大学時代の大親友に小川君という人がいます。
彼は、ホント「天才」!
一応、名の知れた大学に入ったけれども、入ってすぐに「バカばっかりじゃん」と思う一方、「さすがに頭がいいヤツがいるものだ」と思ったのが小川君です。そう思えたのはたった3人だけ。
この小川君の座右の銘が「明日できることは、今日しない」。
今でも見事にそういう人生を送っています。
10カ月ほど前から、手帳を一切使わなくなってしまいました。
ちゃんとできていたかどうかはともかく、去年までは「7つの習慣」の表に沿って「やること」を書き出していたし、今年のはじめは、その日本人向け言い換えである「原田メソッド」でスケジュール管理&やること管理をしていましたが……管理どころか、書くことさえやめてしまいました。
それはおそらく、あまり良いことではないと、今、書きながら思っているのですが、でも、「やることリスト」を書き出していた頃だって、前の週とほとんど同じ「やること」を、次の週の「やること」に書いていました。
書けば書くほど、その数は増えるばかり……。
この状況に1つの解決策を与えてくれたのは、やはりここでもダン・ケネディで、彼のニュースレターの中に「先送りの技術」について書いてありました。
一度にできることは限られているのだから、きちんと「先送り」しなければならない……ということ。
まさに「明日できることは、今日しない」です。
ただしもちろん「きちんと先送り」であって、先送りすることを決めて、それをいつやるかも決めて、決めた通りにしっかりとやることが前提です。
でも、それができれば苦労はない……。
……って、私は正直に言いますからね。
アホな指導者は、安易に「紹介をもらいましょう」って言うけど、「それができれば苦労はない」でしょ?
お前は、紹介が貰えずに、セールスじゃ食えなくなったから、会社を移って指導者ヅラしているだけだろ?
「だったらお前が行って、紹介もらってくれよ」って言ったって、自分ではできるはずがないから「それはあなたの仕事です」……。
「死ね!」としか言葉が思い浮かびません。
話を戻して……。
毎週毎週、「やることリスト」に出てきてしまう項目は、「今年、1回も来ていない服」と同様、ある程度は捨てちゃわないと、収納しきれなくなります。
パンパンになっちゃうと、ストレスが溜まりますからね。
同時に、「今年は着なかったけど、必ず着る時が来る」と思える服は、衣替えの時にも捨てずに、衣装ケースに入れておく。
これが「先送り」。
では、どんな項目を「捨てちゃう」あるいは「先送り」しても良いかと言うと、「苦痛の除去につながらないこと」。
あくまで「苦痛」レベルですよ。
「部屋が散らかっていて、いまいちスッキリしないけど、まあ、苦痛って程じゃないから・・・明日でもいいや」
これが「先送り」。
「英語を勉強しようと思っていたこともあったけど、2年経っても始められないのだから、所詮は無理なんだな。やめちゃおう」が「捨てちゃう」。
どっちも「苦痛の除去」ってほどじゃない。
でも、誰でも歯医者は嫌いだけど、歯が痛くなったら歯医者に行く。
それは「苦痛」だから。
放置しておけば、毎日苦痛に耐えなければならないし、どんどん悪化する。
そういうことは、先送りしないですぐにやった方が、幸せの量が増えるのは間違いありません。
肉体的な痛みと同じように、人間は知性ある生き物だから、精神的な苦痛もたくさんある。日々の生活においては、はるかにこっちの方が多いしね。
生保セールスの場合だと、
「ミーティングのたびに、売れていないことをネチネチと言われる」
「奥さんから『もうセールスの仕事、やめてよ!』と懇願される」
「借金の額が増えていることを確認する」
「家を出たものの行くところがなく、月末の給与明細の金額を想像すると暗澹たる気持ちになる」
「公共料金が残高不足で引き落とし不能であったことを知る」
なんてのは、明らかな「苦痛」ですよね。
こういうことは虫歯と同じで、苦痛は絶えないし、放置すればするほどに痛みは増し、状況は悪化する。
だから、「先送り」なんてのはもってのほかで、すぐに解決しなければなりません。
アインシュタインが「同じ方法を繰り返して、違う結果を求めるのは、狂人のやることだ」と言ったように、今までのやり方が「売れない方法」だから、こうした苦痛を味わうハメになっているのですよ。
だったらすぐに「違う方法」・・・生保セールスの場合はとってもわかりやすくて「真逆の方法」・・・でセールスを行わなければならない。
そうしないと、どこまで行っても苦痛を味わうし、苦痛はどんどん大きくなるのです。
会社の「果てしなく売れない教え」とは真逆の、「理論に沿った正しい方法」を知らなかったら、決して苦痛は取り除けません。
それを「先送り」しちゃうのは・・・自殺願望みたいなものですからね。
そこんとこ、しっかりと認識して下さいね。