生命保険営業「断られるのは絶対にイヤ!」

生命保険営業の本質!

7年ほど前に、国内生保のセールスの人に、こんな質問をされたことがあります。
「三洞さんみたいに強く言えない人の場合、どうしたらイイのでしょうか?」

私、意味が分からなくて、「どういうこと?」って聞き返しました。そうしたら、「私、図々しくないから・・」みたいなことを言うのです。

少々憤慨して、「オレが図々しいと思ってるの?」と聞いたら、
「だって、私、断られるのが怖いから・・。三洞さんやジョニーさんは、怖がらずにどんどん言えるんでしょ?」なんて言うんですよ。
私やジョニーちゃんは、断られても何とも思わない性格だから、図々しく保険の話をしていると勘違いしているのです。

とんでもないですよ!

「じゃあ、キミはどうやって営業してるの?」と聞いたら、昼休みに会社を訪問してメシや休憩の邪魔したり、商店に飛び込みをしていると言うから、「キミの方がはるかに図々しいよ。オレ、絶対にそんなこと、できないもん。俺やジョニーちゃんは、無茶苦茶ナイーブなんだよ」と言ったら、キョトンとしていました。
アホ過ぎて、もちろんそれ以上は話は進みませんでした。

今でも覚えてます。
20年前の9月4日のことを。
9月1日から販売を開始し、この日、初めて友達以外の人に保険の話をしました。
・・そして、初めて断られました。

もう、激怒&くじけまくりですよ。

まずは心の中で相手に対して怒りまくりました。
「テメー、誰に対して何言ってんのかわかってんのか! このオレ様がわざわざ来てやってるのに、ふざけやがって~~~! このクサレバカがっ!」

次は帰途、自分に対して怒りまくりました。
「何やってんだ! 何を断られてんだよ! プロになったんだろ、オレは! 素人みたいなこと、やってんじゃね~よ」

もはや仕事をする気にはなれませんから、そのまま家に帰りましたよ。
そんな精神状況では、酒を飲むしかありません。
酔って、寝ちゃいました。

でも、眠れなかったです。
眠れないどころか、本当に布団の中で泣きました。
「何でオレがこんな思いをしなきゃならないんだよ!」と、顔をクシャクシャにして、涙、流しましたよ。

翌日から3日間、家から一歩も出ませんでした。
何をしていたかって?
もう断られるのは絶~~~対にイヤだから、「絶対に断られないようになろう」と思って、どうすべきかを考えていたのです。

何が悪かったのか?
どの言葉が拙かったのか?
何と言えばイイのか?
どうすれば、どうなれば断られなくなるのか?

当然ですよ。
何がイヤって、「話を聞いていただけませんか?」って言って、「結構です」って言われちゃうのが一番イヤなのだから。
だから、「絶~~~対にそう言われないようになろう」って思った!
当然でしょ?
だって、本当にイヤだもん。

3日間ものすごく真剣に考えて、その結果、どうすべきかの方針が立ったし、どうなればイイかについてもはっきり方向性が見えました。
「話を聞いていただけませんか?」に類した言葉を使うのもやめました。
ダメな言葉だと気付いたので、別の言葉に置き換えました。

おかげで、滅多に断られなくなりました。
7年後からは、ほとんど断られなくなりました。

それは「断られるのは絶~~~対にイヤ」だと思ったからだし、「断られないことが当然」を前提に考えて仕事をしたからだし、それを20年以上も考え続けたからです。

だから、本当に腹が立つんですよ。
「断られてナンボ」とか「断られてもくじけるな」とか「数打ちゃ当たる」とか「何度も提案しろ」とかいった、本当に本当にクダラナくて、バカで、腐った言葉と、それを口にするヤツが!
スウ3がよく「マインドセット」って言いますけど、「断られないことが前提」で仕事をするのと、「断られてナンボ」が前提で仕事をするのとでは、半年経ったらものすごい実力の差が生じちゃいますよ。


楽しく売り続けたいのなら、そうした「腐った考え」や「あなたを売れなくする悪魔の言葉」は、頭の中から綺麗さっぱり払拭して、消毒する必要があるのです。