「エリアマーケティング」の意識

生命保険営業の本質!

 沖縄に行って、すっかり体調が良くなりました。

 こう見えてもとっても繊細な一面もあるから、環境が変わると自律神経が不安定になってしまうのは……仕方ありません。
 今回も、セミナー当日と、翌日の午前中は、ちょっとだけつらかったです。

 ただし、セミナー当日は、いつもそうなんだけど、喋り始めてしまえば元気が出ます。
 懇親会でガンガン食えなかったので、「あ、今、ちょっと不調なんだな〜」と思った程度。
 翌日は、昼食後まではそれが続いたけれども、夕方にフミ一家と会って焼肉を食ったら元気になれました。
 ただし、いつもの半分以下しか食えなかったけどね。
 でも、食い過ぎこそが私にとって最悪なのだから、そのくらいで丁度良いのです。
 

 ということで、マーケティングの話。

 沖縄では、フミを含めて4人の受講生だったけれども、フミともう1人が「中部」在住で、あとの2人は「北部」在住。
 フミがそう教えてくれました。

 ちなみに、フミとともに「中部」に在住する子は、地獄社を辞めるにあたって、退職届を香典袋に入れて提出したという「伝説」をすでに作っちゃっています(笑)。
 それで無事に脱北できて、晴れてフミの会社の所属になります。
 マイナス(地獄社)にマイナス(香典袋)を掛けたらプラスになった……ということですね(笑)。

 で、フミの「中部だと……」「北部なら……」という言葉を聞いて、「そうだよな〜」と思いました。
 横文字で言うと「エリアマーケティング」ということを思ったのです。

 私は、埼玉県の大宮というところに住んでいますが、埼玉の南東部、千葉の北西部、神奈川の北東部なんてのは、東京と地続きで、だだっ広い関東平野の一部であり、「跳んで埼玉」風に言うと東京の属国みたいなものだから、地域性のようなものは感じられず、「エリアマーケティング」ということを意識する必要はありません。

 ただしそれは、あくまで「例外」。
 地域性に応じた「エリアマーケティング」は、ほとんどの人にとっては不可欠のものであり、むしろ私の方が特殊なケースなのです。

 大阪とか名古屋だったら東京と同じ……なんてことも全〜然ありません。
 その証拠に、スーパーサラリーマンのスウ3でさえ、大阪転勤になった当初は、そのあまりの気質の違いに戸惑い、マーケットに受け入れられるまでにある程度の時間が掛かったからね。
 しかもスウ3は名古屋出身だから、東京、大阪、名古屋の違いも認識しています。
 さらに奥様が福岡だから、「福岡も違う!」も分かっています。

 大都市圏だって「違う」のだから、ローカルになればなるほど「エリアマーケティング」の意識は必要になってくるのよ。
 人口3563人の野沢温泉村で3000万の売り上げをあげちゃう河野くんなんかは、意識せずともそれをやっているのだろうし、沖縄の天才フミも、ごく自然に「中部は」「北部は」という言い方をするのです。

 それなのに!……ですよ。

 アホすぎる会社は、どの地域の人にも、画一的な「こうすべき」を強要する。
 しかもその教えは……マーケティング不在。
 せめて、地域ごとに、地域に応じたアドバイスをすればイイのだろうけれども……結局、マーケティング不在のアドバイスなんて、「売れない教え」でしかない。

 しかも!

 その教えは、キリスト教的概念と志向性から生まれたものなんだぜ?
 芥川龍之介が「石と砂の大地から生まれた宗教観が、水と緑に育まれた民族に根底から受け入れられるはずはない」と言ったけれども、まさにその通り。
 国民性や宗教観すら無視した「こうやれば売れる」を受け入れたって……そんなもん、顧客には受け入れられないのよ。

 要するに、いわゆる「会社の教え」なんてものは、雑駁すぎてアホすぎて、話にならないのです。
 そんなものが世間で通用するはずがないということ。
 本来はもっとキメ細やかな「エリアマーケティング」が必要なのです。

 沖縄の子たちはみんなお利口で、その辺のことをすぐに理解していたけれども……あなたは、あなたのビジネスエリアに応じたマーケティングって、考えたこと、ある?
 私なんかは、北海道にも沖縄にも受講生がいるけれども、あなたの場合は、ごく狭いエリアでビジネスをしているんだよね?

 セミナーでは、「ポイントの発見」というところで「居住地」ということを要素の1つにあげているけれども、自分のビジネスエリアについての考察なんてのは、最低限のことですよ。
 でも、それができている人は……ほぼ皆無。
 
 そりゃ、93%が廃業に至るのも、当然だわな〜。