売れない理由

先日、セミナーの話の中にも多々登場するこの人がお店に来てくれました。
ジョニーちゃんです。

コンサートの帰りに来てくれたのですが、何と、しばらくすると、そのバンドのリーダーがご来店！
たまたま店に来ていた、やはりそのコンサート帰りの青年が驚愕し、パニック状態に陥った挙句、感激で涙を流していました。

そりゃ、驚きますよね。
つい２時間前に客席から遠くに見ていた憧れのアーティストが、いきなりお店に入ってきて、狭～い店の、すぐ近くの席に座ったら。

青年、「ホント、すごいお店ですね！」と言ってくれましたが、店じゃなくて、ジョニーちゃんがスゴイのです。

そのジョニーちゃんの一言、とっても良かったですよ。
「いや～、ホント、この仕事に変わってよかったですよ。だって、昔は単なる憧れだった人たちと、一緒に飲めるようになったんですから。・・・当時なら考えられないっスよ」

そう、腐ったメガバンクなんぞで、汲々として何十年かを過ごすのとは、雲泥の差ですよ。


でも、そんな素晴らしい商売なのに、売れなくて汲々としちゃっている人が大部分・・・
とっても残念なことだと思うから、一生懸命「１日で一気に売れるようになる12時間セミナー」をやっているのです。

で、このセミナーを始めてもう３年以上になりますから、「売れない原因」もほぼ分かって来ました。
200人近くの人と、10時間以上顔をつき合わせて話をしていれば、そりゃわかりますよ。

アメリカの大手調査会社の調査で、
「破綻する小規模ビジネスの約90％は、経営者の圧倒的スキル不足である」
という結果があるそうですが、生命保険営業の93％が36ヶ月以内に廃業・退職するという実情と、まさに一致しています。

そう。
ほとんどの場合、残念ながら「圧倒的スキル不足」なんですよ。

では、そうなってしまう原因はどこにあるのか？

私、セミナーの内容とレジュメを毎回更新していますが、どんどん内容が増えて、前回は10時間では収まらず、11時間半喋ってしまいました。
喋る内容がここまで増えたのは、「え～っ、こんなことも教わってないの～！！！」が、ものすご～くたくさんあったからです。
私としては、当然分かっているもの、会社で教わっているものと思っていたことを、全～然教わっていない・・・受講生の後追い調査をしたら、そういうことがたくさん出てきて、「これも喋らなきゃ、あれも喋らなきゃ」で、どんどん喋る量が増えてしまったのです。

ある意味、これが「１日で一気に売れるようになる12時間セミナー」を開始した最大の理由なのですが、それにしても、これほどまでに「すべての会社」が、基本的なことを何も〜〜〜教えていないという実情に、今、改めて驚いている状態なのです。
教えられないなら採用するなよ！・・と思います。

で、断片だけを、それらしく教えるんですよね。

例えば、「ヒヤリングをきちんとすれば売れる」なんて馬鹿なことを言う・・・。
それだけで売れるはずがないじゃないですか！
ヒヤリングなんて、たくさんある要素の一つでしかないし、しかもサブの要素でしかありません。
どっちにしたって、トータルなスキルを身に付けなかったら売れないんですよ。
それを、トータルに教えられないから、それらしく聞こえる断片だけ教えて、アホアホなことを偉そうに言う・・・。

だったらお前、ヒヤリングだけで売ってみろよ！・・と言いたいです。

「ヒヤリングをきちんとすれば売れる」
「ライフプランを提示すれば売れる」
「保障の必要性を伝えれば売れる」

それはすべて断片！
それだけで売れるはずがありません！
そんな程度で売れるなら、廃業する人なんていませんよ！

テレアポも飛び込みも同様。
それは手法でしかありません。
しかも無辜の人に迷惑をかける「悪行」でしかありません。

ましてや、

「愛を語れ」だの、
「使命感」だの、
「真心」だの・・・

何言っちゃってんの？
それでどんだけのセールスさんと契約者が迷惑してんだ！！・・ってことでしょ？

折角こんな素晴らしい仕事に就いたのなら、ジョニーちゃんみたいに、「ホント、良かったですよ！」って言えるようになりたいじゃないですか。
そのためには、断片じゃダメ。
そこまで甘くはないですよ。

売るためには、最低限、「トータルなスキル」が必要なのです。