おかしな事件を起こした犯人の職業が「自称〇〇」と表現されることがありますが・・これって結構笑えるし、アホだな~と感じてしまうよね~。
でも、カメラマンも画家も作家も書道家も、その他数え切れないほどの職業が、資格不要なの。
だから、自称した瞬間に「〇〇家」になれてしまうのです。
ダン・ケネディの本に、1人最低1000万、年間11人限定の肖像写真家の話が出てくるけど、その人だって、資格なんか持っていませんよ。
私だって「書家」を名乗っているけど、書家にも資格なんか必要ありません。
ということは、あなたの字がものすごく下手であっても、「これでイイのだ!〇〇流書道教室」なんて看板を掲げて生徒を募集したって、どこからも文句は言われないということです。
ただし・・・誤解なきように言っておくけれども、今の日本で、見ず知らずの人が作品を買ってくれる書家って・・おそらく私を含めて5人ぐらいしかいないと思います。
そうなれたのも、生保セールスという「夢を実現するための最高の手段」があり、その世界で「成功」できたから!
生保セールス・・・素晴らしい「手段」ですよ!
話を戻しましょうね。
「自称〇〇」の中でも「経営コンサルタント」なる商売は・・・胡散臭いよね~。
「ナニワ金融道」には、そう名乗る詐欺師がたくさん出てきます。
胡散臭いのは当然で、今時「経営コンサルタント」などという職種は、ジャンル的にもあり得まないのよ。そんなものを名乗っているとすれば、それは「自称〇〇業」と同じで、はっきり言って「インチキ」なのです。
それは「何でも治しますと謳っている祈祷師」と同じ。
「明らかにインチキじゃん!」と、素人から言われてしまっても仕方ありません。そんな言い方をしているのは、今時は「船○総研」ぐらいしかないと思います。
そんな会社にコンサルティングを依頼している経営者に遭遇したら、コンサル契約も保険契約もしっかりと変えてあげるスキルは持っていなければならないのよ。
で、今言ったように、「経営コンサル」「ビジネスコンサル」という括りだと、大きすぎて話にならないのです。
経営やビジネスの要素の1つである「WEB活用」だって、その主な要素は10個ぐらいあって、その10個の要素のそれぞれに、さらに10個ぐらいの要素があって、その1つ1つに今は専門のコンサルタントがいる・・・それでようやく「信頼できるレベル」になるのです。
あなたも一緒ですよ。
「保険セールスです」「安心できる保障を提案しています」・・ましてや「〇〇生命の〇〇です」なんて言っていたら、それは「経営コンサルタントです」と言っているのと同じ。
しかも、「生保セールス」というのは、そもそも敬遠されやすい職種名でしょ?
だから「生保セールスです」だけだと、顧客から見たら「必死になって逃げたくなる存在」にしかなれないに決まっているのです。
あなたが人生で最も関心を持つべきことの1つは、「自分の仕事に関すること」です。
それが「経営コンサルタント」「生保セールス」「〇〇生命の〇〇」レベルであったら・・話にならないんだよね~。
何度か書いたけど、生保セールスの仕事って、「漁師」「婚活」「医師」にとってもよく似ている。
で、医師の場合は「総合病院」ってのがあるけれども、そこには「内科」や「外科」があって、それぞれに専門の先生がいる。決して耳鼻科の先生が、泌尿器科の患者を診ることはありません。
開業医の場合は、明確に「〇〇歯科」のような看板を出していて、歯科医院には、必然的に「歯の悩みを抱える人」しか来ない。「風邪ひきました」「お腹が痛いんです」という人は、余程のアホじゃなければ、内科医院に行く。
私が、「会社が教える通り一遍のFF」を、「そんなことやったら、売れるはずね~の!」と言うのは、まさにこれ。
「何でも治せる祈祷師です」という看板を掲げて・・・って言っても祈祷所がないから、江戸時代の「物売り」のように幟り旗を背負って、「治せますよ~」って言って町を歩いてる。
でも・・・胡散臭いから、誰も寄って来てはくれない。
だから、「祈祷は大切ですよ!」「祈祷の必要性について、一緒に考えましょうよ」「大切なご家族のためにも、ちゃんと祈祷を受けましょうよ!」などと声を掛けて・・・嫌われる(笑)。
でも、中には気の弱い人がいて、断り切れずに捕まっちゃう。
そこで、祈祷師は、必死になって聞くわけですよ。
「生年月日を教えて下さい」「ご家族は?」「年収は?」「お住いは?」「貯蓄額は?」って。
相手にしてみたら、「そんなこと、祈祷と何の関係があるの?」だし、「何でも治せるなら、あれこれ聞く必要はないだろ?」としか思えない。
会社の教える「通り一遍のFF」ってのは、こういうレベルなのよ。
開業医で言ったら、歯科なのに「どこが痛いんですか?」って聞いているようなもの。
「歯に決まってるだろが、バカ!」で終了なのよ。
要は、FFするってのは、「客のことを全然わかっていない、何でも治せる祈祷師」と同じなのよ。
しかも、どう考えても「ウザい」しね(笑)。
前述したように、今の時代、「自称経営コンサルタント」なんてビジネスは存在できない。
ニッチに細分化された各種のコンサルタントがいて、歯が痛い人が歯科医院に行くように、自身が抱える問題を解決してくれる看板を掲げた人のところに行って、仕事を依頼する。
生保セールスもまったく一緒なのよ。
1999年の時点で「もはやコンサルティングセールスというやり方は通用しない」と、神田さんが言ったのも当然のこと。
そもそも「コンサルティングセールス」なんて言葉自体、今の世の中、マーケティングをわかっている人からすれば「何だそれ?」になっちゃう。
私は、ソニー生命時代には、FFなんて2分で終了していました。
相手が「FFされてる」なんて感じない内に終了しちゃいます。
でも、ソニー卒業後は綿密なFFをしていました。
それは、ターゲットと売り方が変わったから。
その上で「売るためのパフォーマンス」としてやったのです。
会社が強要するやり方は、「自称コンサルタント」と変わらないのよ。
胡散臭いだけ。だから嫌われる。
雑駁すぎするから、客からすれば「売りつけられる」としか感じない・・・。
とにかく・・・FFなんてアホなことしているようじゃ、ビジネスとは呼べません(笑)。