柔道・剣道というのは日本の素晴らしい武道であり文化だと思うけど、茶道・華道・書道ってのは「収益システム」なのよ……ってこと、知ってた?
お茶、お華、書自体は素晴らしい文化だけれども、そこに「道」という言葉が付いた途端にインチキ臭くなる。
なぜなら「道」が付くと「月謝サブスクシステム」&「資格発行ビジネス」になるから。
例えば、柔道・剣道は、確固たる段位発行団体が1つだけある。
ところが茶道・華道になると「〇〇流」がたくさんある。茶道は500以上、華道も300以上もあるそうです。
酷すぎるのは「書道」。段級位発行団体が2000くらいある!
書道会の会長だって、私のところに書いたものを持って来たら、朱墨で直されて真っ赤になっちゃうような人がマジでたくさんいるのです。
そんな中で「書道八段です」なんて言っても、何の意味も価値もないのよ。
段位を付与されている時点で「単なるヘタクソ」でしかないのだからね(笑)。
……ってことは、あなたが「松川ち〜ちゃん流華道家元」とか「アネゴ流沖縄激アツ茶道家元」とか「と〜かいりん男爵書道会」を名乗って弟子を集め始めても、どこからも苦情は来ないということ。
そもそも家元自体が、公認の資格でも何でもないのだからね。
ウチの母はお茶の先生だったのよ。
だから、建て替える前の家には茶室が2つあって、そこに生徒さんが通って来ていました。
ある日……高校生の頃、母が「お兄ちゃん、ちょっと」と呼ぶから茶室に行くと、「遅くなっちゃったから、この子を送って行ってあげて」と言われました。
女子大生か、就職したばかりのような年齢の女性です。
男ばかり(教員含む)2000人のむさ苦しい中学・高校生活を送っている私にとっては、夜道を女性と2人で歩くなどということは、「胸がドキドキ」どころではなく「ドキがムネムネ」の、かなり緊張する出来事でした。
でね、生徒さんが帰った後、気が向くとお茶を教わることがあったから、まさに「門前の小僧」で、私は「お点前」ができたのよ。
今は忘れちゃったけれども、手順書を見て思い出して練習すれば、「亭主」とまでは行かなくても、亭主のサブくらいはできると思います。
大学生の頃に、母の手伝いをしたことがありました。
新年には我が家で「お茶会」が開かれ、生徒さんが全員やって来る。母が1人でずっと点て続けていると疲れちゃうから、「お兄ちゃん、ちょっとお願い」と言われると、母に代わってお茶を点てていました。もちろん着物姿で。
お茶会の後は懐石料理が出るんだけど……これは父が絶品を作れるからね。
今考えると、お茶の先生の家としては、かなり理想的な家でしたよ。
床の間の華は、父も母もお華をやっていたし、床の間の掛け軸には、私の小品が掛けられていました。
新年のお茶会の後、お弟子さん(母の友だち)がウチに遊びに来た時に言われました。
「さすが先生の息子さんよね〜。もうお点前ができちゃうのだから」。
その時に気付いたんだよね〜。
「お点前ができるようになるのに何年も掛かるから、月謝が継続するんだな〜」ってことに。
お茶って、コマ切れで教えるのよ。
まあ、一度に全部は教えられないから、仕方ないけど。
ただね、お茶ってのはとってもよくできていて、流れを認識できると、素直に覚えられるんだよね〜。なぜなら「最も手近にあるものが、次の手順」だから。片付いたものは向こう側に置くから、必然的に次の作業は、最も近くにあるものについての作業になる。
ところが「今日は帛紗の畳み方」のように教えるから、全体のつながりがいつまで経っても見えるようにならない。
しかも、家で練習なんかしないから、1週間経つと帛紗の畳み方なんて忘れちゃう。だから「1ヶ月掛かってようやく帛紗が畳めるようになった」といった感じで、いつまで経っても月謝を払うことになるのです(笑)。
私がすぐにお茶を点てられるようになったのは、「先生のお子さんだから、さすがに筋が良い」なんてことは一切なくて、母の本棚にある茶道の本を見たから。
今、確認したら、その本は今でもちゃんと書の部屋の本棚にありました。
タイトルには「新・独習シリーズ」の文字が!
私の著書「筆で書く」シリーズの表紙にも「独学で楽しみながらうまくなる」と書かれています。
組織の影響を受けてはいけないし、「楽しみながら」でないと意味はないという主張は常に一貫しているのです。
私はセミナーで、「これが『整合性が取れている』ということだからね」という言葉を3回発するけれども、何かを習得するためには、まず「整合性の取れた全体像」を認識することが必要なのです。
私が、母のお弟子さんから驚かれるほど短期間でお点前ができるようになったのは、最初に全体を認識したから。
その上で、それぞれの所作について、「なるほどな〜!」とその整合性に納得できれば、習得のスピードは一気に早くなるのです。
ところが、保険営業の世界における「会社の教え」は、「根拠なきコマ切れの教えの、雑然たる提示」でしょ?
そんなものを信じたら、どうやったって習得なんかできませんよ。
だから、習得できずに辞めちゃう人が93%もいるのです。
私の専門である書の世界においても、「字が美しく見える7つの原則」というものがあるのです。
しかし、それを認識した上で指導しているのは、私を含めてたった2人だけ。
それを教えずに(知らないから教えられない)、手本を渡して「いっぱい練習するしかない!」としか言えない……「活動量の世界」と一緒だよね(笑)。
新春講演会の第一部は「30年間、短時間で楽しくたくさん売ることができた『要素』を公開します」。
具体的なツール・スキル・マインドを提示するけれども、まさに「30年間楽しくやって来られた全体像」なのよ。
全体像を「なるほど〜」と納得して認識することで、あなたの営業スキルは短時間で一気に向上するのです。
ぜひその全体像をご覧ください。
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