百田尚樹さんの本、読みます?
私、何年か前に一気読みして、すげ~な~と思いました。
「永遠のゼロ」「海賊と呼ばれた男」なんかが有名ですが、「風の中のマリア」という本を読んだ時には、「この人、ホントすごい!」と思いました。
セミナーでは「月に1冊のビジネス書、2冊の小説は必要最低限の読書量」と言っていますが、興味があれば読んでみてください。
「風の中のマリア」百田尚樹
この本を読んで、どこがすごいかと思ったかと言うと、スズメバチが主人公だということ。
特攻隊員書いて、石油商を書いて、ボクサー書いて、今度はスズメバチかよ!・・ですよ。
この本を読むと、スズメバチの巣の中の様子や役割がわかりますが、その時、「アリの巣の話」を思い出しました。
アリにも役割があって「働きアリ」というのがいますよね。
で、アリの研究をしている昆虫学者が見ていると、働きアリとは言っても、どう見てもあんまり働いていないアリがたくさんいる。ちゃんと働いているのは2割程度。
そこで、この2割の「働いている働きアリ」だけを集めて1つの巣を作らせると・・・やっぱり2割しか働かない。
つまりは、働いていないように見えるアリにもちゃんと役割があって、それで1つの巣が成立する・・・ということになります。
ここまで書いて、イイ加減なことを書いてはいけないから(昆虫学のメルマガじゃないから、少々記憶違いがあっても別に構わないけど)、確認のためにウィキってみたら・・・合っていました。
「働きアリの法則」とも呼ばれているようです。別名「2ー6ー2の法則」とも言われ、何と「パレードの法則の亜種」とも書かれています。
「パレードの法則」・・80:20の法則と呼ばれ、今は本来の意味から離れて、ビジネスの分野で多用されていますが、しかし「不変&普遍の法則」です。
事例としてはこんな感じ。
●売上の8割は全顧客の2割が生み出している。
●商品の売上の8割は、全銘柄のうちの2割で生み出している。
●売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
●仕事の成果の8割は、仕事時間全体の2割で生み出している。
●故障の8割は、全部品の2割に原因がある。
さて、ここで考えるべきは
「売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している」
という事実です。
普通の会社は、アリの巣と同じで、営業だけではなく総務や経理などたくさんの内勤職がいる。
営業の中にも、管理職や営業事務やアシスタントがいる。さらには、まだ売上に直結しない新人さんや、全然使えない「無駄メシ食い」もいて(必ず2割程度存在する。これが「2ー6ー2の法則」)、その結果、「2割の営業担当者が、会社の全売上の8割を生み出す」ということになるのです。
会社なら問題ないのですよ。アリの巣と同じで、それぞれの役割があって、その利益を年功序列で分け合って、食って行けるから。
これがサラリーマンの世界。
でも、私たちはサラリーマンじゃない。
起業家で、個人事業主で、歩合制のセールスパーソンです。
この場合も、「2割の『売れる組』の人が、会社の全契約の8割を産み出している」という「事実」がある・・・。
ということは、「残りの8割の『売れない組』の人は、会社が支払うすべての報酬の2割を分け合う」ことになります。
それでは到底食っていけないから、8割の人は必然的に廃業に至るけど、その他に、本社の人間や一般社員や、何の教育もできない支社長や所長が、「楽に食って行けるだけの報酬」を受け取るから、8割では済まなくて、結局3年以内に93%程度が廃業する・・という「法則」に当てはまってしまうのです。
つまりは「80%組」に入っちゃったら、絶対に食っては行けないのですよ。
でも、80%組に入るのはとても簡単。
「会社が言うことを真に受け、実践してしまう」ことによって、間違いなく80%組に入れます。
そして・・・間違いなく廃業です。
でも、幸いなことに、80%組に入ってしまうことを回避し、20%組に入る方法も、とっても簡単で明快です。
それは「会社が言うことと真逆をやる」こと。
こう書くと、セミナーを受けていない人たちは、間違いなく「そうは言っても・・・」(セミナーでは「絶対の禁句」だと言っている)「そこまでは無理」なんて感覚を抱いちゃう・・・。
そんなあなたは、すでに廃業組です。
真逆をやらなかったら、80%組に入っちゃうのにね~。
素晴らしい言葉なので、何度でも引用しますよ。
慈愛溢れる言葉を綴る、世界的思想家アール・ナイチンゲールの言葉です。
「もし、何かをしようとして、それを完遂する方法どころかスタートする方法すら思いつかず、情報もなく、ローカルモデルもメンターもいないのなら、それをやっている人々の中に自分を置き、彼らがやっていることはすべてやらないこと。特に全員が同意してやっていることはやらないこと」
これこそまさに「80%組からの脱出方法」ですよ。
そう、会社が言うことは決して「やらないこと!」、そして真逆をやればイイのです。
会社が「何度も会え」と言うのなら、それは「絶対に間違い」なのだから、「1回か2回しか会わない」と決める。
会社が「時間をかけろ」と言うのなら、それは「絶対に間違い」なのだから「アプローチは5分、プレゼンは20分で終わらせる」と決める。
その他にもたくさんたくさんありますよ。
●「たくさん説明しろ」→「説明しない!」
●「保全は大切」→「保全は極力やらない!」
●「電話しろ」→「電話しないし、電話にも出ない!」
●「たくさん提案しろ」→「1つしか提案しない!」
●「外に出ろ!」「足を使え」「訪問しろ」→「部屋から出ない!」
●「お客様は神様」→「オレ様が神様!」
●「活動量だ」→「思考量だ!」
●「気合いと根性」→「理論と検証!」
●「頑張れ」→「お前こそ頑張れよ!」
●「使命」→「手段!」
●「愛」→「金!」
などなど。
上記のような話を聞いても、セミナー受講生なら「そうなんだよ!」としか思わない。そうなって初めて「20%組」に入ることができる。
でも、80%組の人は、こう思うのです。
「極端すぎるよ」「冗談でしょ?」・・・
その結果がどうなるかは・・・書くまでもありませんね。