昨日、レジュメの更新作業の中、カイロプラクティクスに行きました。
一昨日のメルマガの「おわりに」にも書きましたが、左の首筋に時折チクチク
と痛みが走るので、絶好のタイミングです。
施療してもらって、帰宅してレジュメの作業をず~っとやって、夜になって気
付きました。
「痛みもダルさも全~~~然消えちゃった!」
さすがです。
プロのお仕事です!
何年か前にもカイロに通っていたことがあったのですが、大違い。
当時は私の中に比較対象がなかったから、「どこも変わらんだろ」ぐらいに思って月イチで通っていましたが・・今になってみれば大失敗です。
例えば、筋肉だかツボだかわかんないけど、刺激を与える「ガチン!」って鳴る器具があるんですよ。
今通っているカイロの先生は、それを使うのは時折で、その箇所を手でなでたり押したりしながら、狙い定めてゆっくりと「がっっちん♪」といった感じでやってくれる。
ところが以前通っていたところでは、もう、いつも同じ手順で、同じようなところ(首筋一帯)に、メクラメッポウって感じで、何度も「ガチンガチンガチンガチン!」ってやる。
今の先生は、足の裏をチョイチョイって触ったと思ったら、頭のてっぺんをちょっと触って確認して、また足に戻ってクイクイッってやって・・いかにも「調整中」って感じですが、かつての先生は、もう「グリグリ、ガチンガチン、グリグリ、ガチンガチン」で、「工事中」って感じ。
私はもちろん専門家じゃないから詳しいことはわからないけど、でも、前に通っていたカイロは、今となっては「プロじゃネ~よな、あんなの」としか思えなくなっちゃってます。
で、話は突然変わるようですが、小さい頃のことで、よく覚えていることがあるんですよ。
一つは、寿司屋のカウンターの椅子に膝立ちになって、職人の仕事をず~っと見ていた風景。
もう一つは、大工さんの仕事を、コンクリート塀のてっぺんに座って、ず~っと眺めていた風景。
そりゃ、覚えていることはたくさんありますけど、その時の様子を、自分を含めて外から画像で見ているような感じで覚えているのは、この2つのシーンなのです。
プロの仕事ってのは、子供であっても、見ていて飽きない、興味深くて美しいものですよね。
考えてみれば、小さい頃って、プロの仕事を間近に見る機会って、そうそうなかったでしょうから、だからこの2つのシーンをよく覚えているのかもしれません。
さて、私たちだってプロですからね。
内的には、「考え始めちゃったらキリがない」ってくらいに、頭の中に知識やアイデアのストックが渦巻いてなきゃならない。
それと同時に、外的には、見ていて飽きない、惚れぼれするような姿と手さばきで仕事ができなきゃならない。
外的には・・って、見てるのは目の前に座ってるお客様ですからね。
そのシーン、むちゃくちゃ大切に決まってます。
そこであなた、「うわ~っ、プロだな~!」って思わせること、できてます?
できてなかったら、それはプロとは呼べません。
でも、9割はプロとは呼べないような仕事しか、見せられない。
だから、その「プロじゃない9割」が廃業してしまうのです。
では、私たちの仕事における、プロと素人の境目って、どこにあるの?
要素は3つです。
まずは「見た目」。
普通のサラリーマン、OLってのは、世間の人は「プロ」という目では見ないんですよ。単なる「お仕事してる人」なのです。
・・あなた、見た目が普通のサラリーマン、OLになっちゃってません?
金融業らしい格好して、「話を聞いて下さい」って言う・・これ、言い換えれば、「地味で安いスーツ着た、その他大勢の目立たないサラリーマンの一人が、『仕事させて下さい』って頼みに来た」ですよ。
「結構です。私はプロから買いたいのです」・・・
次に「言葉」。
プロだったら到底使わない言葉を使っちゃったら、その瞬間、相手はあなたをプロだと認めません。
例えば「一緒に考えましょう」なんて言っちゃっう・・・
これ、寿司職人が「楽しいですよ、あなたも握りませんか? 一緒に握って食べましょうよ」って言ってるようなものですよ。
生きのイイ魚が、流れるような手さばきで刺身になって、美しく盛りつけられて出て来るから、「うわ~っ、おいしそう~!」ってなるんですよ。
その途中で、板前さんが「どうします? こっちから切りますか? 盛り付けはどうします?」なんて聞かないでしょ?
「結構です。私はプロが握った寿司を食いに来たのです」・・・
最後に「喋り」。
流れるように、立て板に水で喋って演じて、最後に大見栄切るのを眼前に見るから、観客は拍手喝采して、「いよっ、三洞っ!」って掛け声が出るんですよ。
喋りに関しては、ホント、いつも思います。
ほとんどの人が「あきれるほどヘタ」ですよ。
「よくそれで、今まで契約取れたね!」って驚く場合が大半。
「もう結構です。他の役者の芝居を見に行きます」・・・
究極のところ、目の前にいるお客様から見える、私たちのプロとしてのスキルは「何着て、何喋る」しかありません。
それが、見ていて飽きないレベル、感心するレベル、惚れぼれするレベルでないと、プロとして食って行くことはできないのです。
だから、まずはそれをしっかりと身に付ける・・これがスタートラインですからね。
・・でも、それを教えられる「プロレベルの指導者」って・・・ほとんどいないだろうからな~。
だから、9割が辞めちゃうんですよね。