「プレゼンの場所」は、どこが売れると思う?

セールストーク・プレゼンテーション

 ソニー時代の終わり頃、同じ営業所の後輩とこんな会話をしました。

 「五十田さん、すごいですよね〜。毎週契約入れてて」。
 「ありがと。お前はどうなんだ?」
 「ヤバいっスよ。プレゼンはそこそこあるのに、このところ決まらなくて」。

 同じ笹井組の後輩ですからね。
 「何やってんだよ〜」ではなく、「なんで決まらないの?」という話になりました。

 彼はこう言ったのです。

 「ちゃんと相手の家に行って、夫婦にプレゼンしたら感激してくれたのに、『やっぱりやらない』って言われたんですよ〜」。

 そこで私は、こう言いました。

 「相手の家でプレゼンするなよ。だから決まらないんだぜ?」。
 これが真実なのよ。



 3年以内に93%が廃業するのが保険営業。
 他の業界の人からすれば「保険屋になろうなんて思う人はバカばっかりなんだな」と思われても仕方ありません。

 でも、そんなことがあるはずないのです。
 なぜなら保険屋さんになった人は、ちゃんと仕事ができる人たちだから。

 それなのに、事実として3年以内に93%が廃業に至っている。
 その理由は明白です。
 いわゆる「会社の教え、業界の通念」が、あなたを廃業に追い込む教えだから。
 それを魔に受けちゃった人が廃業に至る……ということなのです。


 相手の家で、夫婦を前にしてプレゼンする……これこそ「業界の通念的な教え」だよね。
 ということは、それをやるから売れないのよ。
 それをやるから93%が廃業しちゃうのよ。


 私は、30年間の保険屋さん人生で、「相手の家で、夫婦を前にしてプレゼンする」は、1回しかやったことがありません。
 その時は40秒のプレゼンで、月払い25万円の契約になりました。
 そうなると分かっている30年プレイヤーだからこそできることです。


 主旨を言おうね。
 通常は、「相手の家で」「夫婦を前に」というのは、恐ろしく成約率が低いシチュエーションなのよ。
 「相手の家」というのは、最悪の環境なのです。


 でも「相手の家で話せ」が業界の通念でしょ?
 ほとんどの人が、自分の思考が皆無で、そんなバカなことを真に受けちゃうから売れないのです。

 ソニー時代の後輩にも言いました。

 「もしお前に見込み客が潤沢にいるのなら、『お前の家』『相手の家』というホーム&アウェイで交互にプレゼンしてみろよ。
 ホームが圧勝するってことがわかるから。
 だから、二度と相手の家でプレゼンなんてするなよ」。

 これが正しい指導なのです。
 事実、彼もこの指導を受けた後は、自分のやり方について「バカ過ぎましたね」と言っていました。

 一応言っておくけど、彼は既にMDなんたらには入っていた人です。
 でも、そんなものは「こっち側の世界」からすれば、何の関係もありません。

 こういう話をする、他には皆無のセミナーだと思います。

☆【売れるプレゼン 8つのルール】