昨日のメルマガと「三洞LIVE〜楽しく売ろうよ!」で、私、こう言いました。
「保険を売るよりも、保険の話を聞いてもらう方が、はるかに難しい」。
LIVEを見ていない方は、ホームページにアップしたのでご覧ください。
前回の動画もアップしてありますので。
ページはこちら。
この言葉は、受講生が「なるほど〜!」と言ってくれたから、私の名言の1つに加わることになると思うけれども(笑)……私は保険屋さんになって、売り始めてすぐにこのことに気付きましたよ。
当時の認識の仕方はこの2つ。
(1)3回失敗した方法は使えない(ロスが大き過ぎるから)。
(2)やりたくないことはできない。
これって、マーケティングプランナーの仕事をしていた頃からの「常識」だったからね。
そもそも提出したプランで「利益が増えない!」と言われたらヤバいのです。
なぜなら「もう御社には頼まない」になっちゃうから。
そして、クライアントさんにも理念や方針がある。
「短期的には効くかもしれないけれども、ウチの会社は伝統的にそうした方法は取らないことにしている」という方法を提示しても、受け入れてはもらえない。
ましてやそれが自分の事業なら……やったらヤバいですよ。
食えなくなっちゃうから。
でね、誰だって売り始めたらすぐに「保険の話を聞いてください」というアプローチから始まる方法は「ほぼ上手く行かない」ということを感じることができるのよ。
ところが「断られてからがスタートだ」などという「正しい理論とは果てしな〜〜〜く真逆の、完全に間違った言葉」を浴びせられ、「活動量が足りないのだ!」という結論を押し付けられ……苦しんだ挙句、廃業に至るのです。
そもそも「保険の話を聞いてください」から始まる方法で保険を売るのは、ものすご〜く難しいのよ。
体操で言うと「超高難度の技」。
そんなものができる人は、日本にも数えられるほどしかいないのです!
どう難しいかと言うと、以下のようなステップを踏み、すべてのハードルをクリアしなければならないから。
(1)「保険の話を聞いてください」と言える相手と知り合う。
(2)その人に勇気を振り絞って「保険の話を聞いてください」と言う。
(3)その人がOKする。
この(2)と(3)だけでも、かなり難しい。
だから、ほとんどの人が「見込み客が集められない」と言うんでしょ?
さらにここでは終わらない。
(4)「保険の話」をして、相手が次のステップに進むことを了承する。
(5)くっそ面倒な「ライフプランニング」をやることを了承する。
(6)ライフプランニングを行い、その結果に満足する。
(7)感動を与えられるようなプレゼンを行ない、相手を納得させる。
(8)相手の疑問に対して、納得できるような回答をする。
(9)契約への合意をもらい、相手の要望に合わせて契約内容の調整を行う。
(10)契約締結。
単純化しても10のステップ。
この10個のハードルをクリアしないと、保険契約にはならない。
……オレにしたら「アホか!」「気が遠くなるよな〜」でしかありません。
セミナーでは、「10回サイコロを振って、10回偶数の目を出せと言っているようなもの。そんなことをやっているから、滅多に契約にならない」と言っていますが……「マーケティング理論に沿った正しいやり方」は、最大でも3ステップしかないのです。
10個のハードルと3個のハードル……どっちが売れると思うかな?
要は、会社が教える「セールスプロセス」なるものが、完全に間違っているのよ。