素人仕事は「暗黒の世界」

生命保険営業の本質!

 3/26に救急搬送で入院しちゃったけど、その頃から、この先半月ぐらいの間は、日常業務でさえやること山積なのに、それ以外の実務が「超特盛」の山積状態だったのよ。

 家の建て替えの打ち合わせと業者との契約、ローンの申請・仮申込・申込み・実行、引越し準備・水道やガスやケーブルテレビの解約と契約・引っ越し作業、さらには自治会長の任期を終えるので、総会の準備・総会・懇親会・引き継ぎ・・・。

 こんな作業を1人でやったら、健康であっても病気になっちゃいそうです。
 ましてや、救急搬送されて入院しながら外出許可をもらってやってたら・・・「イノチがキケン」だよね。

 つくづく、女神ノンちゃんと天使トモミちゃんがいなかったら、何~もできなかったと思います。
 特に、ノンちゃんは長いこと不動産会社の社長秘書をやっていて、会社の引っ越しも何度か経験しているから、ローンの手続きや引っ越しについてはよ~く知ってるしね。
 そして、トモミちゃんは、チャキチャキどんどん動く力持ち(小さくて可愛くて美形の子なんだけど)。
 よくもまあ、こんなスタッフが来てくれたものだと思うばかりです。

 そんな中・・・。
 一昨日は融資の実行なので、私自身が銀行の融資窓口に行って、1時間半ほど、署名をしたり捺印をしたり書類に書き込んだりといった作業をしましたよ。
 いや~、いつも思うけど、銀行ってのは、手際が悪いったらないですね。
 私の場合、保険の契約書類と似たようなものだから、記入も捺印も躊躇なくできるので、担当の青年は「こんなに早く終わっちゃいましたよ!」なんて驚いていたけど・・・心の中は「お前の手際が良かったら、あと30分短縮できたんだよ!」なのです。

 少し前と、ほんの数日前に、超スーパーセールスマンの北條健二さんから保険に入ったけど、とにかく契約時のこちらの負担がほとんどない!
 時間もほとんど掛かりませんでした。

 要するに、銀行員は素人仕事で、北條ちゃんは本当のプロだということ。
 今時は、生命保険の契約作業も昔よりはるかに煩雑になっちゃったけど、それでも、契約者に負担を感じさせないような、周到な準備ができてこそプロなのだ・・・ということを認識しないとダメだからね。

 で、言いたかったのはその先。
 銀行は、融資にあたって、私個人の資産・会社の決算状況・総合的な返済能力を根掘り葉掘り調べたワケですよ。ノンちゃんがたくさんの書類を提出してくれたからね。
 そうしたら一昨日は、融資の実行作業を終えた後、「お金を借りてくれ」・・・。

 まあ、どこの銀行も同じだろうけど、「貸してくれ」って言うと渋るくせに、余裕がありそうな人を見つけると「借りてくれ」って言う。
 銀行ってのは、本来、「与信能力」こそが最大のスキルなんだけど、日本のすべてのクサレ銀行は、その「主たる武器」を完全に放棄しちゃっている、世界的にもかなり恥ずべき存在なのです。

 これを書き始めるとキリが無くなっちゃうから先に進めるけど、「借りてくれ」って言われて思ったのは、「借りてもいいかな」。
 だから私は、こう言いました。
 「どの程度の金利設定になるか分からんけど、例えば1000万借りて10年返済だとして、その場合の総返済額を教えてよ」。
 だって、マニュライフでもソニーでもあんしんでもどこでもいいけど、金利が安かったら、一時払い商品の10年後の利益は、総返済額よりもかなり多くなりそうだもんね。
 だから「借りてもいいかな」・・・保険屋ならすぐにピンと来ますよ。

 これは、見込み客が目の前で、「数百万~千万単位の一時払いに入ってもイイけど、例えば1000万だとして、10年後の解約返戻金額を教えてよ」って言ったのと同じだよね?
 誰だって、そこに食いつくに決まってるし、一刻も早く解約返戻金額を伝えようとするはずです。
 
 ところが、さすがアホ銀行のサラリーマン。
 即答しない!
 即答しないどころか、「後でお宅に伺ってご説明します」などと悠長なことを言ってる。

 そして!
 仮住まいにやって来た青年は、なんと驚いたことに、「1000だと色々と面倒なので、とりあえず100万で申請しますから、この書類に捺印してください」と言ったのよ!

 これ、見込み客が「千万単位の一時払いを希望している」って言ってるのに「がん保険だけにしておいてくださいよ」って言ってるのと同じでしょ?
 しかも、このオレに向かって、そんなチンケな「サラリーマン仕事」のノルマのお付き合いをしろと言っている・・・。
 そして、見込み客の要望にはまったく応えていない!

 私は、素人仕事は大嫌いだからね。
 ハンコは捺したけど、実際に融資となったら、この小僧とは絶対に喋りません。

 これこそ、「会社に言われるようにやっていると、見込み客の信頼を得られない」の典型です。
 そして、思いましたよ。
 「生保セールスのみんなも、同じことをやっちゃってるんだよな~。だから客から下に見られちゃうんだよな~」って。

 この辺、よ~く考えないと、プロとして食っていくなんて到底無理だからね。

 そして昨日。
 病院で散々待たされた挙げ句、ようやく検査となったら、見たこともない医者がやって来て、女性の助手さんに肛門をいじられている状態の私に向かって、いきなりこう言うのですよ。
 「お酒とか煙草とか、一時退院の時に止められましたよね?」って。
 煙草に関しては何も言われてないから、「いや、煙草、吸ってますよ」って答えました。

 そうしたらこの医者、顔をしかめて、こう言ったのです。
 「う~ん・・・煙草吸ってると、麻酔科の方で肺炎とかを嫌がるから・・・今日からストップしましょう」。

 肺の機能がどうのこうのとかは主治医から聞いてるし、それがあるから肺機能の検査もして「何の問題もなし」と言われ、一時退院時にも禁煙しろとは言われていない・・・。
 しかも、「麻酔科の方で嫌がるから」って、「あなたの体のためだから」なら分かるけど、テメ~の都合を持ち出して話をするんじゃネ~よ・・・って思って、かなり腹が立ちました。
 もちろん、帰宅してすぐに一服しましたよ。躊躇せずに。

 これもある意味、素人仕事の銀行員と同じ。
 会社で普通に言われていることを、それが常識だと勘違いして、何も考えずにそのまま言っちゃうから、相手の感情を悪化させ、その結果、言うことを聞いてくれないのです。

 まあ、銀行員も医師も、給料貰えるからイイけど、あなたがそれをやっちゃったら、収入が途絶えるからね。
 でも、受講生でさえ、「それ、そうやって喋るものだという既成概念だろ?」って、私から常に言われ、その度に「あ、そうか!」って気付くのです。
 これが受講生じゃなかったら・・・喋る言葉のほとんどが、見込み客の感情を悪化させてしまう「はてしなく売れない言葉」だとしか思えません。

 事実、そうだしね。

 つまり、正しい理論を知らなかったら、もはや、「暗黒の世界」と表現しても良いような状態なのよ。
 今、楽しくたくさん売れずに困っているあなたは、そういう世界でもがき苦しんでいるのだ・・・という認識を持ちましょうね。