話は短く、あっさりと

生命保険営業の本質!

 セミナーの受講生は900人を超えましたが、その中にほんの何人かの「純粋培養」の人がいます。

 純粋培養とは、保険屋さんになって間違った会社の教えを受ける前に私のセミナーに来た人。
 偉いよな〜。
 覚えているので一番古いのは、まだソニーにいて10年以上もエグゼを張っています。

 その次は、マネちえの理事をやっている長崎の倉橋だろうな〜。

☆マネちえ「NPO法人金銭教育研究会」

 マネちえは設立からもう2年が経つんだね〜。
 倉橋も受講から8年以上経つと思います。
 意外なことに去年離婚して、2人の子どもを抱えつつ、今では明るく楽しくしっかりと保険を売っています。
 よかったね〜。

 去年は残念ながら純粋培養の男が1人、サッサと業界を去って行きました。
 残念ですが、早い方が良かったと思います。
 ただし、苦しんでいるのなら速攻で言って来いよ……と思いました。
 何も言って来なかったもんな〜。

 純粋培養と言えば、私にとってはメグですよ。
 メグは、受講生なら分かる「求人広告作戦」でソニー生命時代に契約になった幸恵ちゃん(私と同い歳)の娘さん。
 当時、彼女はまだ中学生だったんだって。

 そのメグは、結婚して子どもができた時に、私の店に来て保険に入ってくれました。
 そして離婚して……その時、「この先、子どもと2人、どう生きていこうか?」と考えたそうです
 そこで思ったのは「三洞さんみたいに生きたい」。
 嬉しいよな〜。
 そしてセミナーに来て、保険屋さんになったのです。
 それからもう……7〜8年が経ったと思います。

 メグは、最初から代理店に所属したから、いわゆる「会社の教え」というものを一歳受けていない、まさに超純粋培養の子です。
 このメグに、1年半ほど前、私の同級生に保険を売ってもらったのよ。
 商品はメットのサニーガーデン。1時払い2000万。
 ウチの店でプレゼンしたから、私がそれぞれを紹介した後、「じゃあメグ、よろしく」と言って話を振りました。

 いや〜、驚いたな〜!!!
 メグは「よろしくお願いします」と言って、ちょっと頭を下げた後、いきなり9文字だけ喋りました。
 ホント、9文字だけ。
 プレゼン全部で9文字。
 それで終了。


 相手は「え? それだけ?」みたいな顔をして戸惑っている。
 そしてしばしの沈黙。
 私は、援護射撃をしようかと思いましたよ。
 そうしたら、同級生がいたたまれなくなって、言いました。
 「……質問してイイ?」
 「はい」。

 「これ、ドルだよね?」
 「はい」。

 「為替リスク、あるよね?」
 「はい」。

 「はい」が3回で、プラス6文字。トータル15文字。

 5秒後、同級生は言いました。
 「……じゃあ、それで」。


 その時、「さすが純粋培養!」と思いましたよ。
 メグは、ごく細身で、圧なんか全然ありません。
 しかも無口で、「それで聞こえるの?」と思うほど声が小さい。

 でも、15文字だけ喋って、きっちり一時払い2000万を売り切りました。
 所要時間1分未満です。



 これを読んでいるあなた、一般的な保険屋さんはどう思われているの?
 「話長い!」「しつこい!」「ウザい!」と思われている。
 だから嫌われるんでしょ?

 対して純粋培養のメグは「話、短か過ぎ!」「時間、掛からな過ぎ!」「あっさりし過ぎ!」「圧、なさ過ぎ!」。
 だからコンスタントに毎月100万売って来るのよ。

 こうしたことが、テクニックや台本以前の「ルール」なのです。

☆【教材】「売れるプレゼン 8つのルール」