カローラよりデカいビジネス?

あなたを売れなくする「間違った教え」

前回、「市場分析」について、ちょっと書くつもりが書き過ぎちゃったので、今回ようやく「ターゲット設定」について書きます。

先日の10時間セミナーのアンケートで、全員が「ターゲットを決めなければ、ビジネスはスタートできないことがわかった」と書いてくれましたが・・・
そりゃそうですよ。

もう一回書きますけどね、そもそもビジネスをしようと思ったら、マーケティング企画が最初に来るのが当然で、その企画書は、ほとんどすべての場合において、

<1>市場分析
<2>ターゲット
<3>基本戦略
・・・以降、戦術

と続くのです。

で、まずは市場分析ですが、いきなり、これが全~~~然ない。
・・・この馬鹿さ加減については、前回書きました。

そして次が「ターゲット設定」ですよ。
・・・これも全~~~然ない!

あり得ないです!
理論不在もイイトコ。
アホバカの極みです。
そんなもん、ビジネスとは到底呼べません。

だから、約9割の人が3年以内に廃業してしまうワケでしょ?
それも当然だし、そうした人々は、理論不在の教育の被害者なのです。

『「買ってくれる人なら誰でも」は、「誰も買ってくれない」と同じことだ』

・・・たしか、ダン・ケネディも本にそう書いていたと思います。
でも、ダン・ケネディじゃなくても構いません。
だって、どんなマーケティングの本、セールスの本、ビジネスの本を読んでも、同じことが書いてあるのですから。

ちなみに。

昨日、毎月定期購読している、ダン・ケネディの「No BS Marketing Letter」が届きました。
今朝それを読んでいたのですが、最初にダン・ケネディおじさんの「冒頭のコラム」みたいなページがあって、その次にマイケル・ヘンリーって人がマーケティング関連の記事を2ページ書いています。
そのたったの2ページの中に、「ターゲット」及び「ターゲットを指し示す言葉」(○○な人々、クライアント、顧客)が16回も出て来ます。

対して、私がソニー生命には入った時に渡された、アオガエル色の安っぽい「セールスマニュアル」には、「ターゲット」という言葉が一回も出て来ませんでした。

ページをいくらめくっても、最初に出て来るべき「ターゲット」という言葉が出て来ない・・・
前の月までマーケティングプランナーだった私が、かなりトホホな気分になったのは、ごくごく当然のことです。
そしてその瞬間から、「こんなもん、クソなことしか書いてネ~」と明確に認識し、一切会社の教えは聞かず、自分の頭で考え、信用できると思われる先輩の話だけを参考にしたおかげで、無事に楽しく売り続けることができたのです。

無料動画(1)でも言っているように、「こういう人、探してます!」って言うから、「あっ、私です!」と手をあげてくれる人が見つかるワケですよ。
「誰か、生命保険に入ってくれる人、いませんか?」じゃ、見つかるワケがないでしょ?

そんなの、どんなビジネスだって当たり前なのに、生保セールスの業界にはポッカリと欠如しちゃってる。
だから、3年以内に9割の人が廃業に追い込まれてしまうのです。


サラリーマン時代に、トヨタカローラの「ターゲット設定」を見たことがあります。
カローラ・・・世界の大衆車ですよ。
もしかすると、世界で唯一、「誰でもOK」って言っても許される車かもしれません。

そのカローラが、ターゲットについて、A4の紙2枚にわたって、詳細に設定していたんですよ!

あなたのビジネスの規模って、カローラよりも大きいんですか?
あなたに必要な顧客の数って、カローラよりも多いんですか?
あなたのマーケットって、世界のトヨタよりも広いんですか?


ターゲット設定は、ビジネスの「はじめの一歩」です。
理論に沿って、手順に沿ってターゲットを決める・・・セールスの仕事は、そこからしか始まりません。
「犬猫以外は全員ターゲット」などと部下に教えるアホバカの極みの輩は、犬猫以下の知能しか持っていないのでしょう。