先日、店に元社員のミカちゃんが来ていて、女将や他の女性客と、最近の俳優さんの話で盛り上がっていました。
私は不案内なので(名前と顔が一致しない)みんなの会話を楽しく聞いていましたが、その内、鈴木亮平という人の話になったんだよね〜。
そうしたらミカちゃんが「花まんま、ものすごく良かった〜!」と言ったのです。
映画「花まんま」、あなた、見た?
見た人は「良かった〜」って言います。
それを聞くと私は「スゲ〜な〜」と思い、作者に畏敬の念を抱きます。
なぜなら、映画の原作「花まんま」(直木賞受賞作)の作者の朱川湊人という人は、大学時代の友人だから。
今でも店に遊びに来てくれます。
大学時代の飲み会の席では「何だよこのブヨブヨの腹はヨ〜」なんて言いながら腹パンチをしていたけれども、直木賞を受賞した後に店に来てくれた時にそのことを言ったら、彼がボソっとこう言いました。
「あの頃も、毎日書いていたんだよ」。
私、言葉が出ませんでした。
書き続けていたからこそ今がある……しばしの沈黙の後、「偉いよな〜」としか言えませんでした。
そして今日、1冊の小説を読み終えました。
仁志耕一郎という人の「闇抜け」という時代小説です。
この人は広告代理店時代の先輩。
保険の契約者でもあります。
LINEで「新刊が出ます」と教えてくれたので、すぐに買って読みました。
小説は純粋に面白くて、ほぼ一気に読み終えたけれども、巻末の「参考文献」と「解説」に痛く感動してしまいました。
まずは参考文献。
「アイヌ民族と日本人」「富山商人による領域経済内の売薬行商圏の構築」「薩摩藩密貿易を支えた北前船の航跡」といった難しそうな本が21冊も並んでいる……。
さらに「その他、インターネットサイトなどを参考にさせていただきました」。
読んでいる時も思ったけれども……江戸時代の富山の薬売りの実態とか、アイヌの待遇とか、薩摩藩の密貿易と北前船との関わりとか……「元々知ってた」なんてはずはないだろうからね。
そもそもアイヌと薩摩と富山って……離れ過ぎてるし(笑)。
かなり調べたのだろうな〜……とは読みながら思いましたが、参考文献としてズラ〜っと並んでいるのを見ると「どんだけ苦労して書き上げたんだ!」と思うばかりでした。
そして「解説」。
解説に感動するなんてことは滅多にないけれども……作者を知っているだけに、ものすごく感動してしまいました。
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……1994年に広告制作会社を起業するが、2002年に解散。一念発起して、本気で作家を目指し、新人賞に応募をしたり、出版社に作品を送り続けたが、受賞や出版には至らなかった。(中略)
作家を目指したとき、作者は妻に「絶対賞を取るから」と宣言したが、期限を2012年の1月までと約束させられる。(中略)
しかし期限が迫る。それまでは年に3〜4作品書いていたが、最後の年と決め1作に絞った。
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この部分を読んで、西田さん(作者の本名)から電話が掛かって来たことを思い出しました。
「五十田くん、本、出してるでしょ。ボクも本を書きたいので、どうやって出版になったのか、教えてくれない?」と聞かれたのです。
私は、西田さんが小説(ましてや時代小説)を書いているとは思いもしませんでした。
東京造形大学出身の画家&デザイナーなので、そういった本だと思ったのです。
その上で、私の出版のきっかけになったのは共通の知人(広告代理店の後輩)だったから、そのことを言い、「彼に連絡する方が、私の話よりもはるかに役に立ちますよ」とお伝えしました。
とにかく、2002年に一念発起して2012年まで10年間書き続けた……。
そして期限が迫った最後の年に1作と決め……結局2作を書き上げて、その2作が2つの新人賞の大賞を受賞するに至った……。
ホント、岡本(朱川湊人の本名)と同様、「偉いよな〜」としか言い様がありません。
ただただ感嘆と畏敬の念があるばかりです。
だから私も、還暦を過ぎましたが、今からそういう人になります。
今、2つ、新たにやろうと思っていることがあります。
1つに絞れよ!……になるかもしれませんが、その時はその時。
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クラウドファウンディングをやってもオンラインサロンをやっても『人が集まらない』と言う人もいる。
誰だって最初はそうだ。周りに『支援してくれ!』と頼んでも仕方ない。
最初は1人黙々と、自分がただハマることこそが大切なのだ。
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最後に、読んでくれている保険屋さんのあなたに向けて。
30年前、営業未経験の状態から「週3日の営業で全社員平均の売り上げを上げる」と決めて保険屋さんになった私は、保険を売るために外出するのは週に3日だけであっても、気付けばいつも「どうしたら保険が売れるか?」という思考にハマっていましたよ。
意識しなくても、自然にそうなっちゃうからね。
考え始めると、自然にそこに楽しく没入できたのです。
それが「こっち側の世界」。
こんな話を、1人黙々と書き続けて行こうと思っています。
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