昨日の「三洞LIVE〜楽しく売ろうよ!」では、「それをやったら売れない」というお題で、まさに「それをやったらお終いなのよ」ということをお話しさせていただきました。
普段は特に何の反応もないのだけれども、昨日の話は分かりやすかったのか、2件の質問が来ました。
まあ、質問と言っても突っ込んだ質問じゃなくて、「私、毎日やっちゃってるんですけど……ヤバいですよね?」みたいな素朴な質問だけどね。
答えは「はい。LIVEで話した通り、ヤバいです」。
でも、ほとんどの人が彼女と同じですよ。
あなたは、会社から「こうやれば売れる」という「あなたを売れなくする、正しい理論とは正反対の教え」を間に受けちゃっている……。
正しくは「それをやったら売れないよ」なのに。
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昨日のLIVEで紹介した「売れる脳科学」という本が、本棚に戻らず手元に置いてあるので、パラパラとめくってみました。
いや〜、緑のマーカーだらけです。
ピンクはオレのビジネスのため、緑は生保セールスのため。
生保セールスに向けて、オレが言いたいことがたくさん詰まっている本だということ。
☆「売れる脳科学」
難しい記述も多いのよ。
例えばこんな感じ。
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……アリエリーによると、人は、選択肢が少ないよりも多い方がいい、と要求する。
しかし、生存するには、限られた選択肢のなかで意思決定をする方がよい。
このバイアスは、第4章の“対比できる”刺激に関連している。実際、原始脳は、選択肢が多すぎることを嫌う。理性脳は、複雑な評価プロセスに対応できるが、判断が遅くなる可能性がある。これが選択のパラドックスを生み出す。
「選択肢は多いほどいい」と口では言うが、心の深い部分では、多くの選択肢の中から選ぶことに認知エネルギーを使いたくないと思っているのだ。
NeuroMapでは、良い選択肢は1つかないというメッセージを伝えられると意思決定を促すことができると推測している。
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昨日のLIVEでは、マーケティングとか脳科学といったこと以前の「商いの基本原則」を紹介しました。
それは「短時間、面倒なし、選択なし」ということ。
これに反したら、「世界のどこで何を売ろうとも、商いは成立しない」のです。
上記の引用は「選択なし」ということが、科学的に証明できているということを言っています。
だから「松竹梅の案を見せろ」なんてのは「どこまでバカで幼稚なの?」でしかありません。
ましてや「一緒に考えましょう」なんてのは、もっと話にならない。
人は考えないためにお金を払うのだからね。
勘違いも甚だしいのですよ。
でね、この本には188の「認知バイアス」というものが紹介されているけれども……要約すると「短時間、面倒なし、選択なし」なんだよね〜。
そういうことが、脳科学の分野で科学的に証明されているのです。
分かりやすく私が本の内容を翻訳すると、以下の4つをやると「見込み客から断られる」ということが、科学的に証明されているのよ。
1、たくさんの情報提供
「情報を提供しろ」なんてのは、ホント、売れなくなる行為なのよ。
「情報が多すぎると、脳は動きを止めてしまう」のです。
2、難しいこと、複雑なことを言う
「人は簡単に理解できる情報を好む」のです。
「脳は、複雑なデータ配列を計算したり完読したりする認知資源を持たない」……つまりは、ライフプランニングは嫌われるのです。
さらには、特約テンコ盛りの地獄保険なんて……大嫌いなのよ。
3、時間が掛かる
「脳は、情報処理の時間が短いものを好む」。
「たっぷり時間をもらえ」「時間をかければかけるほど売れる」だと?
一体どこにそんなことが書いてあるんだ???
クソバカが!
4、記憶が必要
脳は「記憶しなければならない」を嫌うし、記憶したくないことは忘れようとする。
だから、何度も会って、情報を小出しにするなんてのはナンセンスなやり方。
そもそも4回会っちゃったら成約率はほぼゼロ%になるのだからね。
ということで、「科学的に証明された、売れない売り方」を日々やっちゃっているのが「あっち側」の活動量型の世界。
一刻も早く、こういうアホバカな売り方はやめようね。