昨日、一昨日と、メルマガを配信しませんでした。
何か、「また悪質な盗用者が見ているんじゃないか?」と思うと、気分が萎えてしまって・・・。
ストーカー被害に遭っている人というのは、この何倍もの苦痛を感じているのでしょうね。
だからホント、加害者には腹が立ちます。
でも・・・「断られてもくじけるな」「断られてからがスタートだ」などという教えは、まさに「ストーカーになれ」と言っているのと同じですよね。
こういうのを「不幸に根ざした考え方」だと、セミナーでは解説しています。
ということで・・・。
今日、「お勉強」していたら、なかなか面白い記述を見つけました。
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「ハーバード・ビジネス・レビュー」誌の詳細記事にまとめられた研究調査によると、上級管理職の65%が「会議に時間を取られて仕事が終わらない」、71%が「自分の会社の会議は非生産的で非効率的だ」、64%が「会議は物事を熟考する時間を犠牲にして成り立つ」、62%が「会議をしてもチームを団結させることはできない」と考えていることがわかりました。
(中略)
・・・この調査結果は不可解ですね。これほど多くの管理職が「ほとんどの会議は時間のムダである」と認めているにも関わらず、なぜ会議を開き続け、みんな出席し続けるのでしょうか? 反抗する人はいないのでしょうか?
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私は、広告代理店のサラリーマンだった頃に、「嫌いな仕事は?」と上司から聞かれて、「ブレスト、会議、打ち合わせ」と答えた人間です。
だから会議は「大嫌い!!!」です。
ソニーを卒業してからは、ブログに「日本が国際競争力を上げたいのなら、すべての会社から会議をなくしてしまえばいい。それが最も簡単な方法だ」と書いたこともあります。
私のセミナーには、たくさんの「ワーク」が出て来ますが、それは、現場ではやりません。
やったら「一週間泊まり込み」ぐらいの時間が必要になってしまいますから。
ただし1つだけ、その場で書いてもらうワークがあります。
それは「セールスにおいて、今、不快に思っていること」を書き出すワークです。
まあ、皆さん、同じようなことを書きますよ。
特に、代理店ではなく一社専属の人の場合は。
そこに必ず出てくるのが「ミーティングが長すぎる」「時間の無駄」「くだらない」・・・。
事務所に居ると「外に出て人と会え」という「キャッチセールス以下の指導」をするのに、その同じ人が、無為な会議でセールスの時間を奪う・・・ホント、くだらないですよ。
しかも、上記の引用は、アメリカの会社の会議についての調査結果ですが、日本の会議の場合は、アメリカの会議よりもはるかに「くだらない」のです。
これは、山本七平さん(「山本七平賞」という賞もある有名な評論家)の名著「空気の研究」を読むとよく分かるのですが、日本の会議の場合は、「議論の内容」よりも、はるかに「その場の空気」の方が優先されるからなのです。
日本人ならよく分かるよね。
会議に出席していたメンバー数人で、夜、飲みに行くと、誰かが「今日の会議・・・おかしいよな!」と言い出す。そうするとみんなが一斉に「何なんだよ、あの決定は!」「ふざけるなよ」と言い出すのに・・・会議の席では誰もそれを口にしない。
それは、「場の空気にそぐわないから」。
空気にそぐわないことを言い出すのは、日本においては「禁忌」なのです。
まあ、山本先生じゃないから、この話はこれ以上は突っ込まないけれども、上記引用文の後に、こんな言葉が出てきます。
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・・・「会議の時間は、必要な創造性や協力体制、チームの積極的な参加を実現するために支払う“分化税”だ」という議論もありますが、この考えの根拠となる証拠はほとんどありません。
最終的に、時間管理はいつかマーケティングに反映され、説明責任を果たさなければなりません。
会議が目立った変化をもたらすことを示す(財務的な)証拠はあるのでしょうか?
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受講生ならすぐに分かるだろうけれども、未受講の方だと、何を言っているのか、そして私が何を言いたいのかが分かりにくいよね。
ビジネスには「ビジネス指標」というものが必要で、それを改善することによってのみ、利益を増やすことが可能になります。
私たち生保セールスの場合、幸いなことに、ビジネス指標は1つしかありません。
それは「時間あたり売り上げ」です。
つまり、生保セールスであるあなたが、「ワケワカラン修行」ではなく、「普通のビジネス」を行おうとするのであれば、まずは自分の「時間あたり売り上げ」=「時給」を算出することが必要になります。
上記の「時間管理はいつかマーケティングに反映され、説明責任を果たさなければなりません」という言葉は、そのことを言っているのですよ。
朝礼やミーティングが「必要だ」「有益だ」と言うのであれば、「財務的な証拠を示して、数字でそれを説明しろよ。会社にはその責任があるのだから」ということなのです。
まあ・・・出来るわけ、ないわな~。
だって、「ビジネス指標」という概念すらない、「ワケワカラン修行」の世界なのだから。
だから、あなたも「朝礼」や「ミーティング」の被害者になっちゃダメなのよ。
イヤ、何も「朝礼に行くな」と言っているワケではないですよ。
でも、実際の話、「ムダな時間」を減らす工夫は、誰にだってできるのだからね。
例えば、「毎日朝礼がある」という「極めて特殊な会社」に所属しちゃっているのなら、「週2回の業務連絡タイム」しかない「普通の会社」に移籍すればイイだけのこと。
とにかく、利益を増やすためには、「ビジネス指標の改善」しかないのです。
その唯一のビジネス指標が「時間あたり売り上げ」であるのならば、会議や移動時間などの「ムダな時間」を減らすことが、直接的に「利益の増大」につながるのです。
念のために言っておきますが、もちろん「活動量」を増やせば、「時間あたり売り上げ」はどんどん低下して行きますよ。
こんなことは、小学生だってわかることですよね。
以上。