「本物の情報」を武器にする

生命保険営業の本質!

 日曜日だけは、地上波のテレビを見ることがあります。

 午前中に将棋のNHK杯があって、夕方からゴルフの最終日がある。
 その他にも、見たいスポーツをやっていれば見るしね。
 さらに昨日は大相撲の千秋楽だった・・・。

 今場所は、友風、照強、炎鵬、遠藤・・・三賞力士たちが面白かったな~。
 ご贔屓力士の嘉風くんは休場しちゃったけど、阿炎は三役で勝ち越したし、阿炎は優勝した鶴竜の付き人をやっていたそうだから、二重に嬉しいことでしょう。そして、千秋楽の一番で勝ったけれども・・・きっと「新たな決意」があったことだと思います。

 相撲の後は、もちろんサザエさんだの、ちびまる子だの、笑点だのといった番組を見るなんてことはいたしません。7時まではテレビを消して、7時から「ジャンクスポーツ」を見ます。
 まあ、「勝負の世界」の関連番組だけを見ているということです。

 ところが昨日は、参院選だったから、ジャンクスポーツが終わったら選挙の特番が始まった。
 がっかりする結果が出るのはわかっているけど、ネタになればと思って垂れ流しにしておいたら・・・案の定、3つほどのネタが拾えました。

 選挙特番の中でもあったけど、報道番組でよくある「街頭アンケート」。
 あれ、見るたびに「くだらね~な~」と思います。
 ああいうのは「作られた情報」だからね。「世の中の意見は、こうなのか~」なんて思っちゃったら、ただの間抜けな人ですよ。

 テレビ局側の「これをテーマにしたい(主張したいワケではない)」があらかじめあって、尺(長さ)も決まってる。だから、それに合致するアンケートが時間分撮影できたらおしまい。
 ただし、「テレビ映え」は必要だから、テーマに合致した意見が出ても、あまりにも面白くないものは使えない。だから、新橋駅前の酔っぱらいや、巣鴨地蔵尊のジジババがよく出てくる・・・ってこと。
 「うどん屋なのにハンバーグ」の取材で、私のインタビューがテロップ付きでしっかり使われたのは、そういうことなのですよ。

 メディアを通じて一般に伝えられる情報のほとんどは、客観的な事実ではなく、メディア側の都合で「作られたもの」です。
 さらには、チョコレート業界が「バレンタインデー」を広めたように、「〇〇の番組で取り上げられると、翌日、スーパーからその商品がなくなる(売り切れる)」みたいなケースもある。そうなると企業は「パブリシティ活動」を必死に行うわけですよ。つまり、その情報は、企業とメディアの都合で「作られたもの」ということ。

 そして今は、さらに厄介なことに、誰もがSNSで自由に意見を「広める」ことができるようになった。
 そうした膨大な数の意見のほとんどすべては、単なる「素人の私見」だからね。
 でも、拡散されることもあれば、逆に炎上しちゃうこともある。

 つまり、今は「事実」「ニュース」「意見」「情報」「フィクション」「プロパガンダ」の境目が非常に曖昧になっているということ。
 それが、「暇つぶしのテレビ視聴」や「暇つぶしのネットサーフィン」であり、かつ、身柄を拘束されれば給料をもらえる会社員ならば、「なるほどね~」と受け入れても構わないですよ。
 でも、事業主がそんなものを安易に受け入れたり、振り回されたりしていたら・・・そりゃ、倒産するわな~。

 あなたは、事業主としてビジネスをやっているのだから、受け入れる情報は「根拠のある、正しい情報」でなければなりません。
 例えば、近所の売れてない商店の店主から、「今、葱が話題になってるんだってよ。知ってた?」なんて言われて、それを真に受けて葱ばっかり大量に仕入れちゃう八百屋なんてのがいたら・・・明らかにヤバイよね。

 でも、あなたが仕事関係で日々耳にする情報って、「今、葱が話題になってる」と同じレベルでしょ?
 「なぜ?」って聞いて、その「なぜなら」が納得できなかったら、そんな情報を受け入れちゃダメなのよ。
 典型が「活動量」。そもそも実体がない言葉なのだから、「なぜ活動量なの?」って聞いても、マトモな答えが返ってくるはずがない。
 対して私は、「なぜ活動量という言葉が不幸をもたらすの?」という問いに対して、理路整然と200ページの本を書くことができる(現在、執筆中)。その本を読んで「なるほど!」と思った人だけが、受け入れて、幸せになればいい。
 
 「ちゃんと商品説明すれば売れる」「サンキューレター、出した方がイイぞ」「派手な服装だと嫌われる」「高級車に乗って行くと嫌われる」「指さすのではなく、手のひらを上にしてさし示せ」・・・どれも「なぜ?」って聞いてみなよ。絶対に答えなんて返って来ないから。
 そりゃそうですよ。
 だって、全部、「真逆なんだよ! 完全に間違っている!」なんだもん。

 最近、セミナーでいつも聞くんですよ。
 「指さすのではなく、手のひらを上にしてさし示せ」のポーズを取って、「こうやれって言われてない?」って。
 そうすると、大半の受講生が「ウンウン」と頷く。

 で、激怒するのです。
 「オレ、究明したいのよ。一体いつから、どこのどいつが、そういうガイキチなことを偉そうに言い出したのかを。何なんだろうね? 完~全な、ただのガイキチのやり方。ホント、ムカつくよ!」って。
 しかもこのガイキチ所作は、始末が悪い。「なぜ?」って聞くと「指でさし示すのは失礼だから」という「それらしい理由」が帰って来ちゃう!

 完~~~全に間違ってますからね、そんな所作も、ガイキチな理由も。
 ただ「それらしい」というだけのこと。
 新橋駅前の酔っ払ったサラリーマンの意見のようなものなのです。


 事業主であるあなたは、理論に基づく根拠のある「正しい情報」のみを受け入れなければなりません。
 「正しい情報」は武器にあります。
 一方、「根拠なき、それらしい情報」は、あなたのビジネスを破綻に追い込みます。
 その代表が「活動量」。

 あなたが、事業主として、あなたのビジネスを発展させたいのなら、「正しい情報」と「弊害をもたらす情報」をはっきりと区別できるようになる必要があるのです。