いきなり「ワカンナイ人にはワカンナイ」の話になっちゃうけど、マーケティング・レターに、かなり画期的な見解を書いたのよ。
それは、「第2領域よりも、第3、第1領域の方が先!」。
ビジネスをやっているのに「7つの習慣」を読んでないなんて人は、ここで脱落してくれて結構なので、気にせず話を進めるけど、土曜も日曜も、そして今朝も、ものすごく仕事ができたし、同時に、ものすごく「お勉強」もできました。
なぜできたのかと言うと、「第1領域の行動が1つ減ったから」。
最初に「憎むべき」は、第3領域の行動。
まずはこいつらを駆逐してから、第1領域の行動を減らすことに着手する。
そうすると、飛躍的に利益は増えるのです。
でも……私のセミナーを受けていない人の「活動」、および、会社が日々強要する「こうすれば売れる」の教えは、すべて第3領域の行動なんだよね〜。
ホント、悲惨。
世界的バイブルに、「やっちゃダメ!」とはっきりと書いてあることを、会社はあなたに「やれ!」「増やせ!」と言う……。
そりゃ、93%が廃業に追い込まれるのも当然ですよ。
で、以上は前振り。
もっと分かりやすい話をしましょうね。
とっても上手く行っている経営者とコンサルタントの会話を見ていて思ったのだけれども……あなたもアルバイトをしたことがあるよね?
「バイトの経験はまったくない」という人って、ごくわずかしかいないと思います。
アルバイトに入ると、最初は、経営者や現場責任者や先輩が教えてくれますよ。
「あなたの仕事はこれ。手順はこう」って。
でも、もし「はい、じゃ、やってね」だけだったら、あなたは質問するはずです。「何を、どうやればイイのですか?」って。
今、週に2回ほど、パートの家政婦さんが来てくれますが、彼女も最初、こう質問しました。
「何からやったらイイですか?」って。
これ、何の問題もありません。
時間と労働力を提供して、時給を貰うために働くのだから。
でも、事業主が「何からやったらイイですか?」と質問したら、まともなコンサルタント(実は滅多に存在しないけど)ならば、「いや、逆に……どうなりたいの? それがわかんなかったら、コメントできないんだけど?」と言います。
私も同じです。
今は滅多になくなったけれども、かつては「どうすれば売れるようになりますか?」みたいな質問を、日々受けていました。
そこで、聞くのです。
意地悪とかじゃなくて、真意から。
「いや、売れるようになるって……いくら売りたいのよ?」
そこで出てくる答えは、大抵が「まあ、1000万くらいは……」。
ソニーの若い衆が多かったからね。それくらいの数字は言いますよ。
で、私はこう言う。
「それって、単に『なれたらイイな〜』だろ? そういう『夢見ちゃん』は、実現しないのよ」。
「ビジネスでやってるんだからさ〜、もっと具体的に言えよ。例えば、『月に50万はないと暮らして行けないから、まずは600万』みたいに。
1000万って言うなら、なぜ1200万って言わないの? 月に100なら1200万だろが。
1000万ってのは、漠然とした『夢見ちゃん』。1200万なら、『まともなビジネス目標』。だから、1000万って言うとほぼ実現しないけど、1200万って言った途端に、実現の可能性が一気に高くなるのよ」
こう言うと、「あ!」と気付く人が大半なのだけれども、そこでおしまいじゃないのです。
「でさ〜、600でも1200でもイイんだけど……それでお前、どうなりたいのよ?」
こう聞かれると、ほぼすべての人が「ポカ〜ん」とした顔になって、答えられない……。
でもね、事業主なのだから、これに答えられなかったらおかしいのよ。
起業したばかりの人だって、大抵は最初に「年収◯万円になって……」と言うけれども、その後にたくさんの言葉が続くのです。
例えば、社員を雇ってとか、事務所を借りてとか、家を建て替えてとか、毎年家族旅行に行ってとか……。
これが「普通の事業主」の姿であり、マインドなのよ。
まともなコンサルタントが「どうなりたいの? それがわかんなかったら、コメントできない」と言うように、私の「それでお前、どうなりたいのよ?」に答えられなかったら、「何からやったらイイですか?」と聞く、バイトやパートと一緒なの。
バイトレベルの感覚で起業しちゃったら……そりゃ、93%が廃業に至るわな〜。
しかも、会社は「バイトの指導者」よりもはるかにアホだから、「こうすれば売れる」と、果てしなく売れない方法をあなたに強要する。
それも仕方がないのです。
なぜなら、あなたにその指導をしているヤツらが、そもそも時給労働者なのだから。
起業家に対して、まともな指導なんて、できるはずがないのよ。
愛煙家の私が、「禁煙できる方法」を説いているのと一緒。
だから、「どうなりたいの?」という質問は、あなたが楽しく長く売り続けたいと思うのなら、最初に明らかにするべき、最も重要な質問なのですよ。
今日は「一粒万倍日」。
一粒の種を蒔くと、万倍になって返って来るという日。
この、たった1つの質問が、万人の役に立つことを願っています。