コロナ陽性になって思うこと

生命保険営業の本質!

 20日に「1日で一気に売れるようになる12時間セミナー」をやった翌日……風邪の症状が出ました。
 3日間ほどおとなしくしていたら体調がかなり良くなったし、簡易検査キットで検査をしてみたら陰性だったので、「よし、夏風邪を治そう!」と思って病院に行きました。

 もちろんこのご時世だからね。
 電話をしてから行ったし、風邪の症状がある人は隔離されて検査と診察を受けました。

 その結果……昨日、「コロナ陽性」の検査結果が出ました。
 やっぱ、コロナだったのね(笑)。


 まあ、私の場合、常に「自主的自宅待機」のようなものだから、飲みに出るのを控えるくらいで生活には何の変化もないのだけれども、当事者になって考えてみると、人の気持ちや感じ方や対応ってのは、状況によってかなり変わるものだな〜……と思いました。

 まず、当初だったらもっと「騒ぎ」になったよね。
 「あそこの店のオーナーがコロナになった」なんてことになったら、しばらくは営業停止だろうし、「ご迷惑をお掛けしています」のような貼り紙を出すのだろうけれども……今時は、近隣のお店で「店員がコロナになったのでお休みします」なんて話は聞いたことがありません。
 絶対に陽性者はそこそこ出ていると思いますよ。
 でも、普通に店を開けて営業してるってことですよ。
 今はそれが「普通」。
 「普通になって良かったな〜」と思います。

 それと……もはや感染源なんて特定不可能だよね〜。
 検査に行った際も「濃厚接触者ですか?」と聞かれたけれども、オレのような人との接触が少ない人でも、3人ほどの「候補者」をあげることができました。
 これが、日々電車に乗って、会社に行って、お客さんと会って……だったら、間違いなく「日々常に濃厚接触者」ですよ。

 そして……今は「クラスター」なんて言葉は出なくなっちゃってるよね。
 12時間セミナーの後の懇親会参加者の内、私を含めて4人が陽性判定を受けました。
 これって、以前だったら明らかに「クラスター呼ばわり」をされていたのだろうけれども、今はそういう感覚って、ないもんな〜。
 かつて「クラスター発生!」のような報道があった時には、「そんなこと言ったら、山手線が最大のクラスターに決まってるだろが!」のように思ったけれども、今は「日本全国どこでもクラスター」だからね。
 そんなことを言うのはナンセンスだから、言葉が消えちゃった。
 これも必然でしかありません。
 

 ほんの2〜3年の状況の変化で、人の感じ方も、対応や行動も大きく変わるのよ。
 でね、これを生保セールスの世界に置き換えてみると、例えば、1980年までは、生命保険の「売られ方」は1つのパターンしか存在しなかった。
 それは、「セールスレディーやかんぽ職員が職場や家にやって来て、勧誘されて入る」という形態。

 でも、そこから既に40年以上が経っているのよ。
 会社の顔ぶれも大きく変わり、ネットは普及し、情報は満ち溢れ……その結果、消費者の思考と行動は大きく変わっているのです。
 1997年に生損保が相乗りになり、生保系代理店が出現し、1999年には神田さんが「コンサルティングセールスという手法やもはや通用しない」と言った……。
 さらにその後、節税商品はほぼ消滅し、変額保険が「普通」になり、医療保険の保険料が全額変換されることが「普通」になり……。

 細かく言ったら言い切れないほどに、状況は変化し、それ以上に消費者心理は変化しているのです。
 そんな中で、1980年以前の思考と教育のままの地獄社や、1980年に持ち込まれた手法を続けるメーカーのやり方が通用しなくなっているのは……当然過ぎることだよね。

 「コロナだ!」とか「クラスター発生!」なんて騒ぐようなナンセンスな売り方は……もうやめようね。
 それって、冷静に観察したら「アホ丸出し!」でしかないのだからね。