嫌われる言葉

生命保険営業の本質!

 先月、セミナー受講生と対面コンサルティングをしていた時のことです。

 最初は、今やっているプロモーションに関する質問でした。
 彼はなかなか優秀なので、話をしていても楽しいですし、ごく普通にコメントを発しましたよ。
 そして、それが終わった後、ターゲットに関する相談になりました。
 そこで、彼がこう言いました。
 「20代後半から30代のターゲットに対して喋るのが苦手なのですが・・・」

 誰にだって苦手はあるし、「苦手なことを克服しようとしてはいけない」は、ビジネスの鉄則です。
 ・・・これ、「鉄則」だからね。
 でも、会社の教えは真逆。
 あなたを廃業に追い込む教えでしかない。

 ただし、その「苦手」が、基本機能の場合・・・例えば、ラーメン屋さんが「スープは得意だけど、麺を茹でるのは苦手」だったら、それはちゃんと克服しないと、食って行くことは不可能ですよね。
 彼の場合も、その「苦手」が、「子育て世代に対する、見直し提案か貯蓄売り」だったから、「それは、メインターゲットではないにしても、目の前に現れたら、プロとしてきっちり契約取れないとダメだよ」と言いました。

 その上で、「その人たちに対して話をするのが苦手・・・って、苦手も何も、台本作って精査して、それを完全に覚えて、きっちり喋れるようになればイイだけのことだろ?」でしかありません。
 そう言ってから、「例えば貯蓄売りだったらさ~・・・見直し提案だって同じで・・・」と、何気なく喋って見せてあげました。
 対する彼の反応はこうでした。

 「・・・すっごいですね~!!! いや、ホント、すっごいですね~!!!」

 私は褒められるのは大好きだけど、ごく普通のトークをしただけだから、驚嘆されて、ちょっと驚嘆しました。
 そして、その瞬間、とっても基本的なことに気付きました。

 「多くの人は、会社から教わったトークを『上手に喋ろう』としているのだ!」ということに。

 あなたも勘違いしちゃいけませんよ。
 嫌われる言葉を、いくら上手に喋ったって・・・嫌われるのです。

 「生命保険にお入りですか? 生命保険について考えたことがありますか? 生命保険にお入りなら、生命保険について考えることは、とっても大切ですよ」
 前回のメルマガの「真面目おじさんの」トークですが、これを森本レオが心に染み入るようにナレーションしたって・・・誰も「そうだよな~、大切だよな~」なんて思いません。

 私は、嫌われることは大嫌いです。
 なぜなら、「嫌われる」ってことは、「売れない」ってことだから。
 だから、「何を、どうやって喋ったら嫌われないの?」と常に考えていました。
 そしてそれを当然のことだと思っていました。

 受講生の彼は、続いて、こう言いました。

 「ものすごく自然な会話じゃないですか!!! すっごいですね~!!!」

 真面目おじさんのトークは「ものすごく不自然」でしたが、あなたのトークだって、似たようなものなんじゃないの?
 例えば「保障は大切です」とか、「ご自身のライフプランを見たことがありますか?」とか、「〇〇生命の〇〇と申します」とか、「保険の見直しをしませんか」とか、「愛」だとか・・・。

 それはね、あなたが「飲み会があるから」って誘われて行った会場で、笑みを浮かべてやって来た主催者なる人物から、こう言われるのと同じです。
 「出会いに感謝します。愛に満ちた人生は素晴らしいですね。ところで、あなたは神について考えたことがありますか?」

 あなたは、愛に満ちたその人物を愛せますか?
 「嫌いだ」と一瞬で思うんじゃないですか?
 必死に逃げようとするんじゃないですか?

 私は嫌われるのは大嫌いです。
 顧客から嫌われるのは、イコール「食っては行けない」ということだから、心底、恐れます。
 嫌われるトークは、上手に喋ったって、そ~っと喋ったって、遠慮がちに喋ったって、嫌われるのです。