WEBで売れる?

生命保険営業の本質!

私、ソニー生命卒業から現在までの13年半は、ずっとネットだけで見込み客を見付け、ネット経由で仕事をして来ました(紹介と偶然会った人を除く)。

ネットの世界には「ビッグキーワード」呼ばれるものがあります。
検索回数が多く、競合サイトも多いから、とっても高い「クリック単価」を設定しないと検索サイトで上の方に表示されないキーワードです。
例えば「ダイエット」「健康食品」「コンタクトレンズ」「スマホアプリ」「賃貸住宅」とか・・・まだまだたくさんありますけど。

「生命保険」ももちろんビッグキーワードの一つで、検索を掛けても、保険会社がズラ~っと並んじゃう。
クリック単価も1000円なんて簡単に超えちゃうから(要するに誰かが1回クリックすると、会社はその度に1000払わなくちゃならない)、資本力がない個人代理店なんて、本来なら到底太刀打ちできない世界です。

そんな中で、13年半、コンスタントに見込み客を発見し続けた・・・「よくできたな~」って、自分でも思います。

では、私にそのスキルがあったのかと言うと、全~~然ありませんでした。
バリバリの文科系(中世和歌専攻)だし、機械にもあまり強くありません。

だから、ソニー生命に入って2~3年後に、会社からノートパソコンが全員に無償貸与されても、電源すら入れずに引き出しの中に入れたままでした。
運動部の高校生の弁当箱ぐらいの厚さだったから、重くて、持ち歩く気になんかなれないし。
そもそも使い方がよくわからないのだから、使えないのです。

いきなり横道にそれますけど、ソニー生命のお若い方々へ。
会社の「ウチは当初からLIPPSでやって来た」なんて嘘を信じちゃいけませんよ。
そもそもパソコンなんてなかったし、そんなソフトだって存在しなかったんですから(他社の皆さん、LIPPSってのは、いわゆるライフプランニングと設計書作成ソフトが一体になった、今ではどこにでもあるソフトです)。
LIPPSで売れたんじゃなくて、プルデンシャルさんのブルーブックの代わりに、「盛田イズム」があったから売れたのです。
騙されちゃいけませんよ。

話を戻しましょう。

そんな私でしたが、ソニーを卒業する頃になって、いきなりパソコンやネットに目覚めました。
それは「メルマガ」なるものの存在を知ったからです。

メルマガでモノが売れるということを知った時、「これだ!」と思いました。
文章を書くのは明らかな「強み」だし、いくら書いていてもイヤにならないし、外出せずに好きな時間に仕事ができる。
何より「メール」なるものを使えば、電話の必要が一切なくなる!

「天が私に素晴らしきツールを与え賜うた!」ぐらいに思ったものです。

ただね、当時は分からないことだらけだったし、教科書類もほとんど売ってない。そんな状況で、パソコンに初めて触る私が、メールアドレス集めのためのホームページを作った・・・ホント、まさに悪戦苦闘でした。

でも、楽しかったですよ。

その後、今度はブログなるものの存在を知って、「また出た!天の恵み!」でした。
とにかく、日々、ブログをいじくり倒していました。
泥酔してフラフラで、キーボードもちゃんと叩けないのに、明け方まで掛かって記事を書いてました。

だから、当時は、1年の内の半分ぐらいは、明るくなって寝てました。
もちろん起きるのは午後になってからです。

「足を使え」「活動量」という言葉は完全否定、ソニー時代は週3日しか仕事をしなかった私が、5年間、土日祝日、盆暮れも関係なしに、1日も休まず記事を書き続けた・・・だから「生命保険」などというビッグキーワードの世界で、13年半、見込み客を見つけ続けることができました。

なぜ、そんなことができたのか?
「書くこと」が好きで、楽しかったからです。
電話も外出もなしに契約が取れることが、嬉しくて仕方なかったからです。
何より、それが自分に合った方法だったからです。
自分の言葉で語れたからです。


「仕事をする」とは、自分の仕事について深く考えることを言います。
自分の頭で考えず、会社から言われた方法をそのままやるのは、ほとんどの場合「仕事をしていない」とイコールなのです。
仕事をしていないのだから、売れないのも当たり前。

私たちの仕事のほとんどは、頭の中で行います。
靴を履いたら、そこから先は単なる作業。
「作業」を生み出すための思考と試行があるからこそ、結果としての売上が発生するのです。