かつて、年間72日、釣りに行っていたことがありました。
私、何でも「ちょっとやる」とか、「そこそこ楽しめる」のレベルだと、「楽しめない」性格なんですよ。
試合に出るとか、競って勝つとかいうレベルに行かないと、気が済まないのです。
釣りもそうだし、ビリヤードも試合に出れたし(出たことはない)、書はもちろんだし、当然ながら生保セールスも同じです。
今は、釣りはほとんどやらなくなってしまいました。
「やったら大変なことになる!」と、自分で分かっているからです。
・・・今なら、行こうと思えば毎日行けちゃいますから。
でも、大好きだったから、ケーブルテレビの「釣りビジョン」のチャンネルをよく見ています。
あんまり興味のわかない釣りも少しはあるけど、大抵の番組は楽しく見ています。
釣りで「コマセ」ってのがあるんですよ。
磯とか堤防で、ある種の魚を釣る時に、「沖アミ」っていう、エビとプランクトンの中間みたいなエサを球形の柄杓みたいな道具で掬って撒く。それで魚を寄せて、釣るのです。
で、ソフトな釣り番組の中で、出演者(エド山口。モト冬樹のお兄さん)が沖アミを撒いていたら、見物人が「それ、何やってるんですか?」って聞いたシーンがありました。
モトさんが沖アミの説明をすると、見物人は「なるほどね~」。
知らない人が見たら、何をやっているか分かりませんからね。
エドワーズ・デミングというアメリカ人がいて、この人は「品質管理の父」と言われた人です。
でもこの人、アメリカで品質管理の重要性を説いても・・・ほとんど相手にされなかった。
で、戦後に日本に来て、品質管理について説いた。
そうしたら、雑駁なヤンキーとは大違いの、細やかでちゃんとした日本人たちはすぐに受け入れた。
その結果、日本製品は海外から絶大なる評価を受け、競争力を得ることができました。
その人が、こう言っていたそうです。
「自分のしていることを、一つのプロセスとして説明できないのなら、自分のしていることをわからないということだ」
今日、「お勉強」していて、そこで得た知識をもとに、「やっていて楽しくて仕方がなくなった」のが、「プロセスマップ」というものの作成。
なぜ楽しくなったのかと言うと、「仕事が効率化できて(=好き勝手にダラダラできる時間が増えて)、利益を増やせる作業だから」。
楽しくないはずがありません!
でも、セミナーを受講していない、ほとんどすべての生保セールスの悩みが「何をどうしたらイイのかわからない」・・・。
そうなってしまう原因は、すべて、「諸悪の根源」である「活動量」という言葉に他なりません。
「何をどうしたらイイのかわからない」っていう状態がなぜ起こるのかと言うと、すべての会社と、ほとんどすべての指導者が、「活動量」という言葉の中身を「説明できない」からですよ。
「活動量って・・・『活動』とは、具体的に何ですか?」
「人と会うことです」
「どうやったら人と会えますか?」
「それは自分で考えることです」
バカ言ってんじゃネ~よ!!!
それは「自分で考えること」じゃなくて、「それで金を貰ってるお前が教えること」なんだよ!!!
もうホント、「死ね!」としか言いようがありません。
とにかく、迷惑でしかないのだから、早く死んでください。
再度、書きますよ。
「自分のしていることを、一つのプロセスとして説明できないのなら、自分のしていることをわからないということだ」
「何をどうしたらイイのか、わからない」だったら、何をしたって「自分のしていることが、すべて、全~然わからない」ということ。
そんな状態だったら、今日私が楽しくやっていた「好き勝手にダラダラできる時間を増やして、利益を増やすための作業」を抽出するための「プロセスマップ」なんて、絶~~~対に作れません。
もうホントね、レベルがあまりにも違い過ぎて・・・アワレと言うしかありません。
だってそうでしょ?
自分が何をやっているかの説明すらできないのですから。
理論なき世界は、かほどにアワレな世界なのです。
アワレな世界の住人でいることは・・・不幸でしかないのですよ。
あなた、日々やっていること「システムの中の一つのプロセス」として「説明」できますか?
そのプロセスが、もしも「断られる」ものなら、それは「間違ったプロセス」ですよ?
そして、そもそも「システム」を持っていますか?
システムなく、プロセスの説明もできず、断られた方法を性懲りもなく繰り返す・・・その結果は「多大なるストレスと、ちっぽけな成果」・・・。
そんな世界にいることは、実にアワレで悲しいことなのです。