頑張らない1年

あなたを売れなくする「間違った教え」

 今、とってもベタな本を読んでいます。
 こちら。

☆「人生を変える80対20の法則」リチャード・コッチ
 
 「今さら?」かもしれないけれども(笑)、やっぱ、素晴らしい本です。
 ちょっと読んだだけで、たくさんの重要なこと(オレのビジネスの欠陥!)に気付くことができたからね。

 一応、言っておきます。
 「80対20の法則」(パレードの法則)とは、生保セールスにとって分かりやすく言うと「売り上げ上位の20%が、全社の売り上げの80%をあげる」ということ。

 セミナーで言っているのは、「あなたの周囲の80%が『売れない80%組』。この80%の人たちの言動に汚染されてはいけないよ」ということなのだけれども……それだけではなく、ビジネスや人生のあらゆる局面で意識するべき法則なのよ。

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 で、なぜこんなことを書こうと思ったのかと言うと、年末年始に「2023年の目標!」のようなものを立てる人もいると思うのです。
 そういう人に、やった後で「それ、違うぜ?」とか「やめた方がイイよ」になってしまうのは避けたいからね。
 だから、事前に伝えておこうと思ったのです。

 まず、受講生の場合は、常に「ありたい姿」という正しい目標設定ができているから、問題はありません。
 だから、「目標」を設定するのではなく「予定」を立てればイイ。
 「頑張る」のような曖昧な要素は排除して、数字や具体的なプロモーションを「予定」する。
 例えば「3月から毎月セミナーをやって、そこからの収入が600万」のように。

 その上で。
 正しい本には……どんな本を読んでも、「完全に間違った会社の教え」とは真逆のことが書いてあるのです。
 この本にも、「80対20の法則は、何をすべきか教えてくれる」という書き出しの後……こんなことが書かれています。

●努力の平均水準を上げるのではなく、努力を1点に集中する。

●一番得意とすること、一番楽しいと思うことだけをやる。

●頭を冷やして仕事量を減らし、80対20の法則に則った数少ないゴールを見極め、それに照準を合わせる。

 「活動量」とは真逆だよね。
 同時に「人に嫌われる、自分がイヤなことでも、我慢してたくさんやる」という「会社の教え」とも真逆です。
 さらに。

●決められたコースを走るのではなく、近道を探す。

●最小の努力で、人生の主導権を得る。

●重要な分野ではすべて、努力の20%が結果の80%につながるように調整する。

 常に「もっと、もっと!」とは真逆だよね。
 「もっと」とか「頑張る」とかは、掛け声でしかないのよ。
 今は「そういうことをやると、不幸になるよ」ということが脳科学的に証明されてるのだから、そっちの方向に行ってはいけないのです。

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 アール・ナイチンゲールは、「特に、みんなが同意してやっていることは、決してやらないこと!」と言いました。
 「活動量」なる実体なきウスラバカな言葉に、みんなが同意しちゃっているのだから、活動量型セールスは「決してやってはいけないこと」なのです。

 アインシュタインは、「失敗した方法を繰り返すのは、狂人の振る舞いだ」と言いました。
 断られた方法をくじけずに繰り返すのは、狂人の振る舞いなのです。

 私はいつも「普通に考えようね」と言っています。
 嫌われることばかりをやるから、保険屋は嫌われるのです。
 それを「我慢して」「たくさん」やったって、失敗を繰り返すだけなのです。
 それだけではなく、世の中の不幸が増えるだけなのです。


 だから、目標設定のようなことをする際には、「頑張る」という意識を排除するべきなのよ。
 正しい教えには、「一番得意とすること、一番楽しいと思うことだけをやる」「仕事量を減らし」「近道を探す」「最小の努力で」といった言葉しか出て来ません。
 こうした言葉は「頑張る」や「我慢して」とは真逆です。

 正しい目標とは「頑張らずに、儲かる」の延長線上にある。
 だからあなたも、「2023年は、頑張らない1年にする」と思ってください。
 それが「正しい」のだからね。