昨日は珍しく、1人の受講生とも会いませんでした。
前夜、飲み過ぎたので、家でぐったりとしておりました。
ぐったりとしていたので、「お勉強」ではなく、小説を読んでいました。
そうしたら・・・こんな一節がありました。
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・・・人と人を結ぶ縁(えにし)というは、けっして紹介だの義理だのであってはならぬ。その本質に通ずるものあらば、すなわちなおざりにできぬ縁である。わしは天下の偏屈者じゃが、そうした縁については、その人となりを知るか知らざるかにかかわらず、命を賭してきた。かような生き方を偏屈じゃと謗(そし)る世の中など、くそくらえじゃよ。
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3日連続で紹介について書いたら、小説を読んでいても「紹介」という言葉が出てきました。
こういうことを単なる現象と捉えるのか、必然と捉えるのか・・・それを「感じられる」ようになると、セールスとしても人としても成長を遂げたということになるのだけれども・・・ここには書きません。
到底書ききれるようなことではないからね。
で、この文章・・・少々難しい日本語だし、話も少々難しくなるけれども・・・生保セールスにとっての「本質」が書かれています。
詳しい解説は、これまた膨大な文章量になってしまうから書かないけれども、私やスウ3が常々言っている「人としてちゃんとしていないと売れない」ということが、この文章でまさに語られているのですよ。
会社は、「こうやれば売れる」と言うし、「紹介を貰いましょう!」と言います。
そこには、理論は皆無です。
それは、同時に、「人としてちゃんとしていないやり方」でもあります。
一方私は、セミナーで、徹底した理論を語ります。
そして同時に、「人として」の部分も語ります。
なぜなら、それがなかったら絶対に売れないからです。
ということで、今日も「紹介」に関する話を。
生保セールスの活動と非常によく似た活動が3つあります。
それは、「ドクター」「漁師」「婚活」の3つです。
婚活・・・これはまさに生保セールスの「見込み客発見」と同じなのですよ。
で、「結婚相手を探す方法」は・・・結構相談所、お相手探しシステムへの登録、婚活パーティーへの参加、パートナー探しサイトへの登録など色々ありますが、「見事、結婚相手が見つかった!」のダントツ1位は・・・何だと思います?
言われてみれば当然なんだけど・・・それは「友人の紹介」なのです。
でね、あなたが婚活中だとして、お友達に、「誰かイイ人、いない?」って聞いたとします。
そうすると友達は、いきなり「あ、イイのが居るよ!」って言うケースもあるだろうけれども、そういう人がいない場合は、あなたに「どんな人がイイの?」って聞いてくると思うのです。
その時に、あなたが「誰でもイイんだよ」って言ったら、相手は何て言うでしょうかね。
「いや、“誰でも”じゃわかんないよ。年齢とか、性格とか、見た目とか・・・好み、ないの?」って言うケースが多いと思いますよ。
婚活サイトだって、登録する時には、あなたのプロフィールと、「こんなお相手を探しています」を書かされるからね。
これは生保セールスでも一緒です。
あなたが「紹介」を貰おうと思うのなら、「あなたのプロフィール」と「どんな人?」(=ターゲット)を明確にしなかったら貰えないということ。
ましてや「とりあえず、私の話を聞いてくれる人」なんて言うのは、男が「とりあえず、1回ヤラせてくれる女」って言っているのと変わりません。
それで紹介してもらえるのなら、私も「とりあえず」言ってみるとは思うけれども・・・そんなに甘くはないからね~。
つまり、「誰か紹介して下さい」なんて言い方は、「人としてちゃんとしていない」言い方なのですよ。
だから紹介は貰えないし、そういうレベルだから売れないのです。
そもそも、婚活サイトだって、相手はあなたのプロフィールを見て、コンタクトを取って来るのですよ。
あなたがアプローチしたら、相手はあなたのプロフィールを真っ先に確認するのですよ。
では、あなたは、見込み客に対して、あなたのプロフィールが伝わっていますか?
婚活だったら、「見た目がタイプ」というだけで、ある程度の「見込み客」が取れる可能性はあるけれども・・・生保セールスの場合は、最初から敬遠されるからね~。
だから、保険会社名だけしか情報のない「名刺」などというものは、マイナスの効果しか及ぼしません。
だから、私のセミナーの受講生は、名刺をほとんど使わないのですよ。
もちろん、名刺では、紹介なんて果てしなく貰えませんからね。
「紹介」は、契約の先にあるものだから、契約よりも難易度は高いのだけれども、その代わりに「労力」「手間」は、新契約の約5分の1で済む「見込み客集めの手法」なのです。
そして、究極の「広告宣伝活動」の「手法」なのです。
そうした基本をわからずに、ただ単に「紹介を下さい」とお願いする・・・そんな愚劣な方法は、ビジネスとは呼べないのだ・・・ということを認識していただきたいと思います。