私のプロフィールシートのタイトル部分には、「9冊の著書、8つの仕事を持つ五十田敏(三洞)です」と書いてあります。
セミナー受講者の方は、このタイトル部分がいかに大切かということをよ~くお分かりのことでしょう。
ここに「真面目に一生懸命頑張ります」とか「○○生命の五十田です」なんて書いちゃったら、成約率は一気に下がってしまいます。
・・・まあ、そういうことは今回の主旨ではないので、これだけにしておきますが、その「8つの仕事」の中には「ギター弾き」という仕事も入っています。
腕前は到底「プロ」と呼べるレベルではないのですが、しかし、毎月のステージでも、今回のライブでも、常にお客様からミュージックチャージをいただいておりますので、「趣味です」とは言えません。
それは禁句だし、それを言い訳にしたらやる資格なし。お客様に失礼ですから。
で、先日のライブなんですけどね、生涯で一番上手に弾けたと思います。
まあ、スポーツと違って、筋力とか反射神経は関係ないから、ずっとやってりゃ、齢を重ねるだけ上達して当然ですけどね。
ただし、マジで練習しないと上達しないのも、これまた真理なので、「マジでやらなきゃならない機会」を自分で作ることはとっても大切なのだということを再確認いたしました。
これ、まさに生保セールスと一緒ですよ。
マジでやらなきゃ食って行けないし、その機会を自分で選んだんですからね。
会社が教えてくれない、上司がアホ、正しいことは何も教えてくれない・・・そんなの当然です。
自分が練習しなかったら、弾けるはずないのと同じで、自分でマジに学ぼうとしなかったら、本番でちゃんとできるはずがないのです。
そしてもう一つ。
今回、上手に弾けたのは、練習と同時に「マインドセット」が出来たからだとはっきり認識できました。
では、なぜマインドができたのか。
理由はいくつかあります。順不同で挙げます。
●ライブの5日前に大学の部のOB会で上手な人たちの演奏を間近で見て、「ああ、こうやってガ~ンと弾かないとダメなんだな」と気付けたこと。
→舞台に上がっちゃったら(=お客様と対面したら)、自信があるとかないとかの問題じゃない。売るために堂々とパフォーマンスするしかない。
●ものすごく上手な後輩が、音作りについてアドバイスしてくれたこと(かつては、出て来る音が不安で、不安なままに弾いていたケースが多かったと知った)。
→言葉の準備ができていないとか、その時々で相手に合わせて喋ろうなんてのは、ただのド素人。中学校の文化祭レベル。「これを喋れば売れる!」という言葉が用意されていないと、常にお客様の前でアタフタしてしまう。
●元バリバリのプロ(武道館で何十回も演奏してるし、5年ぐらい連続で紅白歌合戦で生演奏もやった)であるバンマスの巌ちゃんからのアドバイス。
「自信を持って」
「俺たちが楽しめなかったら客は楽しめない」
「ミュージックチャージを貰うのだから、それだけの演奏をしよう」
→アプローチでも、プレゼンテーションでも、同様の気持ちが必要。お金を貰いたいのなら、貰えるだけのパフォーマンスをしなかったらダメ。だから、プレゼンテーションという「本番」が終わった後で「クロージング」するなどという行為はあり得ない。
●ライブ直前になってキーボードなしになったので「和音が弾けるのはオレだけ。オレがやらなきゃ誰がやる!」と、腹が座った。
→所属する会社がどこであろうと、私たちは個人事業主。しかも、セールスの場では常に演者は自分だけ。会社や上司を頼ったり、責任転嫁してたら、本番でお金がもらえるだけのパフォーマンスなんてできない。
以上のようなことを肌で感じました。
私たちはプロの役者であり演者なのです。
お金を貰えるだけのパフォーマンスを、お客様の前で見せるから、お金を貰うことができるのです。
そして最後に、最もお伝えしたいことを。
1ヶ月間ほとんど仕事もせず、さして金にはならないギター練習に没頭することができたのは、生命保険セールスという仕事を選んだ幸運のおかげです。
皆さんも同じですよね。
だったら、その幸運を生かさなかったらもったいないですよ。
会社や上司に振り回されて、ストレス多く稔り少ないセールスをしてたら、折角の幸運に見放されちゃいますからね。
一人の演者としてしっかりと自立して、楽しく目一杯パフォーマンスして、「お金と時間の余裕」を手に入れて下さい。