今年最後の記事なので「感謝」の話をしましょうね。
とっても幸せになれる、小林正観さんの本からの引用です。
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【自分で努力してお金を貯めるよりも「お金を貸してくれる仲間」を増やす】
私の友人に、15年ほど、給料で雇われている「宿の経営者」がいました。その人は、年間の宿泊者を1300人から3900人に増やしました。ただ、宿にどれほど貢献しても、友人の給料は変わらなかったのです。
私は、彼の経営手腕を埋もれさせるのはもったいないと思い、「独立をしたらどうですか?」と提案しました。しかし彼は「自己資金がない」からといって、気乗りしません。そこで私は「自己資金などいりません。お金を出してくれそうな人に『自分はこれから宿をやるのですが、30万円のポケットマネーを出してください』という手紙を書くといい」と話したのです。この30万円は、出資ではありません。友人としての寄付です。
それでも彼は、「そんなことはできない。自分の力でやるのが筋だ」と、私の提案を拒否しました。
それから3年たちましたが、お金が全然貯まらかった。そこで、ようやく私の言うことを聞き入れて、手紙を書くことにしたのです。
彼は、「もし、誰からもイエスと言ってもらえなかったら、どうしよう」と心配するので、私は、こう言いました。
「ひとりも返事がなかったら、宿をやってもうまくいきません。今まで15年間も宿を経営してきて、何万人ももてなしてきたはずです。それなのに、信頼関係を築いた人が50人もいないのであれば、宿をやっても、人が来るわけがないじゃないですか」
彼は「なるほど」と納得し、手紙を出すことにしたのです。
私のところにも手紙が届きました。私には、最初に手紙を書いたようです(笑)。もちろん、私もお金を出しました。
では50人に手紙を出して、どれくらいの数の「イエス」が集まったと思いますか?
答えは、100%。彼はたった3日間で、1500万円を集めたそうです。
この話には、続きがあります。彼の義父が大企業の重役をしていました。義父は、3日間で1500万円を集めた婿を「すごい奴だ」と見直し、「そんなにすごい男だとは知らなかった。私も力になろう」と、「8500万円」も出してくれたそうです。
彼は、自ら集めた1500万円と、義父からいただいた8500万円を合わせ、1億円で宿を建てました。
一所懸命頑張って、自分で自己資金を貯めるという考え方は、やめてもいい。電話1本で「100万円出してくれる人」が100人いたら、1億円のお金ができま
す。
私自身も、会社をつくるとき、知り合い4人に「お金は出すけれど、口は出さない出資者になりませんか?」と電話を掛けました。すると、15分間で1000万円を出してくれる人が決まり、3日後には会社を設立する資金が集まりました。
すべて自分の力だけでやる、という考えは、「自惚れ、驕り、高ぶり、傲慢」です。なぜ、人を当てにしないのですか? 人を頼りにすればいいではありませんか。他人を頼ることができないとしたら、それは、自分が他人を許さないからです。甘えさせないからです。
「困ったときに、自分を支えてくれる人」をいかに増やしていくか。それが人生を楽しいものにしてくれるのです。
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今年のセミナー受講生で、
「会社から言われた通りに、友人全員に電話して、ことごとく断られて、愕然として精神状態までおかしくなってしまった。メンタルブロックが掛かってしまって電話もできないし、保険の話をすること自体が怖い」
というような「つらい現状」を語ってくれた人がいました。
上記引用文のような話を読むと、「友人全員に断られてしまうような話」を教える会社は、いかにひどい存在なのかと思うばかりです。
それは「保障の大切さの話」や「ライフプランの話」や「FFという作業」が、まさに「自惚れ、驕り、高ぶり、傲慢」だからこそ起きるのです。
相手の気持ちを考えない、身勝手な「売るための方便」を押し付けるのですから、それは友達をなくす結果にしかなりません。
「お客様に感謝」などという言葉も同様に浅墓です。
お金を払ってくれた人にだけ「感謝」だから、お金を払ってくれる人がなかなか見つからないのです。
そうではなくて「自分がいま生きていることに感謝」だし、「友人、仲間、知り合いみんなに感謝」になると、お金を払ってくれる人が自然に寄って来るものなのです。
「感謝するから感謝される」・・・。
来年もたくさん「感謝」したいと思います。