ。
 そういう「顧客無視」な教えを与えるから、3年以内に生保セールスのビジネスの93%が破綻するのです。
 
 要するに「誰でもいい」ということ。
 これ、明らかな「顧客蔑視」だよね。

 村上さんという「大師匠」がこう言っていました。
 「“保険の話を聞いて下さい”なんて言うのは、合コンの席で早くもパンツ脱いじゃってるのと一緒」。
 とりあえず誰でもイイから一発ヤラせて下さい……ってこと。

 これを婚活でやったら……退場処分だよね。
 でも、保険屋はそういうことばっかりやってる。
 しかも会社は「それをたくさんやるのだ! それが活動量なのだ!」と言う。

 嫌われて当然なのよ。
 人として最低だもんね。


 「真の顧客第一」の意味はいくつかあるけれども、まずは「あなたのお客さんって、どういう人なの?」という質問にきちんと答えられること。
 それができないってことは「誰でもいい」ってこと。

 顧客無視、顧客蔑視のビジネスなんて、成立するはずがないのです。