「近頃の若いヤツは」 なんて言葉を口にしてもイイ年齢になってはいるのですが、自分自身を「若いヤツ」だと思っているので、そんな言葉が脳裏をよぎることもありません。
ただし、「昔からババァってヤツは!」 と思うことはよくあります。
つい先日のこと。
駅に上がるエスカレータの真ん前で、3人のババァが立ち止まっちゃってる。
1人がエスカレーターの手すりに手を掛けた状態で、上がるか上がるまいか相談してるんですよ。
田舎の無人駅ではなく、乗降客の多いターミナル駅ですからね。ものすごい迷惑です。
後から来る人は、3ババの脇をすり抜ける様にエスカレーターに乗っているのに、しばしそのままの状態で会談中。
腹が立ったので、脇を通る瞬間、明らかに聞こえるように、「まったくも~、迷惑なんだよな~」 と言ったのですが、会話に夢中で全然聞こえちゃいません。
他人の迷惑なんてものは、世の中に存在しないと思っているのでしょうか。
そして昨日ですよ。
用事のついでにデパートで買い物して行こうと思ったら、まったく同じ光景を目撃してしまいした。
3人のオバハン (エスカレータのババァより少し若い。40代後半~50代前半) が、デパートの入り口のガラス扉に手を掛けた状態のまま、入り口に広がって、デパートに入るか入らないかを相談してる!
後から来る人のことなんか、眼中になし。
もう、ホント、信じられません。
違うドアからデパートに入り、エスカレーターで10階に向かいながら考えましたよ。
何でああも道徳心とか倫理観とか他人への思いやりとかいったものが欠如しているのかと。
そして、関ジャニの歌じゃないけど、オバハン、ババァに限ってこういう輩が多いのは何故なのだろうかと……。
・・・と考えて、「いや、しかし、オバハンやババァだけがこの種の迷惑行為をしているわけではないだろう。こうした行動が目立つということだけであって、オヤジや若者だって、特有の“迷惑行為”があるに違いない」 と思いました。
要するに、「オヤジってさ~」 「近頃の若いヤツは」に続く言葉ですよ。
当然、いろいろな言葉がそこに入るに違いありません。
そんなことをどんどん考えていたら、ニートについて考えが及びました。
前日の夕方のニュースで、ニートについての報道がなされていたからです。
ニートの増加を憂慮する報道を耳にすると、いつも違和感を感じてたんですよね。
「なぜこうした若者がこんなにも増えてしまったのか。憂慮すべき問題だ」で終わっちゃうじゃないですか。
まあ、新聞報道やテレビのニュースなんてものはすべてそんなもんで、ただ現象を大げさに伝えるだけで (その一方でとっても大事なことは些細な事のようにしか報道しない)、何の結論も言いはしないのです。
要するに野次馬根性でしかないんですよ。だから意味ないし、役に立たないし、むしろ弊害なんです。
ニートが増えた原因・・・これを現象面でとらえれば、原因は明らかに一つしかありません。
それは、「そうした社会を作った大人の責任」。
これしかありませんよ。
ニートを弁護する気はサラサラないし、セミナーで喋っているように、ヤツらは「働きたくなるような会社・仕事が無い」 「親が食わせてくれる」っていう、他者依存のカタマリですから、三洞言うところの「他者依存がもたらすストレス」を目一杯抱えちゃってる。
だから、非常にアワレだし、そんなガキにタダでメシを食わせておく親がイカンとしか言いようがありません。
でも、そうなっちゃったのは親の責任ですよ。
もちろん、ただ「親が甘いから」なんて言葉で片付ける気はありません。それじゃ新聞やテレビの報道と同じです。
そうじゃなくて、親や、他の大人の働いている姿を見て、「つまらなそう」 「ツラそう」としか思えないから、こうしたクソガキが増えちゃったわけですよ。
会社から帰った親から、愚痴と、「疲れた」と、「お前たちのために辛抱して・・・」っていう“言い訳” しか聞かされなければ、働くことから逃げちゃうガキが増えるのは当然じゃないですか。
結局、「働くのはツラいこと」 「仕事ってのは楽なもんじゃない」なんて既成概念を持つ大人ばっかりなのが、ニート増加の原因なんですよ。
そして「既成概念」は、無用のストレスをもたらす4つの原因 (他者依存、既成概念、認識不足、不適切な言動) の中で、最も大きなものでもあるのです。
だから、既成概念はなくさなきゃいけないし、それが教育であり、子育てなのに、親も教育者も、根拠無き既成概念を子供に植え付け、既成概念まみれにすることが、「大人になること」 「分別が付くこと」 「責任ある大人になること」であると思ってしまっている・・・。
これでは、世の中のストレスは増えるばかりなんですけどね~。
迷惑なババァの話から、少々真面目な話題になってしまいましたが、「今の社会を作った大人たち」という視点に立てば、迷惑なババァや疲れたオヤジの存在は、ニートの増加と密接に関係のある憂慮すべき問題であり、こうした大人の減少こそが優先すべき課題であると私は思うのです。