「楽しめない」という不幸

生命保険営業の本質!

 以前に「本、読まないのかな?」というタイトルのメルマガを書いたことがあったんだけど……今日もそう思いました。

 今時のまともな本を読んだら、どんな本を読んだって……マーケティング本でもビジネス本でも自己啓発書でも、「活動量型」のようなやり方はごく普通に否定されているし、「今が苦しかったら、ずっと苦しいんだぜ?」ということが書かれているよね?

 例えば……今、私の手の届く範囲に11冊の本があります。
 選ばずに一番身近に置いてあった本を手に取ると……こんなことが書かれていました。

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 ……私たち自身もうんと楽しく遊ばなきゃいけないんですね。
 普通の人は、仕事もしないで遊び回ったりすれば、収入が減って困ったことになると思い込んでいます。
 だけど、しっかり遊んだ方が仕事はうまく行く。
 というのが真実です。

 実際にうちの特約店さんにも、そういう人がたくさんいます。
 お店を閉めて出かけるのが怖かったり、お客さんに申し訳なくて休めなかったという人が遊び始めると、なぜか急に注文が増えるのです。
 遊びに出かけてお店を閉めていても、インターネットやメールで注文がたくさん来る。
 お店を開けると、いつもの何倍もお客さんが来て、売り上げがさらに増える。
 自分が楽しんでいると、休まず営業しているときより、断然うまく行くんですね。
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 こういうことは、本来、日本人はしっかりと分かっていたのよ。
 私は文学部国文科で、専攻は中世だったからね。同じようなことが書かれている古典は結構あるし、仏典にすら書かれている。
 孔子様も似たようなことを言ってるし。

 もちろん「遊んでばかりでイイ」「仕事しなくてもイイ」なんてことは言いませんよ。
 引用文でも、「うんと楽しく遊ばなきゃいけない」し、その方が「仕事がうまく行く」と言っています。


 でもね……受講生と話をしていると、「セミナーを受ける前は、楽しめなかった」といった言葉を聞くことがあります。
 要は、常に不安や焦りがあるから、遊んでいても、家族との団欒の時間でも、そこに没頭できず、心から楽しめなかった……ということ。

 それって、とっても悲しいことだよね〜。
 そういう状態を作り、助長するのが「活動量」という「不幸の呪文」でしょ?
 マジで最悪の言葉ですよ。

 今朝読んでいた2023年6月刊行の本には、こう書いてあります。

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 ……自分でビジネスを経営すると、「ハード」ワークが、自分が生み出す利益と直接の相関関係を持つことはなくなる。起業家の世界では、時間は金から切り離されている。ビジネスに時間を注げば注ぐほど好ましい結果が得られるという保証はない。
 スモールビジネスのなかに、隠れる場所はない。ハードワークそのものに意味はない。仕事(ワーク)は機能(ワーク)しなくてはならない……戦略的で、収益性のあるものでなければならない。さもなくば、私がそうなりかけたように、ビジネスはたちまち破綻する。
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 著者はアメリカ人女性で、UCLAを最高の成績で卒業して、Googleで5年間働いて起業した人。
 まあ、和訳の文章を読んでも、知性が溢れ出ていますよ。

 この引用箇所は、まさに私が常に言っていることだよね。

 「活動量と利益は関係ない」
 「活動量そのものに意味はない」
 「仕事は戦略的で収益性のあるものでなければならない」
 「そうじゃないと破綻する」

 ホント、嬉しくなります。


 この引用文で大事なのは、冒頭の「自分でビジネスを経営する」という言葉。

 引用文中にあるように、生保セールスというのは「ビジネス」であり「起業家」なのよ。セミナー受講生は、それを分かっている。
 それなのに、会社に所属し、本も読まないような「単なる社員」の「活動量!」という言葉に従い、隷属することによって生活費を得ようとする……話にならないよね。
 だから私は、そういう状況を「ビジネスになっていない。ワケわからん修行でしかない。滝に打たれ続けていたら死んじゃうぜ?」と言っているのです。

 私のセミナー受講生の基準値は「時給9倍」。
 それが「こっち側の世界」。


 イイかな、起業家なら「仕事とプライベート」なんて、あるはずがないのよ。
 特に、生保セールスのような1人ビジネスだったら、全部プライベートに決まっているのだからね。
 そりゃそうでしょ?
 誰に命令されたワケでもなく、自分の意思でビジネスを行っているのだから。

 楽しめなかったら儲からない……「プライベートだから楽しくて、仕事だから楽しくない」ってのは、サラリーマンのスタンスなのよ。
 あなたは個人事業主ではなくて、起業家なの。
 起業家ならば、すべてがプライベートであり、そのすべてを楽しめなかったら儲からないのよ。仕事だって、楽しいからやっているのです。

 それなのに、真の余暇の時間を持てなかったり、家族との団欒の時間さえ楽しめないって……それが「活動量型」の世界。
 そんな生き方、悲しくならない?

 「こっち側の世界」に来てね。
 待ってます。